1. 例外のない規則はない ( れいがいのないきそくはない )
2. 礼儀は下から慈悲は上から ( れいぎはしたからじひはうえから )
下にいる者は礼儀を厚くして上の者に仕え、上の者は慈悲を厚くして下の者に対するべきである、という意味。
3. 醴水の交わり ( れいすいのまじわり )
君子の交わりは、水のように淡々としているが、長く変わることはなく、小人の交わりは、甘酒のように濃厚であるが飽きやすいこと。
4. 冷水を浴びせる ( れいすいをあびせる )
相手の気分が高揚している時や物事に夢中になっている時などに、
その気持ちを一気に冷ましたりくじいたりするようなことを言う。
【例】 「試合に勝って喜んでいると、次の相手が優勝候補だと聞かされ冷水を浴びせられた」
5. 礼過ぐれば諛いとなる ( れいすぐればへつらいとなる )
礼儀も度を過ぎればへつらいとなり、かえって人に悪感情を与えることになる。
過ぎたるは及ばざるがごとしである。
6. 礼に始まり乱に終わる ( れいにはじまりらんにおわる )
酒盛りははじめは礼儀正しく進められるが、しまいには礼儀など全く顧みなくなってしまうということ。
7. 礼は急げ ( れいはいそげ )
返礼はできるだけ早くするのがよい。
機会を失うと間が抜けてしまい、また、きっかけがなくなって、気まずい思いをする、という意味。
8. 礼はかえって無礼の沙汰 ( れいはかえってぶれいのさた )
あまりつまらぬ遠慮はするなということ。
遠慮は相手のせっかくの好意を無にすることになり、かえって失礼になる。
9. 礼も過ぎれば無礼になる ( れいもすぎればぶれいになる )
馬鹿丁寧なのは、かえって相手を馬鹿にすることになり失礼である、という意味。
【類句】 慇懃無礼
10. レールを敷く ( れーるをしく )
順調に物事が進むように、前もって対策を立てたり準備をしたりすること。
【例】 「新しいプロジェクトのためにレールが敷かれる」
【類句】 路線を敷く
11. 歴史は繰り返す ( れきしはくりかえす )
およそ世の中の過去にあったことは、また同じような経過をたどって再び起こるものである、という意味。
【参考】 History repeats itself. の訳語。
12. 烈火の如く ( れっかのごとく )
非常に激しく怒る様子。
【例】 「大事な会議を欠席し、部長に烈火の如く怒られた」
13. レッテルを貼る ( れってるをはる )
一面的な見方で型にはめ評価を下す。特に、一方的に悪い評価を下すこと。
【例】 「一度間違えただけで、嘘つきのレッテルを貼られた」
14. 列に入る ( れつにはいる )
ある地位・資格などを得て、他の仲間と同じ立場になること。
【例】 「我が社は一年遅れでこの事業に参入したが、新機能の追加でライバル会社の列に入った」
15. 連木で重箱を洗う ( れんぎでじゅうばこをあらう )
極めて大ざっぱなこと。
すりこぎで重箱のすみずみまで洗えるはずはないから、いきおい大ざっぱになる。
16. 連木で腹を切る ( れんぎではらをきる )
実現不可能なことのたとえ。
【参考】 「連木」はすりこぎのこと。
17. 輦轂の下 ( れんこくのもと )
天子のおひざもと。皇居がある都。「輦」は、人が引く車、特に天子が乗る車。
「轂」は、車のこしき(軸が通る部分)。天子の御車のしたということから、都の意となる。
【参考】 「輦下」ともいう。
18. 連枝 ( れんし )
枝を連ね幹と同じくする、ということから、貴人の兄弟をいう。
19. 練糸に悲しむ ( れんしにかなしむ )
練った白糸は、紅、黒いずれにも染まるように、人も習慣によって善にも悪にも染まるということ。
20. 連理の枝 ( れんりのえだ )
根本は別々の二本の木の枝が、途中でくっついて、木目が連なった木のことで、男女の相思相愛の仲をいう。