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「か」からはじまる ことわざ 6

151. 金請けするとも人請けするな ( かねうけするともひとうけするな )

 人の保証をすると煩わしいことが多いから、借金の保証人となるのはまだいいが、身元保証人にはなるな。

152. 金が敵 ( かねがかたき )

 敵に巡り会うことは、たいへんむずかしいが、それと同じように、金は手にはいりにくいものである。 また、金を持っていたために災いを招き身を滅ぼすことがある、という意味。

153. 金が金を儲ける ( かねがかねをもうける )

 元金には利息がついて増え、資本は利益を生み出して、次第に増えていくこと。 金持ちはますます金持ちになる。

154. 金が物言う ( かねがものいう )

 世の中の事は、すべて金銭で解決する。
 【類句】 人間万事金の世の中 / 地獄の沙汰も金次第

155. 金で面を撲る ( かねでつらをはる )

 金をばらまき、金の力で、人を服従させたり手なずけたりすること。
 【類句】 札束で顔をたたく / 小判で面を張る

156. 金と塵は積もるほど汚い ( かねとちりはつもるほどきたない )

 金持ちになればなるほど欲が深くなり、金を出し惜しみするものである。

157. 金の価値を知りたければ金を借りてみよ
   ( かねのかちをしりたければかねをかりてみよ )

 普段は身にしみて金の重要さ、ありがたさを感じていないが、借りる時になって初めて、その価値の大きいことを知らされる。
 【参考】 If you want to learn the value of money, try to borrow some. の訳語。

158. 金の切れ目が縁の切れ目 ( かねのきれめがえんのきれめ )

 金を持っているうちは、その人をちやほやするが、金がなくなると冷淡になって去って行くのが世の常である。

159. 金の鎖も引けば切れる ( かねのくさりもひけばきれる )

 意志の強い人でも、ついには誘惑に負けることがある、という意味。

160. 金の光は阿弥陀ほど ( かねのひかりはあみだほど )

 金の威力は仏様ほど広大である。金の威力は絶大なことのたとえ。

161. 金の草鞋で尋ねる ( かねのわらじでたずねる )

 根気よく尋ね回るたとえ。いくら歩いてもすり切れない鉄製の草鞋を履いて探し求める、という意味。
 【参考】 「金の草鞋で探す」ともいう。

162. 金はあぶない所にある ( かねはあぶないところにある )

 危険をおかさなければ大金はもうからない。

163. 金は片行き ( かねはかたゆき )

 金はあるところには山ほどあるし、ないところには一銭もない。片寄ってあること。 また、金持ちのところに金のほうが自然に寄る。

164. 金は三欠くにたまる ( かねはさんかくにたまる )

 金をためようと思ったら、義理を欠き、人情を欠き、交際を欠かなければならない、という意味。

165. 金は天下の回りもの ( かねはてんかのまわりもの )

 金は世間をぐるぐる回っているもので、いつかは自分のところへも回って来る。 貧富は固定したものではないから、現在、金がないからといってくよくよするな、という意味。
 【参考】 「金は天下の回り持ち」ともいう。
 【類句】 金は湧き物

166. 金は良き召し使いなれど悪しき主なり
   ( かねはよきめしつかいなれどあしきしゅなり )

 金は手段としてうまく運用しているうちはよいが、金それだけが目的になって、金に使われるようになると害が生じる。
 【参考】 Money is a good servant, but a bad master. の訳語。

167. 金は湧き物 ( かねはわきもの )

 金は、どこからか湧き出してくるように自然に手に入るものである。 そう金のないのを心配するな、という意味。

168. 金持ち金使わず ( かねもちかねつかわず )

 金持ちはかえってけちなものである。けちなくらいに金を使わないから、金がたまるのである。

169. 金持ち喧嘩せず ( かねもちけんかせず )

 金持ちは、すれば損になることを知っているので、あえて喧嘩などしないものだ、という意味で、 優位に立つ者は、何の得にもならない争いなどはできるだけ避けようとするものだ、ということ。
 【類句】 千金の子は市に死せず

170. 金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い
   ( かねもちとはいふきはたまるほどきたない )

 金持ちは金離れがよいかと思うとむしろ逆で、溜まるほどけちになって金にきたなくなるものが多い。 「灰吹き」は、たばこの吸い殻を捨てるためにたばこ盆に添えるもの。どちらも、溜まるほど汚くなる。

171. 金を貸せば友を失う ( かねをかせばともをうしなう )

 金を友人に貸して返らない場合は友人との交際がこわれることが多いから、友人同士では金の貸し借りはしないほうがよい。
 【参考】 「金を貸したのが縁の切れ目」ともいう。
 【参考】 Lend your money and lose your friend. の訳語。

172. 蛾の火に赴くが如し ( がのひにおもむくがごとし )

 蛾が灯火に向かって飛んでいくように、好んで危険に向かって進むこと。 自分の身が滅ぶのもかえりみずに利をむさぼることをいう。

173. 禍福は糾える縄の如し ( かふくはあざなえるなわのごとし )

 禍は(わざわい)と福(しあわせ)とは、あい表裏して変転するものである。 不幸を嘆いていると、それがいつのまにか幸福となり、幸福を喜んでいるとまたそれが災いに変わる。 めぐりめぐることが、ちょうど、より合わせた縄のようである。
 【参考】 「吉凶は糾える縄の如し」ともいう。
 【類句】 人間万事塞翁が馬

174. 禍福門なし唯人の招く所 ( かふくもんなしただひとのまねくところ )

 禍福の入ってくる門はあらかじめ定まっているものではない、悪をすればわざわいが来、善を行なえば福が来る。 禍福はすべてその人自らが招くものである。

175. 株を守りて兎を待つ ( かぶをまもりてうさぎをまつ )

 古い習慣を守り、それにとらわれて進歩のないこと。融通のきかないたとえ。 兎が木の切り株にぶつかって死んだのを見た男が、それから働かずに、株を見張って、また兎を得ようとした故事による。 「森株(しゅしゅ)」ともいい、「株(くいぜ)を守る」とも読む。
 【参考】 北原白秋の童謡「まちぼうけ」のもとになった話。
 【類句】 舟に刻みて剣を求む

176. 画餅 ( がべい )

 画にかいた餅は食べられないことから、実際の役に立たないことのたとえ。
 【参考】 「がべい」は「がへい」ともいう。

177. 画餅に帰す ( がべいにきす )

 「画餅」は絵にかいた餅で食べられないことから、計画は立てたものの、何かの事情で実現が不可能になり、それまでの努力が無駄になる。
 【参考】 絵にかいた餅

178. 壁に耳あり障子に目あり ( かべにみみありしょうじにめあり )

 どこで誰が聞いているか、どこで誰が見ているかわからない。 密談や秘事はとかく漏れやすい、という意味。
 【参考】 「壁に耳あり」ともいう。
 【参考】 Walls have ears. の訳語。

179. 壁の穴は壁で塞げ ( かべのあなはかべでふさげ )

 壁の穴は土をこねてふさぎ、新聞紙で塞ぐような間に合わせをするなという戒め。 気が多く迷うことなく、本来の道にはげむことのととえ。

180. 果報は寝て待て ( かほうはねてまて )

 幸運は人の力で呼び寄せることはできないのだから、あせらずに時機が訪れるのを待っていた方がよい、ということ。
 【例】 「果報は寝て待てというくらいだから、じっと待っていればいいよ」

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