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「め」からはじまる ことわざ 1

1. 目明千人盲千人 ( めあきせんにんめくらせんにん )

 目の見える人が千人いれば、目の見えない人も千人いる。 世間には物の道理がわかる人もいれば、わからぬ人もいる、という意味。 盲人はものの道理がわからない、という意味ではない。

2. 名歌名句も聞く人の気分によって変わる
 ( めいかめいくもきくひとのきぶんによってかわる )

 だれでも知っている名歌でさえも、その人の解釈がちがうということ。 人によって考えが違うことのたとえ。

3. 明鏡止水 ( めいきょうしすい )

 きれいに磨かれた鏡と、よく澄んだ水、ということから、邪念がなく、落ちついた静かな心のことをいう。

4. 明鏡も裏を照らさず ( めいきょうもうらをてらさず )

 どんなに知恵のある人にも目の届かぬことがある。 どんなに曇りのない鏡でも裏まではうつさない。

5. 明主は一顰一笑を愛しむ ( めいしゅはいっぴんいっしょうをおしむ )

 臣下は主君の顔色をうかがって気に入ろうとつとめるものであるから、 明君たるものは顔をしかめたり、笑ったりするような、喜憂の色を軽々しく示さないこと。 韓の昭侯がやぶれた袴をしまっておいたのを、臣下がなぜそれを下賜されないかと尋ねたとき、 「明君は一顰一笑を愛しむというから弊袴といっても軽々しく与えることではできない。真に有功の者に与えよう」 と答えたという「韓非子」の故事による。

6. 名所に見所なし ( めいしょにみどころなし )

 名所だといわれている所に、なるほどと思われるような場所は少なく、多くはつまらない所だということで、 名と実とはあわないものだということ。
 【参考】 「名物にうまいものなし」と続く。

7. 明哲保身 ( めいてつほしん )

 聡明で道理に従って物事を処理し、その身を全うする。 広く事理に通じ、賢明なやり方で、出処進退を誤らなかった賢人の処世術にいう。
 【例】 「彼は明哲保身の術に長けている」

8. 妻いとしの子いとし ( めいとしのこいとし )

 人は妻や子にひかれて、親の恩を忘れたり、兄弟や親類をおろそかにすることが多いものである。

9. 冥土の道には王なし ( めいどのみちにはおうなし )

 人間ひとたび死んでしまえば、王も家来もなく、いっさいが平等であるということ。

10. 冥土の道も金次第 ( めいどのみちもかねしだい )

 あの世へ行くのでさえも金次第で待遇がかわるということで、この世の中は万事金で左右されるものである。
 【類句】 地獄の沙汰も金次第

11. 命は乃ち天に在り ( めいはすなわちてんにあり )

 人の寿命というものは、天のつかさどるところで、どんな名医でもこれをどうすることもできないということ。

12. 名馬に癖あり ( めいばにくせあり )

 名馬といわれるほどの馬は、どこか扱いにくい癖があるものである。 優れた能力を持った人は強い個性を持っているということ。

13. 名物に上手い物なし ( めいぶつにうまいものなし )

 名物と人のもてはやす物に、実際にうまい物はない。 どこへ行っても、その土地の名物という物があるが、その宣伝文句通りのうまい物はない。 期待外れのことが多いから注意せよ、という意味。

14. 明眸皓歯 ( めいぼうこうし )

 美人の形容。目がぱっちりと美しく、歯が真っ白なこと。

15. 目から鱗が落ちる ( めからうろこがおちる )

 新約聖書に出てくる言葉で、失明していた人が突然視力を回復する意で、 解けずに悩んでいた問題を解決する糸口が、ふとしたきっかけでつかめることをいう。
 【例】 「ずっと悩んでいたなぞなぞが、一晩寝たら簡単に解けたのは目から鱗が落ちる思いだった」

16. 目から鼻へぬける ( めからはなにぬける )

 判断力が優れ、物事に素早く反応できる様子。
 【例】 「彼女はいつも目から鼻に抜けるような行動をとる」

17. 目から耳へ抜ける ( めからみみへぬける )

 見ることは見ても、頭の中にはなにも残らずおぼえていないこと。

18. 目糞鼻糞を笑う ( めくそはなくそをわらう )

 目糞が鼻糞のことを、汚いといってあざ笑う。自分の欠点には気付かず、他人のことをあざ笑う。 お互いに欠点のある者同士がけなし合うこと。
 【参考】 The pot calls the kettle black.
 【例】 「君が彼に注意するなんて、目糞鼻糞を笑うようなものだ」
 【類句】 猿の尻笑い

19. 盲が杖を離れたよう ( めくらがつえをはなれたよう )

 頼りにするものがなくなって途方に暮れるたとえ。
 【類句】 盲の杖を失うが如し

20. 盲に提灯 ( めくらにちょうちん )

 いらないもののたとえで、めくらに提灯はあってもむだである。

21. 盲に道を教わる ( めくらにみちをおそわる )

 あべこべなこと。また要領を得ないこと。

22. 盲の垣のぞき ( めくらのかきのぞき )

 盲人が垣根の隙間から中をのぞく。 見ようとしても見えない、気休めなだけで何のかいもないことをいう。

23. 盲蛇に怖じず ( めくらへびにおじず )

 盲人は、それが蛇だということがわからないから、ちっとも恐ろしがらない、ということから、 無知な者はどんなことにも恐れないで、向こう見ずなことを平気でやる、という意味。
 【参考】 Fools rush in where angels fear to tread.

24. 盲も京へ上る ( めくらもきょうへのぼる )

 めくらでも世に立とうと決心して都へ出て、高い位にまで上る人もある。 志をたてて一生懸命に努力すれば、成功しないはずがないということ。

25. めだかも魚のうち ( めだかもととのうち )

 弱く小さくつまらないような物でも、仲間にはちがいないということ。
 【参考】 「雑魚の魚交わり」ともいう。

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