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数字 の「四以上」を含む ことわざ 4

97. 牛が一毛 ( きゅうぎゅうがいちもう )

 九頭の牛の毛の中の一本ということから、きわめて多くの中のごく小さい一部分をいうたとえ。 取るに足らぬ小さなこと。ものの数ではないこと。

98. 死に一生を得る ( きゅうしにいっしょうをえる )

 普通なら命を失っているはずの危ないところをやっと助かること。
 【例】 「土砂崩れに巻き込まれたが、救助隊のおかげで九死に一生を得た」
 【類句】 万死に一生を得る

99. 仞の功を一簣に虧く ( きゅうじんのこうをいっきにかく )

 高い築山を作るのに、あと1もっこというところでやめてしまえば、予定通りに完成することはできない、ということから、 事が成功に近づいたのに、わずかな失敗のために長い間の努力をむだにすることをいう。
 【参考】 「仞」は約1.6メートル、「簣」は土を盛るもっこのこと。
 【例】 「受験当日に風邪で寝込んでしまい、九仞の功を一簣に虧いてしまった」

100. 年面壁 ( くねんめんぺき )

 一つのことに長い年月のあいだ心を集中することのたとえ。物事を根気よく続けてすること。 達磨大使が嵩山の少林寺で、絶壁に向かって九年間座禅して修業して悟ったという故事。

101. 薬層倍 ( くすりくそうばい )

 薬は原価に比べて、売価が非常に高く、暴利を得ている、ということ。
 【類句】 呉服五層倍 / 百姓百層倍

102. 三拝拝する ( さんぱいきゅうはいする )

 繰り返しお辞儀をする意で、何回も頭を下げて物事を頼むこと。

103. 君子に思あり ( くんしにきゅうしあり )

 君子が、常に心がけなければならない考え方が九つある。 視るときは明(はっきりと)と思い、聴くときは聰(はっきりと)を思い、顔色は温(温和)を思い、 態度は恭(慎しみ深く)を思い、言葉は忠(誠実)を思い、仕事は敬(慎重)を思い、疑いは問(問いただす)を思い、 怒った時は難(難事の起こらざる)を思い、得るときは義(正しいか否か)を考えるべきである、というのである。

104. 君子は度思いて一度言う ( くんしはくたびおもいていちどいう )

 君子はよく考えてから言う。それで言うことは少ない。口数は少ない。

105. 人の心は合十合 ( ひとのこころはきゅうごうじゅうごう )

 人間の考えることはだれの考えも、大体同じで大した違いはないものである。

106. 世の中は分が十分 ( よのなかはくぶがじゅうぶ )

 世の中の事は希望通りにはいかないものだから、望んでいる事が九分通り達せられれば、まずもってこの上なしというものである。

107. 死一生 ( じっしいっしょう )

 とうてい生きる見込みのないこと。

108. 把一絡げ ( じっぱひとからげ )

 いい悪いなどの区別をせずに、全部を一まとめにして扱うこと。 特に、価値のないものとして粗雑に扱うこと。

109. ( じゅうにんといろ )

 好みや考えなどは、人によってそれぞれ異なるものだ、ということ。
 【例】 「服装の好みは十人十色だから、個性が出ておもしろい」

110. 人寄れば国の者 ( じゅうにんよればとくにのもの )

 大勢よれば、風俗・習慣いろいろ違った国の人がまじっている。

111. 年一剣を磨く ( じゅうねんいっけんをみがく )

 十年の間ひとふりの剣を磨き続けるということから、長い間武術の技をみがき、武勇が発揮できる日にそなえるということ。 転じて復讐(ふくしゅう)の機会をうかがう意にも用いる。

112. 年一昔 ( じゅうねんひとむかし )

 十年経てば世の中は変わらないようでも何らかの変化が見られ、「今」から見れば「昔」ととらえられる、ということ。
 【例】 「十年一昔で、すっかり体型が変わってしまった」

113. 日の月の入るまで二十日の月の出るまで
   ( とおかのつきのいるまではつかのつきのでるまで )

 待つ間のずいぶん長いこと。また、よく励んでいるさま。 十日目の月は明け方近く西に入るし、二十日目の月は夜半にならないと東から出ないことから。

114. で神童十五で才子二十過ぎれば並の人
   ( とうでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと )

