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 ことわざ について
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ことわざ 2

33. 五十歩( ごじゅっぽひゃっぽ )

 戦場で退却する時、五十歩退却した者が百歩退却したものを臆病だと笑ったが、こわくて逃げたということでは両者とも変わりがない、 ということから、似たり寄ったりである。少しの違いだけで大差のない、という意味。

34. 草俯いてを知る ( くさうつむいてひゃくをしる )

 つつしみ深い人は出しゃばらないで、何も知らないように見えるが、そんなことはみんなよく知っているということ。

35. 三歳の翁歳の童子 ( さんさいのおきなひゃくさいのどうじ )

 幼少でも思慮分別を備えた人がおり、年をとっても愚かな人もいる。

36. 人は心が貫目 ( ひとはこころがひゃっかんめ )

 人はその姿や容貌の美しいよりも心の美しいのが尊いのである。

37. 三つ子の魂まで ( みつごのたましいひゃくまで )

 幼いころの性格や気質は一生変わらないものだということ。
 【参考】 「三つ子」は三歳児のこと。
 【参考】 The child is the father of the man.

38. 思案の字が貫する ( しあんのじがひゃくかんする )

 何事もよくよく考えて、慎重にすることが大切であるということ。

39. 一文惜しみの知らず ( いちもんおしみのひゃくしらず )

 わずか一文の銭を惜しんだために、あとで百文の損を招くことに気付かない愚。 目先の損得だけを考えず、将来の利益も考えて大いに使うことを知らなければならない、という意味。

40. 千金は死せず金は刑せられず
  ( せんきんはしせずひゃくきんはけいせられず )

 裁判官に、そでの下を千金おくれば死刑を免れるし、百金おくれば刑罰を許されるということで、 金の力の大きなことと、官吏の私欲の深いことをいう。

41. ここで会ったが年目 ( ここであったがひゃくねんめ )

 「百年目」は決着の付く時の意で、長い間探していた敵などに会えた時にこの好機を逃さず、打ち果たそうという決意を表わす言葉。

42. 万悪淫を首とし行考を先とす
  ( ばんあくいんをはじめとしひゃっこうこうをさきとす )

 すべての悪事のもとは、何といっても女色にふけることからはじまり、 よい行いは孝行がまず第一で、それから次第に善行が伸びていくものである。

43. 終身道を譲るも歩を枉げず
  ( しゅうしんみちをゆずるもひゃっぽをまげず )

 仮に一生涯、人に道を譲ったとしても合計して百歩にもならない。 譲歩しても大した損はないのだから、人には譲るものだという教え。

44. 一日作さざれば日食わず ( いちじつなさざればひゃくにちくわず )

 農民が忙しい時に一日仕事を休めば、百日分の食糧がなくなるということ。 趙の粛公が国内を巡遊しようとしたとき宰相が今は農繁期だからと言ってこれをやめさせた故事。

45. 菜根を噛み得ば事做すべし
  ( さいこんをかみえばひゃくじなすべし )

 粗食にたえ、困難をしのべば、万事に成功することができる。

46. 可愛さ余って憎さ( かわいさあまってにくさひゃくばい )

 今までいとおしい、大事にしたいと思っていた相手に対する気持ちが何かの拍子に憎しみに変わると、 それまでの愛情が強かっただけに憎む気持ちも一段と増すということ。

47. 彼を知り己を知れば戦殆からず
  ( かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず )

 敵と味方との実力をはっきりと知った上で戦えば、何度戦っても負けることがない。有名な兵法家、孫子の言葉。

48. 人一たびして之を能くすれば己之をたびす
  ( ひとひとたびしてこれをよくすればおのれこれをひゃくたびす )

 努力を重ねれば必ず目的を達することができる。 他人がすぐれた才能を持っていて、一度でできるならば、自分はそれに百倍する努力を重ねて、目的に到達する。

49. 総領の十五は貧乏の世盛り
  ( そうりょうのじゅうごはびんぼうのよざかり )

