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 ことわざ について
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数字 の「四以上」を含む ことわざ 2

30. 月無礼 ( ろくがつぶれい )

 暑さのきびしい夏には多少服装が乱れても、とやかくいってはいけないということ。 ここでいう六月は旧暦の六月のこと。

31. 根清浄一根不浄 ( ろっこんしょうじょういちこんふじょう )

 「六根」は仏教で眼・耳・鼻・舌・身・意の六欲をいう。「一根」は男子の性器のこと。 六根の欲望は、清らかさを保つことはできるが、ただ他の一つ、色欲だけは押さえることができないということ。

32. 三面( さんめんろっぴ )

 顔が三つで腕が六本ある仏像の姿。一人であらゆる方面の仕事を処理する手腕を発揮して、何人分もの働きをすることをいう。
 【参考】 「臂」は腕、ひじではない。「八面六臂」ともいう。

33. 朋友は親にかなう ( ほうゆうはろくしんにかなう )

 親しき友人は六親に匹敵するほど大切である。 「六親」は「りくしん」または「ろくしん」読み、父・母・兄・弟・妻・子、または、父・子・兄・弟・夫・婦をいう。

34. 一の裏は ( いちのうらはろく )

 悪いことのあとにはよいことがある、というたとえ。 さいころの目の一の裏は六。

35. 十日の菊日の菖蒲 ( とおかのきくむいかのあやめ )

 五月六日の菖蒲と九月十日の菊。五月五日の端午の節句に飾るべき菖蒲、九月九日重陽の節句に供えるべき菊、 いずれも、その翌日では時期に遅れて役に立たないことをいう。
 【参考】 「六日の菖蒲十日の菊」「六菖十菊」ともいう。

36. 総領の甚 ( そうりょうのじんろく )

 長子は大事に育てられるので他の兄弟に比べておっとりとしていておとなしい。 「総領」は家の跡目を継ぐもの。「甚六」は順録のなまりで、総領むすこは愚鈍でも順序として父の世禄を継ぐという意味。

37. 三界に垣なし道に辺なし
  ( さんがいにかきなしろくどうにほとりなし )

 三界へでも六道へでも、各人の心がけ次第でどこへでも行ける。 善因には善果が、悪因には悪果が、必然的に生ずるものだ。 三界とは、欲界・色界・無色界の三つの世界で、これをいっさいの衆生が生死輪廻する。 六道とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上で、いっさいの衆生が善悪の業因によって、 必ず行かねばならない六種の迷界。「辺」は境界。

38. 転八起 ( しちてんはっき )

 いくたび失敗しても屈せず、たちあがって奮闘すること。
 【参考】 「七転」は、「七顛」とも書く。

39. 転八倒 ( しちてんばっとう )

 幾度か起きてはまた倒れ、ついにたちあがり得ないこと。 ころげまわって苦しみもだえること。
 【参考】 「七転」は、「七顛」とも書き、しってんばっとうともいう。

40. 年の病に三年の艾を求む
  ( しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ )

 七年もの長い病気に灸をすえようとして、これから三年もかわかさねばならないもぐさを求めていたのでは、 間に合わないということから、普段用意せずに、事あるとき急に求めても得られない。

41. 歩の才 ( しちほのさい )

 詩文の才にすぐれていることをいう。 三国魏の文帝(曹丕(そうひ))が弟の曹植(そうしょく)の才を憎んで殺そうとし、七歩の間に詩を作ることを命じ、出来ねば殺すと言った時、 曹植はすぐに兄弟の不和を嘆いた詩を作り、兄の文帝を赤面させた故事。
 【参考】 唐の史青が、曹植は七歩だが、自分は五歩のうちに詩を作れると自薦し、玄宗に試みられて賞揚された。

42. 重の膝を八重に折る ( ななえのひざをやえにおる )

 下手に出て、できるだけ丁寧に頼んだり謝ったりすること。
 【例】 「七重の膝を八重に折って頼んだが、聞き入れてもらえなかった」

43. 転び八起き ( ななころびやおき )

 七たび転んで八たび起きる。人生では成功失敗は激しいことゆえ、たびたびの失敗にも屈せずあくまで奮起して努力せよ。 最後には成功する、という意味。

44. 度尋ねて人を疑え ( ななたびたずねてひとをうたがえ )

