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「馬(うま・ウマ)」を含む ことわざ
平成26年(2014)の干支(えと)

1. を牛に乗り換える ( うまをうしにのりかえる )

 速い馬を遅い牛に乗り換える。すぐれたほうを捨てて劣ったほうを採る意。
 【参考】 「牛を馬に乗り換える」の対。

2. 牛をに乗り換える ( うしをうまにのりかえる )

 遅い牛をやめて速い馬に乗り換える。都合のよい、すぐれたほうに換える意。
 【参考】 「馬を牛に乗り換える」の対。

3. を鹿 ( うまをしか )

 間違ったことでも権力で押し通すこと。 秦の皇帝の前で並ぶ者なき権力者の趙高が、鹿をさして馬といい通した故事から、 詭弁をろうして自分の権力で押し通すことのたとえ。

4. 脚を露す ( ばきゃくをあらわす )

 芝居で人が馬のように見せていたのが、何かのはずみに足が見えてしまうことから、 ごまかしていた素性や実力の程度がわかってしまうことをいう。化けの皮がはがれる。
 【例】 「偉そうなことを言っていたが、そこを間違うなんて、ついに馬脚を露したな」

5. 子にも衣装 ( まごにもいしょう )

 「馬子」は昔、馬を引いて人や荷物を運ぶことを職業とした者のことで、 馬子でも立派な服を着れば、相応な人物に見えるという意から、 身なりだけ繕っていることを、皮肉に、また好意的に言う語。
 【参考】 「馬子にも衣装髪形」ともいう。
 【参考】 Fine feathers make birds.

6. 耳東風 ( ばじとうふう )

 「東風」つまり春風が吹くと人は喜ぶが、馬には何の感動もない、ということから、 人の意見や批判などを、気にとめず聞き流す、という意味。
 【類句】 馬の耳に念仏

7. の耳に念仏 ( うまのみみにねんぶつ )

 馬が念仏などを聞いても、少しもありがたがらないことから、意見などを言っても聞き入れようとせず、無駄であること。
 【例】 「人がせっかく助言してあげたのに、馬の耳に念仏だったようだ」
 【類句】 馬耳東風

8. と武士は見かけによらぬ ( うまとぶしはみかけによらぬ )

 馬も武士も外観のみではわからない。見かけは貧弱でも剣道の達人もあるし俊足の馬もあり、 威風堂々としていても剣道が下手、走れない駄馬もいる。

9. には乗ってみよ人には添うてみよ
  ( うまにはのってみよひとにはそうてみよ )

 馬には乗ってみないと、人とは親しく交際してみないと、また、夫婦になって共に苦労してみないと、相手の良否を判断することはできない。 そのものの値打ちは、外見や、ちょっとした付き合いだけではわからない、という意味。
 【参考】 「人には添うてみよ馬には乗ってみよ」ともいう。

10. 天空を行く ( てんばくうをゆく )

 天に住むという馬が自由自在に大空をかける。 自由奔放でとらわれることがなく、何物にも妨げられないことをいう。
 【参考】 「てんば」は「てんま」ともいう。

11. 駑に鞭打つ ( どばにむちうつ )

 「駑馬」は歩くのがのろい馬のことで、能力の無い者に無理に力以上のことをさせるという意で、 苦労をいとわず何かを行なう意の謙遜(けんそん)した言い方。

12. 駑十駕 ( どばじゅうが )

 才能の劣った者も、努力を続けるならば、賢人に追いつくことができるというたとえ。 「十駕」は、十日間馬に乗って走らせること。のろまな馬も十日の日程をかければ、一日に千里を走る名馬に追いつくことができる、という意味。

13. 尻に乗れば落ちる ( しりうまにのればおちる )

 他人の言動をまねたり、他人のすることに便乗して考えずに行なうと失敗する。 「尻馬に乗る」は、無批判に他人の言説に雷同することをいう。

14. 名に癖あり ( めいばにくせあり )

 名馬といわれるほどの馬は、どこか扱いにくい癖があるものである。 優れた能力を持った人は強い個性を持っているということ。

15. 痩の道いそぎ ( やせうまのみちいそぎ )

 弱いものがなんとかしてやろうと、気ばかりあせることのたとえ。

16. 子の朝勇み ( こうまのあさいさみ )

 初めにあまり力を入れ過ぎて早く疲れてしまうことの例え。 子馬は、朝はたいそう元気で走りまわっているが、やがて疲れてしまうからいう。
 【参考】 「子馬の朝駆(あさが)け」ともいう。

17. 竜の躓き ( りゅうめのつまずき )

 ずば抜けて優れた馬でも時には、つまずくことがあるもので、どんな賢い人にも失敗があるというたとえをいう。

18. 犬の養い ( けんばのやしない )

 親を養うのに、犬や牛馬に食物を与えて養うのと同じように、 ただ口腹を満たすだけで敬愛の念のないことをいう。

19. 犬の心 ( けんばのこころ )

 主君や親のために尽くす忠誠心をいう。

20. 犬の労 ( けんばのろう )

 主君または他人のために、力を尽くして奔走すること。 他人に対して自分の労苦をへりくだって言う言葉。
 【参考】 「主人のために犬馬の労を惜しまない」と使う。

21. 桂の高上がり ( けいまのたかあがり )

 将棋の駒の桂馬は、駒を一つ飛び越して斜め前に進む事ができ、独特な働きもするかわり、 真正面にも横や後ろへも動けないので、あまり前に出すぎると頭に歩を打たれてむざむざ死んでしまうことも多い。 身分不相応な地位に上がったために、もろくも失敗することがある、という意味。
 【参考】 「桂馬の高飛び歩の餌食」ともいう。

