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 ことわざ について
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「せ」からはじまる ことわざ 2

31. 清風に故人来る ( せいふうにこじんきたる )

 暑い日の涼風は、旧友に会ったときのように良いものである。

32. 生命ある所希望あり ( せいめいあるところきぼうあり )

 生きている限り、人間は何らかの希望を持つものである。 希望と忍耐をもって、人生を生きるべきである。

33. 青蠅白を染む ( せいようはくをしむ )

 白壁いっぱいに青ばえがたかって汚すこと。小人が君子の悪口を言うのにたとえる。 また、潔白な人に罪を着せることにも言う。
 【参考】 「青蠅」はあおばえ、憎むべき小人。

34. 成立の難きは天に升るが如し
  ( せいりつのがたきはてんにのぼるがごとし )

 物事を成就させるということは、人間が天に昇るくらいにむずかしいものである。少しも気を抜けない。

35. 生を偸む ( せいをぬすむ )

 生に執着する。恥をしのんで生きながらえる。

36. 生を視ること死の如し ( せいをみることしのごとし )

 生死に執着して心を労することなく、天命に任せる。
 【参考】 この後に「富を視ること貧の如し」と続く。

37. せかせか貧乏ゆっくり長者 ( せかせかびんぼうゆっくりちょうじゃ )

 あくせく働くばかりが能ではない、ということ。

38. 積悪の家には必ず余殃あり
  ( せきあくのいえにはかならずよおうあり )

 積もり積もった悪行の報いとして、必ず子孫にまで及ぶ災いが来る。
 【参考】 積善の家に余慶あり

39. 席暖まるに暇あらず ( せきあたたまるにいとまあらず )

 非常に忙しい形容。仕事が忙しくて、一つの所に落ちついている暇がないから、すわり場所の暖まる時がないという意味。
 【類句】 孔席暖まらず墨突黔まず

40. 積羽舟を沈む ( せきうふねをしずむ )

 羽のように軽いものでも、たくさん積めば舟を沈めるほどになる、ということから、 小さい事でも、積み重なれば大事を引き起こすことになる、という意味。
 【参考】 衆口金を鑠す

41. 関ヶ原の戦い ( せきがはらのたたかい )

 慶長五年(1600年)、美濃(みの)の関ヶ原で、徳川家康の東軍と石田三成を中心とする西軍とが、 覇権を争って戦い、東軍が大勝した結果、家康が天下を握ったことから、勝敗や運命が決まる、大事な戦い。
 【類句】 天下分け目の戦い

42. 赤心を推して人の腹中に置く
  ( せきしんをようしてひとのふくちゅうにおく )

 人に接するのに、少しの隔てもなく真心をもってすること。

43. 赤縄を結ぶ ( せきじょうをむすぶ )

 夫婦の縁を結ぶこと。
 【参考】 「赤縄の契り」ともいう。月下氷人

44. 積善の家に余慶あり ( せきぜんのいえによけいあり )

 善行をたくさん積み重ねた家には、その報いとしてきっと子孫にまでおよぶ幸福がある、ということ。 「余慶」は、先祖の善行のおかげで子孫が受ける幸福。
【参考】 「積善の家には必ず余慶あり」ともいう。

45. 石塔の赤い信女が又孕み ( せきとうのあかいしんにょがまたはらみ )

 未亡人が私通して妊娠すること。 夫が死んだとき、墓石には夫婦の戒名を並べて刻むが、生きている未亡人のは朱を塗っておく風習があった。
 【参考】 戒名では女は大姉か信女となる。

46. 跖の狗尭に吠ゆ ( せきのいぬぎょうにほゆ )

 人はそれぞれ主人のために忠義を尽くすたとえ。 大盗賊の盗跖(とうせき)に飼われている犬は、自分の主人でなければ聖人の尭にもほえる。

47. 咳払いも男の法 ( せきばらいもおとこのほう )

 男の人にとっては、咳払いも身ごなしのうちである。

48. 赤貧 ( せきひん )

 極端な貧乏。「赤」は何もない意味。何一つ所有物がないほどの、ひどい貧乏。

49. 赤貧洗うが如し ( せきひんあらうがごとし )

 「洗うが如し」は洗い流したように何一つ物がないということで、無一物といっていいほど貧しい暮らしをしている様子。

50. 世間知らずの高枕 ( せけんしらずのたかまくら )

 世間のきびしい実情を知らないで、のんきに暮らしていることのたとえ。

51. 世間は張り物 ( せけんははりもの )

 いろいろ苦しい内実があっても、何かと世間体を取り繕うのが自然の人情である。

52. 世間は広いようで狭い ( せけんはひろいようでせまい )

 世の中は広いように見えても意外に狭いものだの意で、全く予想していなかった人に偶然会ったり、 一部の人しか知らないと思っていた情報が思いがけないところに伝わっていたりした時に用いる。

53. 世間を狭くする ( せけんをせまくする )

 失敗などをして世間の信用をなくし、付き合いも少なくなる。

54. 世上の毀誉は善悪にあらず ( せじょうのきよはぜんあくにあらず )

 世間で良いとか悪いとかいうのは、その事柄の善悪とは別問題である。

55. 世上物騒我が身息災 ( せじょうぶっそうわがみそくさい )

 世の中にどんな災害が起ころうとも、自分の身が安全ならよい。 利己主義のはなはだしいこと。

56. 是是非非 ( ぜぜひひ )

 公平無私に、善いことは善いとして賛成し、悪いことは悪いとして反対すること。

57. 世帯仏法腹念仏 ( せたいぶっぽうはらねんぶつ )

 仏法も念仏も、要するに僧侶が生活のためにするものだとの意。
 【参考】 「世帯」は、所帯、暮らし。

58. せちせち貧乏のらり果報 ( せちせちびんぼうのらりかほう )

 日ごろ、けちけちして、夢中で働いている者が案外貧乏で、いつものらりくらいして、大して働いているようにも見えない者が、 案外幸運に恵まれている。世の中は案外、不公平なものだ。

59. 切匙で腹を切る ( せっかいではらをきる )

 不可能なことのたとえ。「切匙」は、すりばちの内側などについたものを、すりおとす道具で、しゃもじをたてに半分に折ったような形のもの。 こんなもので腹が切れるはずがない。

60. 折角 ( せっかく )

 高慢の鼻をくじくこと。漢の朱雲が、五鹿と易を論じて五鹿をやりこめたので、人々が朱雲は鹿の角を折ったとしゃれたのに基づく。

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