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 ことわざ について
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「よ」からはじまる ことわざ 3

61. 余所に見る ( よそにみる )

 傍観者の立場で何かを見る。
 【例】 「前もって台風対策をしていたので、直前に対策している人たちを余所に見ていた」

62. 余所の花はよく見える ( よそのはなはよくみえる )

 何事につけても、よその物はよく見えてうらやましいのが人の常である。
 【類句】 隣の花は赤い

63. 与太を飛ばす ( よたをとばす )

 ふざけて、冗談やでたらめを言う。
 【例】 「人が真剣に話しているのに、そんな与太を飛ばすのはやめてくれ」

64. 涎が出る ( よだれがでる )

 何かを見て、それが手に入れたくてたまらない気持ちになる。
 【例】 「骨董好きの私が骨董品屋へ行くと、涎が出るような物ばかりなので困る」

65. 涎を垂らす ( よだれをたらす )

 非常にうらやましく思ったり欲しくてたまらなく思ったりしながら、それを見たり聞いたりしている様子。
 【例】 「展示されている最新ゲーム機を、涎を垂らしながら見ていた」
 【類句】 涎を流す

66. 予断を許さない ( よだんをゆるさない )

 事態が深刻で、楽観的な見通しは期待できない様子。
 【例】 「台風は過ぎ去ったが、すぐ次が上陸しそうなので、予断を許さない状態が続きそうだ」

67. 四つの目は二つの目より多くを見る
  ( よっつのめはふたつのめよりおおくをみる )

 何事でも、一人だけで見たり判断したりするよりは、大勢で見たり判断したりするほうが確かである。
 【参考】 Four eyes see more than two. の訳語。

68. 因って来る ( よってきたる )

 その事柄の背後にひそむ、元々の原因に言及する時に用いる言葉。
 【例】 「今回の失敗の因って来るところは、彼の勝手な行動にあった」

69. 寄ってたかって ( よってたかって )

 大勢の人が一つのことに取りかかる様子。
 【例】 「大の大人が寄ってたかっても、問題を解決できないなんて」

70. 四つに組む ( よつにくむ )

 「四つ」は、相撲で力士が両手を指し合って組む、ということから、双方が正面から堂々と勝負をいどむ。 また、ある問題にまともに取り組む。
 【例】 「地球の環境問題について、みんなで四つに組んで考えなければいけない」

71. 四つに渡り合う ( よつにわたりあう )

 相手と互角の勝負をする。また、堂々と応戦する。
 【例】 「今回は負けてしまったが、優勝候補と四つに渡り合っただけでもすごいことだ」

72. 世に逢う ( よにあう )

 時機を得て世間にもてはやされたり得意な時を過ごしたりする。
 【例】 「一時期あのタレントは世に逢っていたのに、今はまったくテレビで見なくなった」

73. 世に入れられる ( よにいれられる )

 その存在が広く世間に認められ、人々にもてはやされたり、高い評価を得たりする。
 【例】 「この小説は、彼が世に入れられるきっかけになった作品だ」

74. 世に聞こえる ( よにきこえる )

 世間に知らぬ人がないほど、広く知れ渡る。
 【例】 「これが世に聞こえる織田信長の肖像画か」
 【類句】 音に聞く

75. 世に出る ( よにでる )

 一人前の社会人として、会社・役所などに勤めたり商売を始めたりなどする。 また、立身出世する意にも用いる。
 【例】 「彼の息子も世に出るような年になったのか」

76. 世に問う ( よにとう )

 論説や芸術作品などを通して、世間に何らかの問題を提起し、人々の反応や評価を得ようとする。
 【例】 「このオブジェは世界平和とは何かを世に問う作品だ」

77. 余念が無い ( よねんがない )

 一心に一つのことに打ち込んでいる様子。
 【例】 「明日は楽しみにしていた遠足なので、準備に余念が無い」

78. 世の中は九分が十分 ( よのなかはくぶがじゅうぶ )

 世の中の事は希望通りにはいかないものだから、望んでいる事が九分通り達せられれば、まずもってこの上なしというものである。

79. 世の習い ( よのならい )

 人の世の常で、だれしも一度は経験しなければならないようなこと。
 【例】 「社会に出ると人間関係で悩むのが世の習いだ」

80. 夜の目も寝ずに ( よのめもねずに )

 寝る間も惜しんで何かをする様子。
 【例】 「明日のテストに向けて、夜の目も寝ずに勉強した」

81. 世は七下り七上り ( よはななさがりななあがり )

 世の中に立っていくうちには、何回もよくなったり悪くなったり、浮き沈みを繰り返すものだということ。 浮き沈みは世の習いである。

82. 世は回り持ち ( よはまわりもち )

 世の中のことは、順番に回ってくるというので、ひと事がいつか自分の事となり、自分の事もやがては、ひと事になるという意。

83. 呼び声が高い ( よびごえがたかい )

 何かの有力な候補として、うわさされる様子。
 【例】 「彼は今度のオリンピックで、金メダル獲得の呼び声が高い」

84. 呼び水になる ( よびみずになる )

 そのことが何かを引き起こすきっかけになる。
 【例】 「彼の行動が呼び水になり、エコ活動が盛んになった」
 【類句】 誘い水になる

85. 予防線を張る ( よぼうせんをはる )

 不利な立場に立たされたり責任を負わされたりするのを防ぐために、前もってうまく逃れる手段を講じる。
 【例】 「今度の休みに休日出勤させられそうなので、用事で忙しいと予防線を張っておこう」

86. 予防は治療に勝る ( よぼうはちりょうにまさる )

 事が起きてからそれを治そうとするより、事が起きないうちに手を打っておくほうがよい。
 【参考】 Prevention is better than cure. の訳語。
 【類句】 転ばぬ先の杖

87. 輿望を担う ( よぼうをになう )

 世間から信頼や期待を寄せられて何かをする。
 【例】 「県民の輿望を担って県知事が大改革を行なう」

88. 読みが深い ( よみがふかい )

 書物などを読んで、言外に込められた意味まで読み取れるほど理解力に優れる意で、 物事の表面に現れている部分から隠された内部を的確に察知したり、現状から今後の動向を十分に見通したりする様子を現わす。
 【例】 「彼の読みが深かったおかげで、大惨事を逃れることができた」
 【参考】 「読みが浅い」は反対。

89. 夜道に日は暮れぬ ( よみちにひはくれぬ )

 夜道は暗いのでもはや日の暮れることを心配する必要はない。 どうせ遅いのだからゆっくりしなさいと人に言うときのことば。

90. 夜目遠目笠の内 ( よめとおめかさのうち )

 夜見るのと、遠くから見るのと、笠(かぶりがさ)をかぶっているのを見るのとは、 実際よりも女の人を美しく見せる。
 【類句】 遠目山越し笠の内

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