 十歳の時神童と言われた人が、十五歳になると才子程度となり、二十歳を過ぎると平凡な人になってしまう。 小さい時は教え込めば何でも覚えるが、それは真の才能ではなく、ただ人より先に覚えたというだけのことで、 ほかの人もだんだん追い付いてくるから、結局は普通の人と同じになってしまう、という意味。

115. 日の菊六日の菖蒲 ( とおかのきくむいかのあやめ )

 五月六日の菖蒲と九月十日の菊。五月五日の端午の節句に飾るべき菖蒲、九月九日重陽の節句に供えるべき菊、 いずれも、その翌日では時期に遅れて役に立たないことをいう。
 【参考】 「六日の菖蒲十日の菊」「六菖十菊」ともいう。

116. のことはに言え ( とおのことはとおにいえ )

 思うところを理解されるには、順序立てて落ちなく話すようにしなければならない。

117. 人の難より我が一難 ( ひとのじゅうなんよりわがいちなん )

 他人の大難はさして気にもとめないが、自分のことだとわずかなことでも大問題としてさわぎたてる。

118. 人は歳木は一丈 ( ひとはじゅっさいきはいちじょう )

 人は十歳くらいになればその子の将来がだいたいわかるものでる。 木でも一丈(約3メートル)にもなれば、これからどんなに伸びるか見当がつく。

119. 駑馬( どばじゅうが )

 才能の劣った者も、努力を続けるならば、賢人に追いつくことができるというたとえ。 「十駕」は、十日間馬に乗って走らせること。のろまな馬も十日の日程をかければ、一日に千里を走る名馬に追いつくことができる、という意味。

120. 五風( ごふうじゅうう )

 気候が順調なこと。農業に都合のよい季候。 五日目ごとに一たび風が吹き、十日目ごとに一たび雨が降ること。

121. 泥棒も( どろぼうもじゅうねん )

 盗み心はだれにでもあるというから、泥棒などは容易のようだが、その泥棒でも十年やらないと一人前にならないということで、 なんにでも長年の修行が必要なことのたとえ。

122. 一を聞いてを知る ( いちをきいてじゅうをしる )

 才知がきわめて優れていること。一つのことを聞いて十のことまで知る。 わずかな示唆で、物事のすべてを理解するという意味。

123. 騏驥も一躍歩なる能わず ( ききもいちやくじっぽなるあたわず )

 駿馬も一とびが十歩ではない、一歩は一歩である。 賢者でも学問をするには順序を追って進まなければならない。

124. 一日暖めて日寒やす ( いちにちあたためてとおかひやす )

 一日勉強して十日なまけることのたとえ。 孟子は、生長しやすい植物でも育てるのに、このようにしては生長しない、といった。

125. 人の心は九合( ひとのこころはきゅうごうじゅうごう )

 人間の考えることはだれの考えも、大体同じで大した違いはないものである。

126. 堪忍五両思案( かんにんごりょうしあんじゅうりょう )

 腹の立つところを我慢すれば大きな利益がある。 その上によく考えて工夫すればさらに大きな利益がある。

127. 百になるまでは( ひゃくになるまではじゅうだい )

 老人が、自分はまだ若いぞとからいばりする言葉。

128. 世の中は九分が( よのなかはくぶがじゅうぶ )

 世の中の事は希望通りにはいかないものだから、望んでいる事が九分通り達せられれば、まずもってこの上なしというものである。

129. 御意見五両堪忍( ごいけんごりょうかんにんじゅうりょう )

 人からの忠告は五両の値打ちがあり、忍耐は十両の値打ちがあるということで、 世の中を渡るうえに、忠告や忍耐が大切なことのたとえ。

130. 今日の一針明日の( きょうのひとはりあすのじゅっはり )

 今日一針ですむほころびは、あすは十針も縫わなければならなくなる。 その時しておかないとあとで苦労すること。手遅れになると苦労することのたとえ。

131. 一筋の矢は折るべし筋の矢は折り難し
   ( ひとすじのやはおるべしじゅっすじのやはおりがたし )

 単独ではできないことでも大勢で力をあわせればできるということ。

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