31. 水に燃えたつ蛍 ( みずにもえたつほたる )
		
			 恋しい人にあえず、いらだち焦がれている人のたとえ。
		
		32. 水の泡になる ( みずのあわになる )
		
			 それまでの努力や苦労などがいっさい無駄になる。
			 【例】 「コツコツとやってきたゲームのデータが消え、今までの努力がすべて水の泡になった」
			 【類句】 水泡に帰する
		
		33. 水の恩ばかりは報われぬ ( みずのおんばかりはむくわれぬ )
		
			 水からうけている恩は、はかりしれぬほど大きいものだということ。
		
		34. 水の低きに就くが如し ( みずのひくきにつくがごとし )
		
			 物事の自然ななりゆきをいう。また、物事のなりゆきの止めにくいことをいう。
		
		35. 水は逆に流れず ( みずはさかさまにながれず )
		
			 水が低いほうに流れるのは自然の理である。
			なにごとも自然の理に従ってしなければできないものである。
		
		36. 水は三尺流れれば清くなる ( みずはさんしゃくながれればきよくなる )
		
			 流れている水は、三尺下へ流れれば汚れがなくなるということ。
			よどんでいる水は腐るが、流れている水は腐らない。
		
		37. 水は舟を載せまた舟を覆す 
  ( みずはふねをのせまたふねをくつがえす )
		
			 同一のものが時にはよい結果の因となり、時には悪い結果の因になることをいう。
			水と舟を臣と君の関係にたとえて、君をいただくのも人民だが、君を傾けるのも人民である。
			同一のことによって、あるいは栄えあるいは衰えること。
		
		38. 水は方円の器に随う ( みずはほうえんのうつわものにしたがう )
		
			 人は、交友や環境によって善くも悪くもなるたとえ。水には固有の形はなく、四角な器に入れれば四角に、
			円い器に入れれば円くなる。人民の善悪は偽政者の善悪による、という意味。
			 【類句】 人は善悪の友による
		 
		39. 水広ければ魚大なり ( みずひろければうおだいなり )
		
			 水が広ければ魚は大きく、山が高ければ木は高くなる。
			人も成功するためには、働く場所がよくなければならない。
			上に立つ者の度量が大きくなければ、すぐれた部下は集まらない。
		
		40. 味噌に入れた塩はよそへは行かぬ 
  ( みそにいれたしおはよそへはいかぬ )
		
			 一見関係のないことに力を注いだように見えても、つまりは自分のためになること。
		
		
		41. 味噌の味噌臭きは食われず ( みそのみそくさきはくわれず )
		
			 職業や境遇がはっきりわかるような人は、まだまだの人で奥ゆかしさがない。
		
		42. 未曾有 ( みぞう )
		
			 今までに一度もなかった珍しいこと。「未(いま)だ曾(かつ)て有らず」と読み、歴史上、今までに一度も起こらなかった、という意味。
			 【例】 「今年は未曾有の暖冬だった」
		
		43. 三たび肱を折って良医となる ( みたびひじをおってりょういとなる )
		
			 苦労や体験を積み重ねなければ、人間は立派になれないということ。
		
		44. 見たら見流し聞いたら聞き流し 
  ( みたらみながしきいたらききながし )
		
			 ちょっと見たことや、ちょっと耳にはさんだうわさを、すぐに真実であるかのように、人に伝えることは、慎まなければならない。
		
		45. 道に遺ちたるを拾わず ( みちにおちたるをひろわず )
		
			 世の中が太平で国民の暮らしが豊かな形容。道を行く人が、落ちている物を拾って自分の物としない、という意味。
		
		46. 道を得る者は助け多く道を失う者は助け寡なし 
  ( みちをえるものはたすけおおくみちをうしなうものはたすけすくなし )
		
			 道徳にかなった行為、善行を行なった人に対しては、人々のこころはみな服従して睦まじくなるが、
			その徳を失えば、人心はいつしかこれに反して助けるものはなくなる。
		
		47. 三日先知れば長者 ( みっかさきしればちょうじゃ )
		
			 先の見通しのきく人は、あまり少ないということ。
			ほかの人より、わずか三日先のことがわかっただけでも、長者になれるということ。
		
		48. 三日天下 ( みっかてんか )
		
			 短期間だけ政権や地位を得ること。
			明智光秀が織田信長を倒して天下を取ったが、わずか十二日間で滅亡した故事による。
		
		49. 三日坊主 ( みっかぼうず )
		
			 出家して僧になることは尊い行いとされ、先祖から末代まで、一族の者が救われるといわれているが、
			反面、その修行・戒律はきびしく、頭をそったものの、耐えられなくなって還俗してしまう。
			転じて、飽きやすく、一つのことが長続きしない人を、あざけっていう言葉。
		
		50. 三日見ぬ間の桜 ( みっかみぬまのさくら )
		
			 たった三日間見ない間に、つぼみであった桜は満開になってしまい、満開の桜は散ってしまう。
			物事の状態がわずかな間にどんどん変化する。また、この世のはかないことをいう。
		
		
		51. 三つ子の魂百まで ( みつごのたましいひゃくまで )
		
			 幼いころの性格や気質は一生変わらないものだということ。
			 【参考】 「三つ子」は三歳児のこと。
			 【参考】 The child is the father of the man.
		 
		52. 見ては極楽住んでは地獄 ( みてはごくらくすんではじごく )
		
			 外部から見ていると極楽のように見えるが、実際に経験してみると地獄のような苦しみであること。
			 【類句】 聞いて極楽見て地獄
		 
		53. 見て吃驚聞いて吃驚 ( みてびっくりきいてびっくり )
		
			 心にえがいていたのとはまるで違ったことをいう。
		
		54. 身で身を食う ( みでみをくう )
		
			 自分で自分の身を害すること。
		
		55. 源清ければ流れ清し ( みなもときよければながれきよし )
		
			 根本が正しければ結果もよいたとえ。川は源流が清く澄んでいれば、自然と下流も清くなる。
		
		56. 身に過ぎた果報は災いのもと ( みにすぎたかほうはわざわいのもと )
		
			 身分に過ぎた幸せは災難を招く基になる、という意味。
		
		57. 身にまさる宝なし ( みにまさるたからなし )
		
			 この世には自分よりだいじなものはないということ。
		
		58. 見ぬ商いはならぬ ( みぬあきないはならぬ )
		
			 現品を見ないで取引することは危険である。
		
		59. 見ぬが心にくし ( みぬがこころにくし )
		
			 見ないうちがおくゆかしいことで、見ればがっかりするものが多い。
		
		60. 見ぬが花 ( みぬがはな )
		
			 見ないうちがゆかしく見えるものだということ。