 長子が十五くらい、つまり一人前になる前は、暮らしが一番苦しいときであるということ。

50. 十で神童十五で才子二十過ぎれば並の人
  ( とうでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと )

 十歳の時神童と言われた人が、十五歳になると才子程度となり、二十歳を過ぎると平凡な人になってしまう。 小さい時は教え込めば何でも覚えるが、それは真の才能ではなく、ただ人より先に覚えたというだけのことで、 ほかの人もだんだん追い付いてくるから、結局は普通の人と同じになってしまう、という意味。

51. 姑の十七見た者がない ( しゅうとめのじゅうしちみたものがない )

 姑は嫁を意見するのに、とかく自分の若い頃のときを持ち出すが、 誰も姑の若い頃を見た者がなく、事実かどうか疑わしいものだ。

52. 親の十七子は知らぬ ( おやのじゅうしちこはしらぬ )

 親の若い頃のことは子は知らないので、適当にうまいことを言っても子供にはわからない、という意味。

53. 鬼も十八番茶も出花 ( おにもじゅうはちばんちゃもでばな )

 番茶でも最初の一,二杯は香りがよいように、鬼のように醜い顔の娘も、年頃になれば女らしい魅力が出るものだ。

54. 二十後家は立つが三十後家は立たぬ
  ( はたちごけはたつがさんじゅうごけはたたぬ )

 結婚生活をいくらも経験せず、その楽しみを知らない若妻は、夫に死なれると操を立てて、再婚しないで通せるが、 夫婦生活の喜びを知って夫に死なれた女性は、我慢できないで再婚することが多い。

55. 三十の尻括り ( さんじゅうのしりくくり )

 人間も三十になると、しまりができて、堅実な暮らしができるようになる。

56. 末始終より今の三十 ( すえしじゅうよりいまのさんじゅう )

 始終を四十にかけていうもので、将来多く得られるという話よりも、少しでもよいから今すぐ得るほうがよい。 先のことであてにならないことのたとえ。

57. うかうか三十きょろきょろ四十
  ( うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう )

 うかうかしているうちに三十歳も過ぎ、四十になってきょろきょろあたりを見まわすと、時すでに遅いという意味。

58. 三十六計逃げるに如かず ( さんじゅうろっけいにげるにしかず )

 数多くの戦略の中でも、自分に分が悪いときは機を見て逃げ出し、身の安全を図るのが最上の策であるという、中国の古代の兵法から、 面倒なことが起こりそうになったら、逃げ出すのが一番いい、ということ。
 【参考】 「三十六計走るを上計となす」とも言う。
 【例】 「喧嘩に巻き込まれそうになり、三十六計逃げるに如かずと、その場から去った。」

59. 三十六計走るを上計となす
  ( さんじゅうろっけいはしるをじょうけいとなす )

 計略にはいろいろあるが、なんといっても、逃げ出すのが最上の計略だ。 逃げるべき時には逃げて身の安全を図るのがよい、という意味。
 【参考】 「三十六計」は、昔の兵法にある三十六種の計略。「三十六計逃げるに如かず」ともいう。

60. 人の意見は四十まで ( ひとのいけんはしじゅうまで )

 四十歳を過ぎたような人に、意見をしたとて効果がないこと。

61. 四十八( しじゅうはって )

 相撲の手の総称。頭で行なう反、手で行なう捻、腰で行なう投、足で行なう掛の四手のそれぞれに十二の変化がある。 また、人をあやつる種々の手段をさしていう。

62. 五十にして四十九年の非を知る
  ( ごじゅうにしてしじゅうくねんのひをしる )

 五十歳になって、過ぎた四十九年の生活がまちがいだったことが分かる。 人生は所詮、失敗の連続で後悔すべきことが多い。

63. 十日の月の入るまで二十日の月の出るまで
  ( とおかのつきのいるまではつかのつきのでるまで )

 待つ間のずいぶん長いこと。また、よく励んでいるさま。 十日目の月は明け方近く西に入るし、二十日目の月は夜半にならないと東から出ないことから。

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