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生物の「鳥類」を含む ことわざ 5

114. の一声 ( つるのひとこえ )

 権威・権力のある人の一言によって、衆人の言を押さえること。

115. は千年亀は万年 ( つるはせんねんかめはまんねん )

 鶴と亀とは寿命が長くめでたいものとされ、縁起を祝う言葉に用いられる。

116. 夜の ( よるのつる )

 【参考】 焼け野の雉子夜の鶴

117. 風声( ふうせいかくれい )

 怖気がついて、ちょっとした物音にも驚き恐れること。 ひすいの戦いで、東晋の軍に負けた苻堅の兵が、風の音や鶴の鳴き声を聞いても、敵が来たのだと思って逃げ出した、という故事。
 【類句】 水鳥の羽音に驚く

118. 亀の年をが羨む ( かめのとしをつるがうらやむ )

 欲に限りのないことのたとえ。 鶴は千年亀は万年といわれているが、千年生きる鶴が万年の亀をうらやむ。

119. 鶏群の一 ( けいぐんのいっかく )

 沢山の鶏の中に一羽の鶴がいると目立つことから、凡人の中に傑出した人が混じって、きわだって見えるたとえ。
 【参考】 「野鶴の鶏群に在るが如し」ともいう。

120. 雀の千声の一声 ( すずめのせんこえつるのひとこえ )

 つまらぬ者の千言より、すぐれた人の一言の方がずっと価値があること。 中心人物が一言いえばおさまることのたとえ。

121. 掃き溜めに ( はきだめにつる )

 掃き溜めに舞い降りた鶴。むさくるしい場所に不似合いに、きわだって優れたものが現れた、という意味。
 【参考】 「掃き溜めの鶴」「ごみために鶴」「掃き溜めに鶴が降りる」「鶏群の一鶴」ともいう。

122. 雁捕る罠に ( がんとるわなにつる )

 思いがけない幸運にあうことのたとえ。また、ありえないことにもいう。

123. 焼け野の雉子夜の ( やけののきぎすよるのつる )

 巣のある野を焼かれた雉は、自分の身の危険を冒して子を救い、鶴は霜の降りた寒い夜、巣にいる子を羽で暖める、 ということから、子を思う親の情がきわめて深いことをいう。

124. も鳴かずば撃たれまい ( きじもなかずばうたれまい )

 雉も鳴かなかったら居場所を気付かれず、人に撃たれることもあるまい。無用な言葉を出さなかったら、災難に遭わずにすんだろう。 不必要な言葉は慎まなければならない、という意味。

125. 焼け野の雉子夜の鶴 ( やけののきぎすよるのつる )

 巣のある野を焼かれた雉は、自分の身の危険を冒して子を救い、鶴は霜の降りた寒い夜、巣にいる子を羽で暖める、 ということから、子を思う親の情がきわめて深いことをいう。

126. 家鶏を厭いて野を愛す ( かけいをいといてやちをあいす )

 家に飼っている鶏をきらって、野生のきじを珍しがる。 よいものを粗末にして悪いものを大事にするたとえで、珍しい物を珍重する愚を戒めた言葉。

127. 木兎引きが木兎に引かれる ( ずくひきがずくにひかれる )

 相手を馬鹿にするつもりが、反対にやり込められるような時に使う。
 【類句】 ミイラ取りがミイラになる

128. 鳴かせたこともある ( うぐいすなかせたこともある )

 今はこんな年寄りになってしまったが、若い時には美しく魅力があって、多くの人の心を引き付けたこともある。
 【参考】 「梅干し婆はしなびておれど、鶯鳴かせたこともある」と続けていう。

129. 梅に ( うめにうぐいす )

 よいとりあわせのたとえ。

130. 鴛鴦の衾 ( おしのふすま )

 雌雄(しゆう)の鴛鴦(おしどり)の模様のある夜具。夫婦のちぎりのたとえ。

131. 鴛鴦の契り ( えんおうのちぎり )

 鴛鴦(おしどり)は、いつも雌雄一緒にいて離れない習性があるところから、夫婦仲のむつまじいたとえ。

132. 雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや
   ( えんじゃくいずくんぞこうこくのこころざしをしらんや )

 凡人などに大人物の遠大な心がわかるはずがない。 燕や雀のような小さい鳥には、鴻(おおとり)や鵠(白鳥)のような大きな鳥の心はわからない。 秦末に陳渉が言った有名な言葉。

133. の幕上に巣くうがごとし ( つばめのばくじょうにすくうがごとし )

 非常に危険なことのたとえ。 燕が幕の上に巣を作っているように、いつ落ちるかわからない危ない状態である、という意味。

134. の真似をする烏水に溺れる
   ( うのまねをするからすみずにおぼれる )

 烏は姿や色が鵜に似ているからといって、鵜の真似をして水にもぐって魚などを取ろうとすると溺れてしまう。 自分の能力を考えずに人の真似をすると失敗する、という意味。
 【参考】 「鵜の真似をする烏」ともいう。

135. の目鷹の目 ( うのめたかのめ )

 獲物を求める鵜や鷹の目つきが非常に鋭いことから、何かを探し出そうとして、鋭い目つきであたりを見回す様子。 また、その時の目つき。
 【例】 「掘り出し物がないか、鵜の目鷹の目でフリーマーケット会場を見て回る」

136. 霞に千鳥 ( かすみにちどり )

 霞は春、千鳥は冬のものなので、それが一緒ではふさわしくない、あり得ないことのたとえ。

137. 波に千鳥 ( なみにちどり )

 絵になりそうな取りあわせをいう。
 【参考】 「梅に鶯」も同じ意味。

138. 閑古鳥が鳴く ( かんこどりがなく )

 人影がなく寂しいようす。非常に寂れたようす。商売などがはやらないことにいう。

139. 雲雀の口に鳴子 ( ひばりのくちになるこ )

 べらべらしゃべることのたとえ。

140. イスカの嘴 ( いすかのはし )

 イカスという鳥の嘴は、上下がぴったり合わずに食い違っている。 物事が食い違って思うようにならないことのたとえ。
 【参考】 イスカは漢字一文字で「易に鳥」と書くが、シフトJISでは表記できない。

141. 上見ぬ ( うえみぬわし )

 ワシは他の鳥を恐れず、上空に気を配って用心しないことから、他をはばからず、したい放題のことをすることをいう。

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