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「こ」からはじまる ことわざ 3

61. 声の高い者が勝つ ( こえのたかいものがかつ )

 議論が正しいかすぐれているかということよりも、大きな声で相手を圧倒する者の意見が通ることが多いことについていう。

62. 呉越同舟 ( ごえつどうしゅう )

 仲の悪い者同士が、同じ場所にいたり行動を共にしたりすること。
 【参考】 「同舟相救う」ともいう。

63. 小男の腕立て ( こおとこのうでたて )

 「腕立て」は、腕力の強いことを自慢することで、抵抗しても問題にならないたとえ。

64. 氷に鏤め水に描く ( こおりにちりばめみずにえがく )

 氷に彫刻してもすぐに溶けて形がなくなり、水に描いてもすぐに流れて跡をとどめないように、労しても功のないこと。
 【類句】 脂に画き氷に鏤む / 水に絵を描く

65. 呉下の阿蒙 ( ごかのあもう )

 進歩のない昔のままの人物。三国時代の魯粛が久しぶりにあった呂蒙に対して、君は今では学問も上達していて、 昔、呉にいたときの蒙君ではない、といった故事による。「呉下」は呉の地方、「阿」は親しんで呼ぶときに添える語、 日本語の「お」にあたる。

66. 古稀 ( こき )

 七十歳をいう。唐の杜甫が「人生七十古来稀なり」と詠じたので、七十歳を「古稀」というようになった。 昔は七十歳の長寿はめったになかったが、今は平均寿命が八十歳を越えて、まれではなくなった。
 【参考】 「稀」常用漢字表にないので「古希」と書く。

67. 故郷に錦を飾る ( こきょうににしきをかざる )

 故郷を出て異郷で出世した者が、晴れがましい思いで故郷に帰る。

68. 狐疑 ( こぎ )

 疑ってためらうこと。迷って決心がつかないこと。嫌疑と同語。 旧説では、狐は疑い深い性質だからという。
 【参考】 「狐疑逡巡(しゅんじゅん)する。」と使う。

69. 呉牛月に喘ぐ ( ごぎゅうつきにあえぐ )

 過度に恐れること。極端な恐怖症。「呉牛」は水牛のこと。 南方は暑さがひどいので、そこにいる水牛は暑さを非常に恐れ、月を見ても太陽かと思ってあえぐという。

70. 告朔のき羊 ( こくさくのきよう )

 形式ばかりで実質のない虚礼のたとえ。意味もなく続けている昔からのしきたり。 「告朔」は、昔、天子または諸侯が、毎月の初めに祖廟で先祖をまつり、そこに預けてあるその月の暦を発布すること。 後世は、告朔の礼は行なわれずに、ただ羊を供え、あとで臣下たちがその肉を分けあうことだけが残っていた。
 【参考】 「き羊」は、その時に供える羊。

71. 国手 ( こくしゅ )

 すぐれた医者。名医。転じて医師の敬称。また、芸術・技芸などの名人にもいう。

72. 国色 ( こくしょく )

 絶世の美人。国中でいちばん容色のすぐれた女性の意。

73. 黒白を弁ぜず ( こくびゃくをべんぜず )

 物事の差別ができない。

74. 極印を押される ( ごくいんをおされる )

 「極印」は昔、品質を保証し、また偽造を防ぐために金貨や銀貨に押した印のことで、 好ましくない物事に関して、間違いなくそうであると決めつけられる。
 【参考】 「極印を打たれる」ともいう。
 【例】 「仲間を助けなかったことに薄情者の極印を押される」
 【類句】 烙印を押される

75. 極楽願わんより地獄作るな ( ごくらくねがわんよりじごくつくるな )

 幸福になることを願うよりも、むしろ不孝になる原因を作らないように注意せよ。

76. 極楽の入口で念仏を売る ( ごくらくのいりぐちでねんぶつをうる )

 本家本元のおひざもとに店を出すように、知り尽くしている人に不必要なことを教えること。

77. 虎穴に入らずんば虎子を得ず ( こけつにいらずんばこしをえず )

 虎の住む穴に入らなければ、虎の子を生け捕りにすることはできないことから、危険を冒さなければ成功は収められない、という意味。

78. 虚仮の一念 ( こけのいちねん )

 「虚仮」は愚かなことの意で、愚かな者でも一心にやれば成し遂げられるものだということ。

79. 虎口 ( ここう )

 猛獣の虎の口の意味から、非常に危険な場所または危険な場合。
 【参考】 「虎口を脱する。(危険な状態を逃れる)」と使う。

80. 股肱の臣 ( ここうのしん )

 いちばん頼みとする部下。「股」はもも、「肱」は腕(ひじではない)。 人間のからだにたとえれば、手足に相当し、最も頼りとなるもの、という意味。
 【類句】 股掌(こしょう)の臣

81. 虎口を逃れて竜穴に入る ( ここうをのがれてりゅうけつにいる )

 一難を逃れて、さらに他の難儀にあることのたとえ。 とらのすみかを逃れたのはいいが、りゅうの穴に入りこむ。

82. ここで会ったが百年目 ( ここであったがひゃくねんめ )

 「百年目」は決着の付く時の意で、長い間探していた敵などに会えた時にこの好機を逃さず、打ち果たそうという決意を表わす言葉。

83. ここばかり日は照らぬ ( ここばかりひはてらぬ )

 この家だけに日が照るわけではない。太陽はどこでも照り輝く。 世間どこへ行っても生活はできる、という意味。

84. 心ここに在らざれば視れども見えず
  ( こころここにあらざればみれどもみえず )

 心が上の空では、見ているようでも、実際は何も見えてはいないのである。 心を張りつめていことが肝要であること。

85. 志ある者は事竟に成る ( こころざしあるものはことついになる )

 しっかりした志があって、途中でくじけなければ、必ずいつかは成功する。

86. 志は神の筋 ( こころざしはかみのすじ )

 心を込めて物を贈れば、ごく軽少なものでも、その気持ちをくんで感謝される。

87. 心に鬼を作る ( こころにおにをつくる )

 恐れてあれこれといらぬ想像をする。 また、心にやましいことがあって悩むこと。

88. 心に笠着て暮らせ ( こころにかさきてくらせ )

 上を見るな、足を知って暮らせという戒め。

89. 心の仇は心 ( こころのあだはこころ )

 自分の心を傷つけるものは、自分の迷った執念にほかならない。

90. 心の鬼が身を責める ( こころのおにがみをせめる )

 良心に責められること。

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