22. 空に怪我なし ( からうまにけがなし )

 一物を持たないものは損のしようがない、という意味。 空馬は人も荷物も乗せていない馬のこと。

23. 荒の轡は前から取れ ( あらうまのくつわはまえからとれ )

 思いきって正面からくつわをとれば、あばれ馬もおとなしくなる。 困難なことには小細工をせずに、堂々と正面からぶつかるのがよいということ。

24. 老の智 ( ろうばのち )

 経験豊かな者は、物事の方針を誤らないたとえ。 昔、斉の管仲が桓公に従って雪の中で道に迷い、老馬を放って、そのあとについて道がわかったという故事。

25. 犬の歯 ( けんばのよわい )

 自分の年齢をへりくだっていう語。犬や馬のようにむだな年齢を重ねるという意味。
 【参考】 「歯」は「齢」と同じ。

26. 狐をに乗せたよう ( きつねをうまにのせたよう )

 いつも動揺していて落ち着かないようす。 また、言うことがとりとめなくて、信用のおけないこと。

27. 駈けに鞭 ( かけうまにむち )

 走っている馬をなおも鞭打ってかけさせることから、強いものに力をそえて、さらに強くすること。

28. 生きの目を抜く ( いきうまのめをぬく )

 生きている馬の目玉を抜き取る、という意味から、他人を出し抜いて、すばしこく利益を得ることのたとえ。
 【例】 「生き馬の目を抜く行動により、会社で昇進していった」

29. 噛むはしまいまで噛む ( かむうまはしまいまでかむ )

 人にかみつく癖のある馬は、死ぬまで人にかみつく。 悪い性質は容易には直らない、というたとえ。
 【類句】 三つ子の魂百まで

30. 長鞭腹に及ばず ( ちょうべんばふくにおよばず )

 強大な勢力でも及ばないところがあるたとえ。 どんな長いむちでも、馬の腹までは届かない、という意味。

31. 癖あるに能あり ( くせあるうまにのうあり )

 一癖ある者には、また一面では、何らかの取り柄があるものである。
 【参考】 「癖ある馬に乗りあり」ともいう。

32. 牛も千里も千里 ( うしもせんりうまもせんり )

 巧いかまずいか、遅いか早いかの違いはあっても、行きつくところは結局同じである。 あわてることはないというたとえ。

33. 老いたるは道を忘れず ( おいたるうまはみちをわすれず )

 年をとった馬は、長年通い慣れた道を忘れてはいない。代々主家に仕えて受けた恩恵を後々までも忘れない、という意味。 また、老婆はいろいろな道を通った経験があり、山道などで迷った時には、老馬を先に立てれば、必ず道に出る。 人生経験豊かな老人は物事の判断を誤らない、という教えにも言う。

34. 腐り縄にをつなぐ ( くさりなわにうまをつなぐ )

 たよりにならないこと。あぶないこと。とうてい成功しないことなどにいう。

35. 牛は牛づれづれ ( うしはうしづれうまはうまづれ )

 それ相応の似合わしい相手どうしが一緒になるのが一番よい、という意。
 【類句】 似た者夫婦 / 破鍋に綴蓋

36. 牛首を懸けて肉を売る ( ぎゅうしゅをかけてばにくをうる )

 牛の頭を店先にかけて実際は馬肉を売ることで、名と実が伴わないこと。 言うことと行なうことが違うこと。命令と実行とが一致しないことのたとえ。
 【類句】 羊頭を懸けて狗肉を売る

37. 鞍上人なく鞍下なし ( あんじょうひとなくあんかうまなし )

 速く巧みに馬を乗り回すさま。乗り手と馬とが一つになり、区別がつかないようす。 乗馬だけに限らず、広く巧みな操作ぶりをたたえるのに用いる。

38. 人間万事塞翁が ( にんげんばんじさいおうがうま )

 人生の禍福・幸不幸は変転して定まりのないものである、というたとえ。 昔、国境の塞近くに住んでいた翁の馬が胡の国に逃げてしまった。その後、数ヶ月たって、その馬が胡国の名馬を連れて帰って来た。 ところが、翁の子が喜んで乗っていると、馬から落ちて足に負傷した。一年後に胡人が攻め込んで着た時、国中の若者は皆戦いに出て戦死したが、 翁の子は足を引きずっていたために、兵役を免れて無事であった、という故事による。
 【参考】 「塞翁が馬」ともいう。 曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』に「いにしえの人いわずや、禍福は糾う縄の如し、人間万事往くとして塞翁が馬ならぬはなし」とある。」
 【類句】 禍福は糾える縄の如し

39. 驎驎も老いては駑に劣る ( きりんもおいてはどばにおとる )

 一日に千里も走るという駿馬も、年を取ると足の遅い駄馬にも負けるようになる、ということから、 優れた人でも、老衰するとその働きが人より劣り、愚鈍な人にも勝ちを譲るようになる、という意味。
 【参考】 この「驎驎」は「麒麟」とは別で、一日に千里を走るという駿馬のこと。

40. 将を射んとせば先ずを射よ ( しょうをいんとせばまずうまをいよ )

 敵将を討ち取ろうとするならば、まずその乗っている馬を射て倒せ。 目的物を得るためには、その周囲にあるものから攻めて掛かるのが早道である、という意味。
 【参考】 「人を射んとせば先ず馬を射よ」ともいう。

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