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 ことわざ について
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「ら」からはじまる ことわざ

1. 来者は追うべし ( らいじゃはおうべきし )

 過去のことはどうにもならないが、これから先のことは自分の心がけしだいでどうにでもなる、ということ。

2. 雷同 ( らいどう )

 雷が鳴ると、万物が同時にこの響きに応じる、ということから、むやみに他人の説に同調する、ということ。
 【参考】 「付和雷同する」と使う。

3. 来年のことをいえば鬼が笑う ( らいねんのことをいえばおにがわらう )

 未来を予知することのできる鬼は、来年どのような悪運が待ち構えているのかも知らないで、 楽しい夢などを口にする人をあざ笑う。将来のことはどうなるか今から決めることはできない、という意味。

4. 磊落 ( らいらく )

 度量が大きく、性格がさっぱりしていて、小さいことにこだわらないこと。
 【例】 「豪放磊落な性質」

5. 楽あれば苦あり ( らくあればくあり )

 楽をした後には苦労がある。また、楽をしていると、後で苦しい思いをしなければならぬようになる。 人生には、楽しいこともあれば、また、苦しいこともあり、一概には言い切れない。常に先々のことを考えよ、という意味。
 【参考】 「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」と使う。

6. 烙印を押される ( らくいんをおされる )

 「烙印」は、昔、刑罰として罪人の額などに押した焼き印のことで、ぬぐい去ることのできない不名誉な評価を受ける、という意味。
 【例】 「テストで0点を取り、落ちこぼれの烙印を押された」
 【類句】 極印を押される

7. 落月屋梁の想い ( らくげつおくりょうのおもい )

 親しい友人を思う情のこと。杜甫が甘粛にあって、江南の獄につながれている李白の身を思うあまり、 夢に見たことを詠じた詩の一句で、その意味は石山に落ちかかった月が、屋根一面を明るく照らしていて、 その光は今し方、夢で見た李白のあの顔をありありと照らしているようにみえた、という故事による。

8. 落魄 ( らくはく )

 落ちぶれること。零落。
 【参考】 「魄」は、落ちぶれる意味の音は、「タク」だが、普通に「ハク」と読みならわしている。

9. 楽は苦の種苦は楽の種 ( らくはくのたねくはらくのたね )

 楽は次に苦を生む種であり、苦は次に楽を生む種である。 苦と楽とは相伴ってくるものであるから、楽だからといって油断するな、 苦しいからといって希望を捨てるな、という意味。

10. 洛陽の紙価を貴む ( らくようのしかをたかむ )

 著書の売れ行きがよいこと。晋の時代、左思が十年かかって「三都の賦」という文章を作った。 するとその作品が人々に賞賛され、評判がぐんぐん上がり、都の洛陽の人々は争ってこれを写して読んだ (当時はまだ印刷術が発明されていなかった)。そのため洛陽では、紙の値段が高くなったという故事による。

11. ラストスパートをかける ( らすとすぱーとをかける )

 目標達成を目前に控え、いよいよ最後だというので、全力を出して頑張ること。
 【例】 「完成まであとわずか、徹夜してラストスパートをかける」

12. 埒が明かない ( らちがあかない )

 何かの事情で事が進まず、決着が付かないこと。
 【例】 「一人でやっていたのでは埒が明かないので、助っ人を呼んできた」

13. 埒も無い ( らちもない )

 取るに足りないことを言ったりしたりする様子のこと。
 【例】 「彼女と埒も無いことで長電話をした」

14. 落下枝に上り難し破鏡再び照らさず
  ( らっかえだにのぼりがたしはきょうふたたびてらさず )

 散った花は咲いていた枝に返らず、割れた鏡は、二度と元のようにまとまってものを映さない、ということから、 一度別れた夫婦は、二度と元通りにならないことをいう。
 【類句】 覆水盆に返らず

15. 落花流水の情 ( らっかりゅうすいのじょう )

 落花に心あれば、流水にも心があってこれを載せて流れていく、ということから、 男女互いに相手を思う心が通じ合う、という意味。

16. らっぱを吹く ( らっぱをふく )

 実現できる当てもないくせに、大きなことを言うこと。
 【例】 「力の差は歴然なのに、必ず勝つとらっぱを吹いている」

17. 欄柯 ( らんか )

 碁や、好きな遊びごとなどに心を奪われて、時の移るのを忘れること。 晋の王質がきこりをしながら山奥にはいると、二人の童子が碁を打っているのを見た。 童子のくれた棗の実に似たものを食べると腹が減らず、いつのまにか、わきに置いた斧の柄(柯)が腐ってしまっており、 知らぬ間に長い年月が経っていたという故事。

18. 濫觴 ( らんしょう )

 物事の始まり。起源。「濫」はあふれる。元々は、浮かべると解した。「觴」はさかずき。 揚子江のような大きな川でも、その源は、杯にあふれる(旧説では、杯を浮かべる)ほどの小さい流れである、という意味。
 【例】 「歌舞伎は、慶長の頃の阿国歌舞伎を濫觴とする」

19. 乱臣賊子 ( らんしんぞくし )

 国の乱を乱す臣と親をそこなう子。

20. 乱世の英雄 ( らんせいのえいゆう )

 世の乱れに乗じて活躍をする英雄。三国時代の魏の曹操はその青年時代に乱世の英雄といわれた。

21. 卵翼の恩 ( らんよくのおん )

 鳥が卵をかえすように、幼児から養育された親の恩をいう。「左伝」の故事による。

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