1. 猿知恵 ( さるぢえ )
一見、気が利いているようでも実は、浅はかな知恵をいう。
2. 猿の尻笑い ( さるのしりわらい )
猿が、同じ猿の尻が赤くておかしいといってそれを笑う。自分のことを顧みないで他人の欠点を笑うこと。
【類句】 目糞鼻糞を笑う
3. 猿に烏帽子 ( さるにえぼし )
猿に烏帽子をかぶせる。つまり、人柄に似合わない言動のたとえ。
4. 猿も木から落ちる ( さるもきからおちる )
木登りの巧みな猿でもたまには木から落ちることがある、ということから、その道の達人でも失敗することがあるものだということ。
【類句】 河童の川流れ / 弘法も筆の誤り
5. 猿の水練魚の木登り ( さるのすいれんうおのきのぼり )
やることが反対なのをいう。
6. 意馬心猿 ( いばしんえん )
暴れる馬や騒ぐ猿を、じっとさせておくことがむずかしいことにたとえて、煩悩や妄念や欲情が起こって、
どうにも抑えられないこと。心が騒いで、どうしても静められないことをいう。
7. 嫁と姑犬と猿 ( よめとしゅうといぬとさる )
きわめて仲の悪いことをいう。
【類句】 犬猿の仲
8. 木から落ちた猿 ( きからおちたさる )
頼るものを失ってどうすることもできないたとえ。
【類句】 木を離れた魚 / 陸に上がった河童