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身体の「頭」を含む ことわざ

1. 隠して尻隠さず ( あたまかくしてしりかくさず )

 雉は、首を草むらの中に隠しさえすれば、尾が丸見えでも平気でいる、ということから、 悪事や欠点を、自分では完全に隠したつもりでいても、その一部分が現れているのを知らないでいることをいう。

2. でっかち尻つぼみ ( あたまでっかちしりつぼみ )

 初めは大きいが終わりは小さいこと。初めは威勢がいいが、終わりはだらしなくなること。
 【類句】 竜頭蛇尾

3. 寒足熱 ( ずかんそくねつ )

 頭を冷やし足もとを暖かにすること。健康を保つコツの一つ。

4. の上の蠅も追われぬ ( あたまのうえのはえもおわれぬ )

 自分一身の始末もできないことをいう。

5. の上の蠅を追え ( あたまのうえのはえをおえ )

 人のおせっかいを焼くよりまず自分自身の始末をする方が大切であるということ。
 【例】 「人のことはいいから、まず自分の頭の上の蠅を追え」

6. の黒い鼠 ( あたまのくろいねずみ )

 髪が黒いことから人間を鼠にたとえたもので、物がなくなった時などに、その家の関係者が盗んだのだという意を表わす。
 【例】 「今回のことは、頭の黒い鼠のしわざだと思う」

7. 禿げても浮気はやまぬ ( あたまはげてもうわきはやまぬ )

 いくら年をとっても道楽の癖はなおらない、という意味。

8. が動かねば尾が動かぬ ( かしらがうごかねばおがうごかぬ )

 上に立つ者が先頭に立って働かなければ、下の者は働かない。 上に立つ者は率先して範を示せ、という意味。

9. を剃りても心を剃らず ( かしらをそりてもこころをそらず )

 髪を剃って形だけ僧になっても、心は俗人のままである。 内心煩悩の去らぬこと。

10. 巾と見せて頬冠 ( ずきんとみせてほおかむり )

 表面だけ美しくて、内実はそうでないことのたとえ。

11. 角を見す ( とうかくをあらわす )

 才能や技能が目立って人よりもすぐれていること。「頭角」は頭の先、多くの中で、頭がひときわ高く抜き出ている、という意味。

12. 剃るより心を剃れ ( あたまそるよりこころをそれ )

 形式よりも精神が大切だということ。髪を剃り墨染めの衣を着て形ばかり僧侶になっても、 心に道心がなくてはなんにもならない。衣を染めるより心を染めよ。

13. 徹徹尾 ( てっとうてつび )

 最初から最後まで。どこまでも。頭から尾まで突き通すという意味。
 【例】 「君とは徹頭徹尾意見が合わないようだ」

14. 蓬垢面 ( ほうとうくめん )

 汚い身なりをしていること。蓬(よもぎ)のようにもじゃもじゃに乱れた頭髪と、垢で汚れた汚い顔。
 【参考】 「ほうとうこうめん」とも読む。

15. 一地を抜く ( いっとうちをぬく )

 他の人よりも一段と優れている意。人々の上に頭をぐっと出しているということ。

16. 話を転じる ( わとうをてんじる )

 話題をそれまで進んで来た話の方向とは別のものに変える。
 【例】 「触れられたくない話題になったので、話頭を転じて世間話をした」

17. 羊を懸けて狗肉を売る ( ようとうをかけてくにくをうる )

 羊の頭を看板に出しておき、その実は狗(いぬ)の肉を売ることから、 見かけだけ立派にして、実質が伴わないたとえ。看板に偽りがあること。
 【参考】 「羊頭狗肉」「羊頭を懸けて馬肉を売る」「牛首を懸けて馬肉を売る」ともいう。
 【類句】 看板に偽りあり

18. 竜蛇尾 ( りゅうとうだび )

 頭は竜で尾は蛇、ということから、始めは勢いが盛んであるが、終わりは振るわないこと。
 【例】 「始めた頃は頑張っていたが、次第にやらなくなり竜頭蛇尾となった」
 【類句】 頭でっかちの尻すぼみ

