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梅雨の時期にちなみ
「雨(あめ)」「傘(かさ)」の ことわざ

1. 朝は女の腕まくり ( あさあめはおんなのうでまくり )

 朝雨はすぐやむし、女の腕まくりもこわくはない。ともに、恐れるに足りないという意味。

2. 朝虹は夕虹は晴 ( あさにじはあめゆうにじははれ )

 朝虹が立ったら雨が降る、夕虹は晴れるという天候判断。

3. だれ石を穿つ ( あまだれいしをうがつ )

 軒から落ちる雨垂れも、長い間には石に穴をあけることができる。力は足りなくても、 根気よくこつこつと何度も繰り返してやれば、最後には成功するということ。
 【参考】 「点滴石を穿つ」ともいう。

4. 垂れは三途の川 ( あまだれはさんずのかわ )

 家の軒先から一歩出ればどんな危険が待ち構えているかわからないということ。 雨垂れの落ちる軒があの世とこの世の境だから、家を出たら用心せよとの教え。

5. が降ろうと槍が降ろうと ( あめがふろうとやりがふろうと )

 どんなことが起こっても一度決心した以上はそれを敢行しようとする様子。
 【参考】 「雨が降っても槍が降っても」ともいう。
 【例】 「楽しみにしていた行事なので、雨が降ろうと槍が降ろうと参加するぞ」

6. 塊を破らず ( あめつちくれをやぶらず )

 世の中が太平であること。太平な世には雨も静かに降って、 土のかたまりをこわさず草木を培養する、という意味。
 【類句】 吹く風枝を鳴らさず

7. の降る日は天気が悪い ( あめのふるひはてんきがわるい )

 当たり前のことをいうときに使われる言葉。
 【類句】 犬が西向きゃ尾は東

8. 降って地固まる ( あめふってじかたまる )

 雨が降ったことによって地盤が締まり、土地が固くなる。 ごたごたが起こったことによって、かえってあとが安定した状態となってうまく行く、という意味。

9. を冒し韮を剪る ( あめをおかしにらをきる )

 友情の厚いことのたとえ。 後漢の郭林宗のところに、ある夜はげしい雨の中を友人が訪れて来た。 林宗は喜んで、雨の中をおかして韮を切り、餅をつくって歓待したという故事。

10. 後の筍 ( うごのたけのこ )

 雨が降ったあと、筍が勢いよくあちこちに出るように、似たような物事が次から次へと続いて多く出てくるたとえ。

11. 五風十 ( ごふうじゅうう )

 気候が順調なこと。農業に都合のよい季候。 五日目ごとに一たび風が吹き、十日目ごとに一たび雨が降ること。

12. 山来たらんとして風楼に満つ
  ( さんうきたらんとしてかぜろうにみつ )

 事が起ころうとする前に、なんとなく穏やかでない様子がただようこと。 山からにわか雨が降りそうになる時、一陣の風が高楼いっぱいに吹き込んで来るという意味。

13. 櫛風沐 ( しっぷうもくう )

 雨や風にさらされて苦労を重ねること。風を櫛として髪をとき、雨で髪を洗う意味。
 【参考】 「風に櫛(くしけず)り雨に沐(かみあら)う」とも読む。

14. 晴耕( せいこううどく )

 晴天には田を耕し、雨天の日は家で読書をする。

15. 頼む木の下に漏る ( たのむきのしたにあめもる )

 雨宿りを頼りに木の下にきたのに、雨が漏るということで、 せっかく頼みにしたのにそのかいがなく、途方にくれること。

16. 朝雲暮 ( ちょううんぼう )

 男女が相会して情をかわすこと。男女の契りをいう。

17. 手を翻せば雲となり手を覆せばとなる
  ( てをひるがえせばくもとなりてをくつがえせばあめとなる )

 人情の変わりやすく、頼みがたいことのたとえ。また、軽々しい友だちのつきあい。 手のひらをあおむけると雲がわき、手のひらをうつむけると雨が降る意で、少しのことですぐに心が変わってしまう、という意味。

18. 俄かと女の腕まくり ( にわかあめとおんなのうでまくり )

 どちらも大してこわくないことのたとえ。

19. 花発いて風多し ( はなひらいてふううおおし )

 花の咲く時季にはとかく風や雨が多いものだが、それと同じように物語にはじゃまがつきもので思うようにならないということ。

20. 旱に ( ひでりにあめ )

 ひでり続きのところに雨が降って、生物が生きかえったように喜ぶことで、首を長くして待つもののたとえにいう。

21. 仏法と藁屋のは出て聞け ( ぶっぽうとわらやのあめはでてきけ )

 仏教の説教を聞かないでは何もわからない、とにかく耳をかたむけることである。 わらぶきの家の中では雨が降っても音がしないから、外に出て聞いてみなければならない。

22. 遣らずの ( やらずのあめ )

 来客が帰るのを引き止めるかのように降ってくる雨。
 【例】 「ほんの挨拶だけのつもりだったのに、遣らずの雨でつい長居をしてしまった」

23. 霽れてを忘れる ( あめはれてかさをわすれる )

 困難が過ぎると、その時に受けた恩義を忘れてしまう。 受けた恩を忘れることは早い、ということ。
 【類句】 暑さ忘れれば陰忘れる

24. 乳母日 ( おんばひがさ )

 それ乳母だ、それ日傘だと、金持ちの子供が大切に育てられるようすをいう言葉。

25. 寿 ( さんじゅ )

 八十歳の俗称。「傘」の略字が「八十」に似るからいう。

26. 濡れぬさきの ( ぬれぬさきのかさ )

 雨にぬれないさきに傘を用意するというので、手回しのよいこと。用心のよいことをいう。

27. 降らぬ先の ( ふらぬさきのかさ )

 雨が降らないうちに傘を用意しておく。先のことを考えて行動することのたとえ。
 【類句】 転ばぬ先の杖

28. 我が物と思えば軽しの雪 ( わがものとおもえばかるしかさのゆき )

 傘に降り積もった雪は本当は重いのだけれども、それさえも自分のものと思うならば、軽く感じられることから。 自分の利益となるものならば、少々の苦労は感じない、という意味。
 【参考】 宝井其角の句。

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