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「や」からはじまる ことわざ 1

1. 刃から出た錆はとぐに砥石がない
 ( やいばからでたさびはとぐにといしがない )

 自分の犯したあやまちや、悪行のために自分で苦しむこと。

2. 刃に掛かる ( やいばにかかる )

 敵対する者に刀で切られて死ぬ。
 【例】 「関ヶ原の戦いでは、刃に掛かって一命を落とした者が数多くいた」

3. 八百長 ( やおちょう )

 かねて両者の間で打ち合わせておき、他人の前では互いにそしらぬ顔で争ったりすること。 なれあいの勝負をいう。

4. 矢面に立つ ( やおもてにたつ )

 非難や攻撃を集中的に受ける立場に身を置く。
 【例】 「年金問題の責任者として、非難の矢面に立つ」

5. 焼きが回る ( やきがまわる )

 刃物に焼きを入れる時、焼き過ぎて切れ味が悪くなる意から、年を取って、頭の働きが鈍ったり腕前が落ちたりする。
 【例】 「弟子に負けるとは、彼も年を取って焼きが回ったな」

6. 焼き餅とかき餅は焼く方がよい
 ( やきもちとかきもちはやくほうがよい )

 女の嫉妬はどちらかといえばするほうがよい。あまり夫を放任しておくよりも、嫉妬を示して制御するほうが効果がある。 悋気(りんき)は女の七つ道具である。

7. 焼餅焼くとて手を焼くな ( やきもちやくとててをやくな )

 餅を焼いても、そのために手を焼かないようにせよ。 他人をねたむと、かえって処理に困るような災いを、自分に招くようになる、という意味。
 【参考】 「焼餅」は「嫉妬」、また「手を焼く」は「もて余す」を言い掛けたもの。

8. 焼き餅焼くなら狐色 ( やきもちやくならきつねいろ )

 嫉妬はしすぎてもいけないし、全然しなくてもいけない。 ほどよい程度にやくのがよい。

9. 焼き餅を焼く ( やきもちをやく )

 嫉妬する。
 【例】 「デート中に他の女性を見ると、彼女が焼き餅を焼く」

10. 焼きを入れる ( やきをいれる )

 刃物を熱したり冷やしたりして鍛える意から、規律に反した者などに制裁を加える。
 【例】 「私が一年生だった頃は、よく先輩から焼きを入れられたものだ」

11. 役者が一枚上 ( やくしゃがいちまいうえ )

 相手と比べて、身の処し方や駆け引きが一段と上手なこと。
 【例】 「彼の方が役者が一枚上なので、いつもやられてばかりだ」

12. 役者が揃う ( やくしゃがそろう )

 何かをするのに必要な顔ぶれが全部そこに集まる。 また、それぞれにユニークな面を持った人が何かの関係者として名を出す。
 【例】 「どうやら今回の企画に必要な役者が揃ったようだな」

13. 役者に年なし ( やくしゃにとしなし )

 役者の芸に、年齢による衰えはない。円熟の域に達して一層芸に磨きがかかり、若い者以上に若い役を演ずることもまれではなく、 役者が芸の上では年を取らないことをいう。
 【参考】 「芸人に年なし」ともいう。

14. 薬餌に親しむ ( やくじにしたしむ )

 病気がちで、絶えず医者にかかったり薬を飲んだりしている様子。
 【例】 「彼女は幼い頃、薬餌に親しんでいたが、大きくなるに従い元気になっていった」

15. 薬石 ( やくせき )

 「石」は、昔、病気の治療に用いた石針、あるいは石を材料とした薬剤のことで、身のためになる忠告の言葉、という意味。 薬から転じた忠告の言葉。

16. 薬石効無く ( やくせきこうなく )

 せっかくの手当のかいもなくの意で、しばらく病床にあった人の死について用いる言葉。
 【参考】 「石」は「石鍼(いしばり)」で、中国で古く治療に用いた。
 【例】 「残念ながら、薬石効無く永眠いたしました」

17. 益体もない ( やくたいもない )

 全く何の役にも立たないと、ある人の言動を非難・軽蔑する言葉。
 【例】 「益体もないことばかり考えてないで、しっかり勉強をしろ」

18. 役人風を吹かせる ( やくにんかぜをふかせる )

 役人であることをことさらにひけらかして、威張った態度を取る。
 【例】 「最近は何かと問題になるため、役人風を吹かせる人が少なくなった」

19. 疫病神 ( やくびょうがみ )

 疫病をはやらせる神の意で、接する人に不幸をもたらしたり迷惑をかけたりするものとして忌み嫌われる人。
 【例】 「疫病神に取りつかれたのか、最近は悪いことばかり起こる」

20. 疫病神で讐をとる ( やくびょうがみであだをとる )

 のろって仇をうとうとすること。 正々堂々と向かったのではかなわないので、卑怯者は相手に疫病神が取りつくように祈ったりする。

21. 益もない ( やくもない )

 何の役にも立たないばかりか、かえって人に迷惑をかけたり不快感を与えたりする様子。
 【例】 「彼は益もないことばかりするから呼ばないでおこう」

22. 薬籠中の物 ( やくろうちゅうのもの )

 必要に応じていつでも役に立てられるもの。手なずけて自分のいいなりになる人。 自分がいつも身につけている薬箱の中の薬のように、いつでも使えるという意味。
 【例】 「彼を薬籠中の物として自由に利用する」

23. 焼け跡の釘拾い ( やけあとのくぎひろい )

 火事ですっかり焼けた後で、釘を拾ってもしかたがない、ということから、 大きな散在をした後にわずかな節約をすることをいう。

24. 焼け石に水 ( やけいしにみず )

 そのことに費やした労力や他から受けた助力がほんのわずかで、効果がほとんど期待できないこと。
 【例】 「明日試験なのに、今から勉強しても焼け石に水だ」

25. 焼けたあとの火の用心 ( やけたあとのひのようじん )

 時間が過ぎて間に合わないことのたとえ。 また、あとからではおそすぎること。

26. 焼け面火に懲りず ( やけづらひにこりず )

 顔をやけどした者がやけどに懲りず、また火にあたることで失敗しても、また同じ事をやることのたとえにいう。

27. 火傷火におじる ( やけどひにおじる )

 一度しくじった者は、そのことが忘れられないので、必要以上にこわがること。

28. 焼け野の雉子夜の鶴 ( やけののきぎすよるのつる )

 巣のある野を焼かれた雉は、自分の身の危険を冒して子を救い、鶴は霜の降りた寒い夜、巣にいる子を羽で暖める、 ということから、子を思う親の情がきわめて深いことをいう。

29. 自棄のやん八 ( やけのやんぱち )

 「やん八」という同音で始まる人名を重ねた、自棄の強調表現のことで、 物事が思うようにならないため、もうどうなってもいいという投げやりな気持ちになっている様子。
 【例】 「今日は全く勝てないので、自棄のやん八で有り金全部つぎ込んだ」

30. 焼けぼっくいに火が付く ( やけぼっくいにひがつく )

 「焼けぼっくい」は「焼け棒杙」から変化したもで、一度切れた縁が再びつながって、もとの関係に戻ること。 特に、男女関係について言う。
 【参考】 「燃え杭には火がつき易い」ともいう。
 【例】 「同窓会で久しぶりにあった彼女と、焼けぼっくいに火が付いた」

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