 物がなくなった時は、自分で何度もよく捜してみよ。よく捜しもしないで人を疑ってはならない。

45. 度契りて親子となり三度結びて兄弟と生まる
  ( ななどちぎりておやことなりさんどむすびてきょうだいとうまる )

 親子、兄弟の縁は遠く前世からの深い因縁によって成り立っているということ。

46. 里に憎まれる ( ななつななさとににくまれる )

 男の子の七、八歳は腕白ざかりだから、近所近辺の人たちからにくまれ者になる。

47. 日通る漆も手に取らねばかぶれぬ
  ( なのかとおるうるしもてにとらねばかぶれぬ )

 かかわりあわなければ害はないこと。

48. 狐化け狸は八化け ( きつねななばけたぬきはやばけ )

 狐は七種類に化けるが、狸はさらに化け方がうまい。 上手な上にも上手がある。

49. 兎も日なぶれば噛み付く ( うさぎもなぬかなぶればかみつく )

 どんなにおとなしいものでも、度々辱められると、ついには怒り出して反抗するものだ。
 【類句】 仏の顔も三度まで

50. 世は下り上り ( よはななさがりななあがり )

 世の中に立っていくうちには、何回もよくなったり悪くなったり、浮き沈みを繰り返すものだということ。 浮き沈みは世の習いである。

51. 人に癖我が身に八癖 ( ひとにななくせわがみにやくせ )

 だれにも癖はあるもので、人を見れば癖が多いように見えるが、自分自身はもっとたくさん癖をもっている。

52. 人の難より我が八難 ( ひとのしちなんよりわがはちなん )

 他人の欠点は目につきやすい。

53. 男女歳にして席を同じゅうせず
  ( だんじょしちさいにしてせきをおなじゅうせず )

 七歳ともなれば男女の区別を明らかにし、みだりになれ親しんではいけない。
 【参考】 「席」は部屋ではなく、「ござ・むしろ」のこと。昔は、土間にござを敷き、一枚に四人まで座った。 一枚のござの上に一緒に座らないという意で、同じ部屋にいないということではない。 一つのソファーに一緒に腰掛けないということは、今でも良家の子女の守るべきマナーである。

54. 親の光り ( おやのななひかり )

 親の威光が子に及ぶ意で、本人はそれほど実力がないのに、親が偉いということで世間で重んじられること。
 【参考】 略して、「七光り」とも。「親の光は七とこ照らす」ともいう。
 【類句】 親の光は七光り

55. 無くて( なくてななくせ )

 人は誰でも癖を持っているもので、癖のないように思われる人でも七つくらいは癖がある、という意味。
 【参考】 「無くて七癖あって四十八癖」ともいう。

56. 伊勢へ度熊野へ三度 ( いせへななたびくまのへさんど )

 あちこちの寺社へ何度も信心参りをする。信心の厚いことをいう。
 【参考】 伊勢は三重県の伊勢神宮、熊野は和歌山県の熊野三社をさす。

57. 人界は苦八難 ( にんかいはしちくはちなん )

 人間の世間にはいろいろ苦しいことや難儀なことが多いということ。

58. 朝茶は里帰っても飲め ( あさちゃはしちりかえってものめ )

 朝茶を飲めば福が来るとか、その日の災難をのがれるといわれているので、 朝茶を飲むのを忘れて旅立ったら、七里の道をもどっても飲めの意。

59. 八細工貧乏 ( はちさいくしちびんぼう )

 なんでもできる人は成功しそうなものだが、そのような人は多芸多能がじゃましてかえって成功せず、貧乏することが多い。器用もよしあしである。

60. 浮き沈み( うきしずみななたび )

 一生のうちには浮き沈みは何回もあるもので、人生は不安定なものであること。

61. 百歳の童歳の翁 ( ひゃくさいのわらべななさいのおきな )

 年をとっていても少しも才覚のない子供のような者もあれば、子供でも、大人にまけないような頭脳の持主もある。人の賢さは年によらない。

62. 秋の空は度半変わる ( あきのそらはななたびはんかわる )

 秋の空は変わりやすいことから、心の変わりやすいことにたとえる。
 【類句】 男心と秋の空

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