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 ことわざ について
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身体の「その他の部位」を含む
ことわざ 4

92. を惜しんで掌を失う ( ゆびをおしんでてのひらをうしなう )

 わずかな物を惜しんで大きな物を失うことをいう。

93. 一本も指させない ( ゆびいっぽんもささせない )

 他人からの非難や干渉などは断じて許すまいという態度をとる様子。
 【例】 「これは私たちの問題なのだから、部外者には指一本も指させないつもりだ」

94. 折り数える ( ゆびおりかぞえる )

 何かの実現する日が待ち遠しくて、後何日と数えながら待つ。
 【例】 「新作ゲームの発売日を、指折り数えて待っている」

95. をくわえる ( ゆびをくわえる )

 うらやましいと思っても、自分の力ではどうすることもできず、むなしくそばで見ている。
 【例】 「数量限定品が目の前で売り切れるのを指をくわえて見ていた」

96. を染める ( ゆびをそめる )

 【参考】 手を染める

97. 食動く ( しょくしうごく )

 食べたいと思う気が起こる。また、ある事を求めようとする心が起こること。「食指」は人差し指。 昔、鄭(てい)の公子宋(こうしそう)が、自分の食指が何となく動くのを見て、おいしい御馳走(ごちそう)にありつける前兆だと言った故事。 「食指を動かす」と用いて、物をほしがる意に使われる。

98. 後ろを指される ( うしろゆびをさされる )

 背後から指をさされて非難される。陰で悪口を言われること。

99. 千人のさす所病なくして死す
  ( せんにんのゆびさすところやまいなくしてしす )

 千人もの大勢の人に後ろ指をさされれば、たとえ病気がなくとも死ぬ。
 【類句】 衆口金を鑠す

100. 月を指させばを認む ( つきをゆびさせばゆびをみとむ )

 月を指でさして教えると、教えられた人は月を見ないでその指を見る。 道理を説明しても、文字や言葉にこだわってその本質を理解しようとしない、という意味。

101. 蛙の冠り ( かえるのほおかむり )

 目先の見えないことのたとえ。 かえるの目は後にあるので、ほおかむりをすれば前方が見えないことから。

102. 一口物にを焼く ( ひとくちものにほおをやく )

 一口で食べられるようなちょっとした食物を口に入れてやけどすることで、 ちょっとしたことに手出しをして思わぬ失敗をすることのたとえにいう。

103. 見え張るよりばれ ( みえはるよりほおばれ )

 ていさいをかざるより、さしあたっての利得をとれということ。【類句】義理張るより頬ばれ

104. 意地張るより張れ ( いじはるよりほおばれ )

 意地を張ると損をすることが多いから、意地など張らずに食べるべきものは食べろ。実利を第一にせよという意味。

105. 頭巾と見せて( ずきんとみせてほおかむり )

 表面だけ美しくて、内実はそうでないことのたとえ。

106. 義理張るよりも張れ ( ぎりばるよりもほおばれ )

 義理を欠くまいとして無理をするよりも、自分の口に入れるくふうをしたほうがよい。 よけいな義理をはってやりくりするよりも自分の利益を心がけるのがよい、という実利本位の考え。

107. が物言う ( かおがものいう )

 人の心は顔にあらわれるもの。心はかくすことができないものだの意。 また、顔がきくことにもいう。

108. で笑って心で泣く ( かおでわらってこころでなく )

 悲しみや苦しみをかくしてさりげない態度をすることをいう。

109. 朝の花一時 ( あさがおのはなひととき )

 「朝顔」の花は、むくげ(槿花)のこと。
 【参考】 槿花一日の栄

110. 仏のも三度まで ( ほとけのかおもさんどまで )

 円満の徳を備えている仏でも、その顔を三度なで回されれば腹を立てる、ということから、 いかに無邪気な人、慈悲深い人でも、礼儀知らずな行いを繰り返されれば、腹を立てる。 たび重なる侮辱はがまんできない、という意味。
 【参考】 「地蔵の顔も三度まで」ともいう。
 【例】 「今まで我慢してきたが、仏の顔も三度までで、今度はもう許せない」

111. 朝に紅あって夕べに白骨となる
   ( あしたにこうがんあってゆうべにはっこつとなる )

 世の中は無情で、人の生死が予測できないことをいう。 朝、元気で若々しい顔をしていた人が夕方には急死して、火葬にされて白骨になってしまうようなことがある。

112. 知らぬの半兵衛 ( しらぬかおのはんべえ )

 「半兵衛」は擬人化した言い方で、知っていながら、わざと全く知らないふりをしている様子。 また、そのような様子をしている人。

113. 怒れる拳笑に当たらず ( いかれるこぶしえがおにあたらず )

 怒ってふりあげたげんこつも、笑顔で応対されては打ち下ろせない。

114. 借りる時の地蔵済す時の閻魔
   ( かりるときのじぞうがおなすときのえんまがお )

 金や物を借りる時にはにこにこと笑い顔をするが、返す時にはふきげんな顔をする。 借りる時は貰ったような気持ちになり、返す時はただ取られるような気分になるのが人情の常である。

115. に疵を持つ ( すねにきずをもつ )

 隠している過去の悪事があって、心の内に弱点を感じているたとえ。やましいことがあること。
 【参考】 「脛」は「臑」とも「疵」は「傷」とも書く。
 【例】 「彼は今ではいい人だが、脛に疵を持つ身だ」

116. に疵持てば笹原走る ( すねにきずもてばささはらはしる )

 自分の心にやましいことのある者は、ささの葉音やささの葉の痛さにもびくびくして、落ち着いては歩けない。 悪事を犯した者は正々堂々と道行くことが出来ないということ。

117. 親の囓る息子の歯の白さ
   ( おやのすねかじるむすこのはのしろさ )

 生長しても独立できず親のおかげで生活している子が、 かえって人一倍身なりをきれいにして遊んでいることを皮肉った川柳。

118. 子宝が細る ( こだからすねがほそる )

 子は宝というが、親はその子のために、とかく苦労が多いものである。

119. 腕一本一本 ( うでいっぽんすねいっぽん )

 自分の手足よりほかに頼りとするもののないことのたとえ。独力。独立独行。

120. 掣 ( せいちゅう )

 そばからよけいな口出しをして、自由な行動をさせないこと。 孔子の弟子のフク子賤が任地に行く時、魯の哀公の側近の書記二人を借りて行き、書類を書かせた。 二人が書き始めるとフク子賤は、そばから二人の肘を引っ張って邪魔し、字の出来が悪いと叱った。 二人が帰って魯公にその事情を話すと、魯公は、それはフク子賤が自分(魯公)の、任に当たる者を信じて任せず、 いろいろと口出しする不明を諫めようとしているのだ、と悟り、早速使者をやってフク子賤の思うとおりに任地を治めさせた、 という故事に基づく。

121. 掣を加える ( せいちゅうをくわえる )

 そばからあれこれと干渉して、行動の自由を束縛すること。
 【参考】 「掣肘」は肘を引く意。
 【例】 「新人社員には掣肘を加えるのではなく、自由にさせることが大事だ」

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