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「さ」からはじまる ことわざ 4

81. 三寸の舌に五尺の身を亡ぼす
  ( さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす )

 不用意な言葉や失言のために、災いを招き身を滅ぼすことが多い、という戒め。

82. 三寸の見直し ( さんずんのみなおし )

 三寸ぐらいの誤差による不体裁は、見直せばそんなに目立たなくなる。 顔のぶかっこうも、見慣れればそんなに苦にならなくなるなどのたとえ。

83. 三寸俎板を見抜く ( さんずんまないたをみぬく )

 厚いまないたの下までも見通すということで、眼識(がんしき)の鋭いことのたとえ。

84. 三省 ( さんせい )

 たびたび反省する。「三」は、三回ではなくしばしばの意味。 孔子の弟子の曾子が日に何回も自分の行ないを反省した故事による。

85. 山中の賊を破るは易く心中の賊を破るは難し
  ( さんちゅうのぞくをやぶるはやすくしんちゅうのぞくをやぶるはかたし )

 心の中に起こる私欲や邪念を打ち破ることは、なかなかむずかしい。 山の中にたてこもっている盗賊を討伐するのはやさしいが、心の中に巣くう賊(邪念)を破ることはむずかしい。 精神修養のむずかしさをいった、明(みん)の王陽明(おうようめい)の言葉。

86. 山中暦日なし ( さんちゅうれきじつなし )

 山の中に静かに暮らす者は、のんびりとしていて、歳月の過ぎゆくのを忘れる。

87. 三度の火事より一度の後家 ( さんどのかじよりいちどのごけ )

 三度火事にあって家を失うよりも、一回だけでも配偶者に死なれるほうが、もっと不孝である。

88. 三度目の正直 ( さんどめのしょうじき )

 何かをする時、初めの一、二回は失敗しても、三回目ぐらいにはうまくいくものだということ。

89. 三人行えばわが師あり ( さんにんおこなえばわがしあり )

 わずか三人でも、一緒に何か仕事をすると、その中に手本とすべき人がいるものだ、ということ。

90. 三人市虎を成す ( さんにんしこをなす )

 根も葉もないうそでも、大勢の人がそう言うと、まことになってしまう、という意味。
 【参考】 「市に虎あり」ともいう。

91. 三人旅の一人乞食 ( さんにんたびのひとりこじき )

 三人で同じことをすれば、その中の一人は窮乏(きゅうぼう)する。 つまり三人のうち一人は貧乏くじをひく。また、三人でする物事は、その中の一人が仲間はずれにされやすい。
 【参考】 「一人旅するとも三人道中するな」ともいう。

92. 三人寄れば公界 ( さんにんよればくかい )

 人が三人集まれば、表向きの場所となる。秘密ではすまされないこと。 公界は、公の場所。世間。

93. 三人寄れば文殊の知恵 ( さんにんよればもんじゅのちえ )

 平凡な人間でも、三人寄り集まって考えれば、文殊菩薩の知恵のようにすぐれた知恵が出る、という意味。
 【参考】 「文殊」は知恵をつかさどる仏様。
 【参考】 Two heads are better than one (, even if the one's a sheep's).
 【例】 「三人寄れば文殊の知恵で、一人で考えるよりいい企画ができた」
 【類句】 三人寄れば師匠のでき

94. 三年たてば三つになる ( さんねんたてばみっつになる )

 時の経過とともに、物事は変化する。歳月は無為には過ぎ去らない意。

95. 三年飛ばず鳴かず ( さんねんとばずなかず )

 じっと隠忍自重(いんにんじちょう)して、他日の雄飛の機会を待つこと。 鳥が三年の間、飛ばず鳴かずでいるが、ひとたび飛べば天高く飛び上がり、鳴けば必ず人を驚かすという大鳥にたとえる。
 【参考】 「三年鳴かず飛ばず」ともいう。

96. 三拝九拝する ( さんぱいきゅうはいする )

 繰り返しお辞儀をする意で、何回も頭を下げて物事を頼むこと。

97. 三拍子揃う ( さんびょうしそろう )

 小鼓(こつづみ)・大鼓(おおかわ)・笛など三つの楽器で拍子をとることから、その人の名を高めるのに必要な三つの条件がうまく揃う。 好ましいことにもそうでないことにも用いる。

98. 三釜の養 ( さんぷのよう )

 親に孝養を尽くすため、薄給をいとわないで仕官すること。 また、わずかな給料の中から、親に孝養を尽くすこと。 一釜は六斗四升、わが国の約一リットル、三釜はその三杯で、わずかな食録のこと。

99. 三遍回って煙草にしょ ( さんべんまわってたばこにしょ )

 夜回りが、三度見回って異状のないことを確かめてから、ひと休みしてたばこを一服する。 念を入れてよく調べて仕事に手落ちがないようにせよという戒め。

100. 三昧 ( さんまい )

 仏教で精神を一つの事に集中すること。一心不乱になること。

101. 秋刀魚が出ると按摩が引っ込む
   ( さんまがでるとあんまがひっこむ )

 秋になると、みんな健康になるということ。 さんまが出るころになると、気候や栄養がよくなって、あんまにかかる人が少なくなることから。

102. 三面六臂 ( さんめんろっぴ )

 顔が三つで腕が六本ある仏像の姿。一人であらゆる方面の仕事を処理する手腕を発揮して、何人分もの働きをすることをいう。
 【参考】 「臂」は腕、ひじではない。「八面六臂」ともいう。

103. 三余 ( さんよ )

 勉学に最も適当な三つの時期。冬(歳の余り)・夜(日の余り)・雨(時の余り)。

104. 三楽 ( さんらく )

 君子の三つの楽しみ。父母兄弟が健在であること、心にやましいことがないこと、英才を教育すること、の三つ。

105. 山厲河帯 ( さんれいかたい )

 泰山が砥石のように小さくなり、黄河が帯のように細くなろうとも、決して変わらないという誓いの言葉。

106. 算を乱す ( さんをみだす )

 ばらばらに散ること。「算」は算木、数を数えるのに使う竹製の棒。 それをかき回して散らかしたようであること。

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