19. 焦爛額上客となる ( しょうとうらんがくじょうかくとなる )

 火事がおこる前に、予防する方策を立てた者はほめられず、火事がおこってから頭をこがし、額をただらせて救った者がほめられる。 根本を忘れて末節のみをよしとすることのたとえ。また、参謀や文官は世に出ないが、戦功の武将だけが世の賞賛を受けるたとえ。 「焦頭爛額」は、頭をこがし、額をただらかす。つまり、一身を投げ出して消火に従うこと。 転じて、事変の渦中に身を投じて奔走すること。

20. 心を滅却すれば火もまた涼し
  ( しんとうをめっきゃくすればひもまたすずし )

 どのような苦痛に遭っても、これを超越して心に留めなければ、その苦痛を感じない。
 【参考】 甲州慧林寺(えりんじ)の禅僧快川(かいせん)が織田勢に寺を焼き討ちされた時、火炎の中でこの句を唱えたというので有名。

21. 恥とはかき次第 ( はじとあたまはかきしだい )

 恥をかくくらいのことはいっこう気にならないということで、不名誉な行為を重ねること。

22. 鰯のも信心から ( いわしのあたまもしんじんから )

 信じて拝めば、鰯のようにつまらないものでも、ひどくありがたく思われる、という意味。
 【参考】 節分の夜、鰯の頭をひいらぎの枝にさして門口につけ、悪鬼を追い払うまじないにする風習がある。

23. 杵でを剃る ( きねであたまをそる )

 できないことのたとえ。

24. 踵で痛を病む ( かかとでずつうをやむ )

 見当違いの心配をすること。まとはずれの心配のたとえ。

25. 偽りのに宿る神あり ( いつわりのこうべにやどるかみあり )

 神は正直の頭に宿るものと思ったらまちがいだ。 うそを言って金をもうける商人にも宿る神があるということ。

26. 正直のに神宿る ( しょうじきのこうべにかみやどる )

 正直に世を渡る者は神がいつもそばにいて守ってくれる、という意味。

27. 実るほどのさがる稲穂かな
  ( みのるほどあたまのさがるいなほかな )

 内容の充実している人ほど謙虚である。
 【参考】 「実るほど頭を垂れる稲穂かな(みのるほどこうべをたれるいなほかな)」ともいう。

28. 百尺竿一歩を進む ( ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ )

 工夫をこらした上に更に工夫を加える。登りつめた百尺もある竿の上にあって、更にもう一歩進める。 高い頂上を極めても、それに満足しないで更に一歩上る。前進の上に前進を図る。

29. 年寄りと釘は引込むがよし
  ( としよりとくぎがしらはひっこむがよし )

 年寄りはもう過去の人なのだから、若い人にあとをゆずるのがよいということ。 老人の出しゃばりを戒めた言葉。

30. 時の花を挿にせよ ( ときのはなをかんざしにせよ )

 季節の花を頭髪の飾りにせよということで、その時その時の流行や権威に従って、繁栄して暮らせという意味。

31. 嘘と坊主のはゆったことがない
  ( うそとぼうずのあたまはゆったことがない )

 嘘は絶対に言ったことがない。「言う」と「結う」とをかけたしゃれの語。

32. 他人の疝気を痛に病む ( たにんのせんきをずつうにやむ )

 他人の腹痛を心配同情して自分も頭痛になる。 直接自分に関係のないことに、余計な心配をする愚かしさをいう。 「疝気」は、漢方で大腸・小腸・腰部などの痛む病気。
 【参考】 「人の(隣の)疝気を頭痛に病む」ともいう。

33. 鯛の尾より鰯の ( たいのおよりいわしのかしら )

 大きい団体で、人のしりにつき従うよりも、小さい団体でもよいから、その長になれとのたとえ。

34. 人の蠅を追うより自分のの蠅を追え
  ( ひとのはえをおうよりじぶんのあたまのはえをおえ )

 他人のことはよく見えて気になるが、自分のこととなると同じことでも気が付かないものである。 他人の欠点をあれこれ言って世話を焼くより、自分にも同じ欠点があることに気付いて、直すことが先である、という意味。

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