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「羊(ひつじ・ヒツジ)」を含む ことわざ
平成27年(2015)の干支(えと)

1. ( ようちょう )

羊は草食動物で腸が長く、曲がりくねっていることから、山道などが、幾重にも曲りくねっていることをいう。つづら折り。

2. を以て牛に易う ( ひつじをもってうしにかう )

小さな物を大きな物のかわりにすること。 またいくらかは違うが本質には変わりがなく、大体において同じだということ。

3. 質にして虎皮す ( ようしつにしてこひす )

中味は羊でうわべだけが虎のこと。 実質が平凡であるのに外観だけが立派なこと。

4. 頭を懸けて狗肉を売る ( ようとうをかけてくにくをうる )

羊の頭を看板に出しておき、その実は狗(いぬ)の肉を売ることから、 見かけだけ立派にして、実質が伴わないたとえ。看板に偽りがあること。
【参考】 「羊頭狗肉」「羊頭を懸けて馬肉を売る」「牛首を懸けて馬肉を売る」ともいう。
【類句】 看板に偽りあり

5. 群を駆って猛虎を攻む ( ぐんようをかってもうこをせむ )

羊を集めて虎を攻める。 弱国を数多く連合させて、強大国に対することのたとえ。

6. 千の皮は一狐の腋に如かず ( せんようのかわはいっこのえきにしかず )

千匹の羊からとった千枚の毛皮も、一匹の狐のわきの下の白い毛皮に及ばない、ということから、 多数の凡人は一人の賢人に及ばない、という意味。

7. 多岐亡 ( たきぼうよう )

方針がいろいろあって、どうしてよいか迷うこと。 もと、逃げた羊を捜しに行ったが、枝道が多くてついに見失ってしまったことから、学問の道が多方面に分かれて、真理をとらえることができないたとえ。

8. 屠所の ( としょのひつじ )

しおしおとして元気を失った者。 屠殺場(とさつば)に引かれていく羊のように死が目前に迫った者、という意味。

9. 蚊虻牛を走らす ( ぶんぼうぎゅうようをはしらす )

蚊やあぶのような小さな虫が、牛や羊のような大きな動物にたかって、牛や羊がかゆくて走る出すように、弱小のものが強大なものを動かすたとえをいう。 小さな物でも油断をしていると、それが禍となり大害を引き起こすことがあるというたとえ。

10. 告朔のき ( こくさくのきよう )

形式ばかりで実質のない虚礼のたとえ。意味もなく続けている昔からのしきたり。 「告朔」は、昔、天子または諸侯が、毎月の初めに祖廟で先祖をまつり、そこに預けてあるその月の暦を発布すること。 後世は、告朔の礼は行なわれずに、ただ羊を供え、あとで臣下たちがその肉を分けあうことだけが残っていた。
【参考】 「き羊」は、その時に供える羊。

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