26. 目で見て口で言え ( めでみてくちでいえ )
実際に目で見て、それから口にせよというので、事柄を観察しないで、いたずらに口でいうものではない、という意味。
27. 目で見て鼻で嗅ぐ ( めでみてはなでかぐ )
注意に注意をすること。
28. 目には目を歯には歯を ( めにはめをはにははを )
相手の仕打ちに対しては、相手の仕掛けてきたと同じような手段で対抗せよ。
旧約聖書には「(相手に傷を負わせた時には)・・・目には目を、歯には歯を・・・
(相手と同じように自分の身を傷付けて)償わなければならない」と説いている。
29. 目の上の瘤 ( めのうえのこぶ )
目の上にあって、始終気になっている瘤のことをいい、
自分より位置や実力が上で、何かにつけてじゃまになるもののことをさす。
【参考】 「目の上のたんこぶ」ともいう。
【例】 「私はいつも反対するので、私のことを目の上の瘤だと思っているだろう」
30. 目の正月 ( めのしょうがつ )
「正月」は一年中で最も楽しい月であることから、珍しい物、美しい物などを見て楽しい思いをすることをいう。
【類句】 目の保養
31. 目の中へ入れても痛くない ( めのなかへいれてもいたくない )
子供をかわいくてたまらなく思う様子。
【例】 「彼は念願の娘が生まれたので、目の中に入れても痛くないほどかわいがっている」
32. 目の保養 ( めのほよう )
美しい物や珍しいものを見て、目を楽しませること。
【例】 「久しぶりに美しい夜景を見せてもらい目の保養になった」
【類句】 目の正月
33. 目の寄る所へは玉も寄る ( めのよるところへはたまもよる )
目が動くにつれてひとみも動く。同類の者が集まる。
何事か一つ起こると、同じようなことが続いて起こる、という意味。
34. 目は口ほどにものを言う ( めはくちほどにものをいう )
口に出して言わなくても、目つきで気持ちを相手に伝えることができる。
35. 目は心の鏡 ( めはこころのかがみ )
目はその人の心を映し出す鏡である。目を見れば、その人の心の正邪が知れる。
心が清ければその瞳も澄んでおり、心が明るければその目も輝いているものである、という意味。
【参考】 「目は心の窓」ともいう。
36. 目は人の眼 ( めはひとのまなこ )
目はいちばん大事な器官だということ。
その人がどんな人物であるかは目に現われている。
37. 目元千両口元万両 ( めもとせんりょうくちもとまんりょう )
美人の形容で美人は目元が美しく口元が可愛いらしい。
38. 目病み女に風邪引き男 ( めやみおんなにかぜひきおとこ )
目を患っている女は、そのうるんだ目つきが色っぽく見え、ちょっと風邪を引いて、
のどに白い布でも巻いている男は粋に見えて、共に魅力的である。
39. 目渡る鳥 ( めわたるとり )
物事の過ぎ行くことが非常に早いのをたとえていう。
40. 目を掩うて雀を捕らう ( めをおおうてすずめをとらう )
つまらない策を用いること。雀が逃げるのを恐れるあまり、逃げるのが見えないようにと、
自分の目を隠して捕らえようとする。
【類句】 耳を覆って鈴を盗む
41. 目をむくより口を向け ( めをむくよりくちをむけ )
怒るより、よく説得する方がよいということ。
42. 面従後言 ( めんじゅうこうげん )
その人の目の前では服従するように見せているが、隠れてかれこれと悪口を言うこと。
【参考】 「面従腹背」ともいう。
43. 雌鳥歌えば家滅ぶ ( めんどりうたえばいえほろぶ )
妻の勢力が強い家はやがて滅びる。
【参考】 牝鶏の晨す
44. 雌鳥勧めて雄鳥時を作る ( めんどりすすめておんどりときをつくる )
主人が妻の意見に動かされるたとえ。
45. 面皮を剥ぐ ( めんぴをはぐ )
厚かましい人間の悪事をあばいてやっつけること。つらの皮をむく、という意味。
【類句】 面の皮を剥ぐ
46. 面目を施す ( めんぼくをほどこす )
立派なことをして一段と評価を高める。
【例】 「難しいクイズに正解し、親としての面目を施せた」
47. 面目躍如たるものがある ( めんもくやくじょたるものがある )
いかにもその人らしいと感じられるものが言動によく表れている。
【例】 「会議での活躍には、彼女の面目躍如たるものがある」
48. 面目を一新する ( めんもくをいっしんする )
古いものが改まって、すっかり新しくなる。また、新しくする。
【例】 「10年続いてきた商店街の魚屋が面目を一新した」
49. 面友 ( めんゆう )
とおりいっぺんの友人。表面だけの、軽いつきあいの友達。
50. 面を取る ( めんをとる )
木材・器具などの角や、四角に切った野菜の角を削って、丸みをつける。
【例】 「グラッセ用のニンジンの面を取る」