ことわざの部屋バナー 
 ことわざ について
50音別に掲載
QRコード スマホ用サイト
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や・わ行 ら行 項目別 英語

「よ」からはじまる ことわざ 1

1. よい内から養生 ( よいうちからようじょう )

 前もって用心すれば、しくじらないということ。
 【類句】 転ばぬ先の杖

2. 酔いが回る ( よいがまわる )

 酒によって、正常な判断力や運動感覚が失われた状態になる。
 【例】 「睡眠不足が続いていたためか、ひどく酔いの回るのが早い」

3. 良い事は真似でもせよ ( よいことはまねでもせよ )

 人真似はよくないとされるが、良いことは人の真似でもよいからせよ、という意味。

4. 宵っ張りの朝寝坊 ( よいっぱりのあさねぼう )

 夜は遅くまで起きていて、朝はいつまでも寝ていること。また、そういう人のことをいう。

5. よい仲の小いさかい ( よいなかのこいさかい )

 親密な間柄の者には、かえって小さい争いごとがあるということ。

6. 容喙 ( ようかい )

 「喙」はくちばし、「容」は入れる。くちばしを入れることから、横からさし出口をする、という意味。
 【例】 「これは決定事項なので容喙を許さない」

7. 用が足りる ( ようがたりる )

 用件を処理したり必要を満たしたりすることができる。
 【例】 「私が行かなくても彼だけで用が足りるでしょう」

8. 要求をのむ ( ようきゅうをのむ )

 相手の要求を認め、そのまま受け入れる。
 【例】 「ずっと小遣いアップをお願いしていたが、やっと今日要求をのんでくれた」

9. 羊質にして虎皮す ( ようしつにしてこひす )

 中味は羊でうわべだけが虎のこと。 実質が平凡であるのに外観だけが立派なこと。

10. 用舎行蔵 ( ようしゃこうぞう )

 出処進退がよろしきにかなうこと。すぐれた君主がいて、自分が用いられた時は、役人となって世に出て自分の理想を行い、 捨てられて用いられない時は、去ってその身を隠し時節の到来を待つ、という意味。

11. 養生に身が痺せる ( ようじょうにみがやせる )

 養生をしようとして苦労し、かえって身が痩せるということ。

12. 用心に怪我なし ( ようじんにけがなし )

 用心さえしていれば、失敗することはないということ。

13. 用心は前にあり ( ようじんはまえにあり )

 失敗せぬように前もって用心すること。

14. 用心は勇気の大半なり ( ようじんはゆうきのたいはんなり )

 事をなすのに十分用心するのは、勇気の現われであって、卑怯なふるまいではない。 勇気のある者こそ用心して事に当たるものである、という意味。

15. 様子ありげ ( ようすありげ )

 その人の表情・態度やその場の雰囲気から、いつもと違う特別な事情があるらしいと感じられる様子。
 【例】 「彼女は最近、様子ありげに外を見ていることが多い」

16. 夜討ち朝駆け ( ようちあさがげ )

 夜に人の家を訪問し、翌朝また同じ家を訪れる意で、用事があって、時間に構わず何度も同じ家を訪れること。
 【例】 「夜討ち朝駆けで親に借金を頼んで、なんとか貸してもらえた」

17. 羊腸 ( ようちょう )

 羊は草食動物で腸が長く、曲がりくねっていることから、山道などが、幾重にも曲りくねっていることをいう。つづら折り。

18. 膺懲 ( ようちょう )

 「膺」は撃つ、「懲」は懲らす、という意味から、悪い者を撃ち懲らすこと。

19. 羊頭を懸けて狗肉を売る ( ようとうをかけてくにくをうる )

 羊の頭を看板に出しておき、その実は狗(いぬ)の肉を売ることから、 見かけだけ立派にして、実質が伴わないたとえ。看板に偽りがあること。
 【参考】 「羊頭狗肉」「羊頭を懸けて馬肉を売る」「牛首を懸けて馬肉を売る」ともいう。
 【類句】 看板に偽りあり

20. 杳として ( ようとして )

 事情が全く分からない様子。特に、行方が知れなくなった人について用いる。
 【例】 「別れた後の、彼女の行方は杳として知れない」

21. 用に立つ ( ようにたつ )

 何かと応用がきき、いざという時に役に立つ。
 【例】 「今度のキャンプには、見かけによらず意外と用に立つ彼を連れて行こう」

22. 洋の東西を問わず ( ようのとうざいをとわず )

 「洋の東西」は、東洋と西洋の意で、東洋とか西洋とかいった区別なく、何かが認められる様子。
 【例】 「彼の料理店は、洋の東西を問わないので、いつも繁盛している」

23. 漸く佳境に入る ( ようやくかきょうにはいる )

 だんだんとよくなる。次第に興味が深まること。サトウキビを食べるのに、しっぽから食べ始めるので、 人がそのわけを聞くと、だんだんうまくなるからであると答えたという故事。

24. 揺籃の地 ( ようらんのち )

 「揺籃」は、揺りかごの意で、新たな文物がそこに起こり、後の発展の基盤を築いた所。
 【例】 「長崎は日本における近代医学の揺籃の地だといってよい」

25. 要領がいい ( ようりょうがいい )

 要点を的確にとらえ、能率よく物事が処理できる意から、うまく立ち回り、自分の立場を有利にする才能がある様子。
 【参考】 「要領が悪い」は反対。
 【例】 「彼はいつも要領がいいので、上司に気に入られている」

26. 要領を得ない ( ようりょうをえない )

 相手が何を言おうとしているのか、肝心な点がはっきりしない様子。
 【例】 「話が断片的すぎて要領を得ないので、もう少し頭の中でまとめてから話してくれ」

27. 要を得る ( ようをえる )

 要点を押さえている。
 【例】 「この企画に対する彼の意見は要を得ている」

28. 用を足す ( ようをたす )

 用事を済ませる。また、大小便を済ませる意の遠回しな表現。
 【例】 「たまっていた仕事の用を足そうと思ったが、今日中には無理そうだ」

29. 俑を作る ( ようをつくる )

 「俑」は木で作り、葬式の時、墓に埋める人形のことで、顔かたちが、よく人間に似ており、 これが殉死の風習の起こるもととなったというので、孔子がその創始者を憎んだという故事から、悪い前例を始めることをいう。

30. 用をなさない ( ようをなさない )

 そのものの機能が正常に発揮されず、役に立たない。
 【例】 「その機械は故障しているのでまったく用をなさない」

拡大表示

※ここに文字をコピペまたはD&Dすると拡大表示できます。