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「い」からはじまる ことわざ 4

91. 一日の計は朝にあり ( いちじつのけいはあしたにあり )

 すべて計画や準備は、早く整えるべきであること。 一日の計画は朝のうちに定めておくべきである、という意味。
 【参考】 「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」という。

92. 一日の長 ( いちじつのちょう )

 他の人よりも知識や技能が少しすぐれていることをいう。 もともと、一日先に生まれる、わずかに年齢が多いという意味。

93. 一日再び晨なり難し ( いちじつふたたびあしたなりがたし )

 一日に二度と朝は来ない、今日は二度とないから、時間を惜しんで勉強せよという戒め。

94. 一字の師 ( いちじのし )

 詩や文章の誤りや、不適切な文字を訂正してくれた人。唐の詩人の鄭谷の故事。

95. 一時の名流 ( いちじのめいりゅう )

 当代の、名声が高い人々のこと。

96. 一樹の陰一河の流れも他生の縁
  ( いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん )

 いっしょに同じ木の陰に宿り、いっしょに同じ川の水を飲むのも、すべて前世からの因縁である。 お互いに仲良くし、親切にすべきである、という仏教の精神。
 【参考】 「他生」は「多生」とも書く。
 【類句】 袖すり合うも他生の縁

97. 一場の春夢 ( いちじょうのしゅんむ )

 「一場」は、その場だけの意で、人生のはかないことのたとえ。 人間の栄枯盛衰は、春の夜の夢のように極めてはかないものである、という意味。

98. 一誹二笑三惚四風邪 ( いちそしりににわらいさんほれしかぜ )

 くしゃみの数による占い。くしゃみを一つすれば人が悪口をいっているしるし、 二つなら笑っている、三つなら惚れられ、四つなら風邪をひくしるし。

99. 一諾千金 ( いちだくせんきん )

 ひとたび承諾すれば、千金にも代えられない価値がある。絶対に約束を破らない、信頼できる承諾。 「季布(きふ)の一諾」ともいう。季布は楚の名将で、初め項羽の将となり、のち漢の高祖に従った。 いったん引き受けたことは必ず実行したので、人々から深く信頼された。

100. 一度ある事は二度ある ( いちどあることはにどある )

 何か一つ事件が起こると、また同じような事が続いて起こること。

101. 一難去ってまた一難 ( いちなんさってまたいちなん )

 やっと一難を逃れたと思った途端、また別の災難が襲ってくるの意で、 災難や困難なことが後から後から身に振りかかる様子。
 【類句】 泣きっ面に蜂 / 弱り目に祟り目

102. 一に看病二に薬 ( いちにかんびょうににくすり )

 病気を治すのに最も必要なものは、心のこもった看病で、薬はその次である。

103. 一日暖めて十日寒やす ( いちにちあたためてとおかひやす )

 一日勉強して十日なまけることのたとえ。 孟子は、生長しやすい植物でも育てるのに、このようにしては生長しない、といった。

104. 市に虎あり ( いちにとらあり )

 事実でないことも、それを言う人が多いと信用するようになるたとえ。 虎は山の中にいる猛獣で、町中にはいないものであるが、大勢の人が虎がいると言えば、本当と思うようになる。
 【参考】 「三人市虎を成す」ともいう。

105. 一念天に通ず ( いちねんてんにつうず )

 ぜひとも成し遂げようという堅い決意があれば、その心が天に通じて必ず成就するものである。
 【類句】 精神一到何事か成らざらん

106. 一年の計は元旦にあり ( いちねんのけいはがんたんにあり )

 まず計画を立ててから実行に移すべきことのたとえ。 一年の計画は年の始めに立てるべきであるということ。
 【参考】 「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」という。

107. 一の裏は六 ( いちのうらはろく )

 悪いことのあとにはよいことがある、というたとえ。 さいころの目の一の裏は六。

108. 一引き二才三学問 ( いちひきにさいさんがくもん )

 出世の第一条件は、上の人からの引き立てである。 本人の才能や手腕は二の次で学問がこれに次ぐ。

109. 一姫二太郎 ( いちひめにたろう )

 子供を持つなら、最初に女、二番目に男であるのが、育てやすくて理想的な順序である。 また、子供の数は、男(太郎)二人に女(姫)一人が理想的である、ともいう。

110. 一富士二鷹三茄子 ( いちふじにたかさんなすび )

 初夢に見るものの中で縁起のよい順を並べていった語。
 【参考】 一説に駿河の国(静岡県中央部の旧称)の名物ともいう。

111. 一文惜しみの百知らず ( いちもんおしみのひゃくしらず )

 わずか一文の銭を惜しんだために、あとで百文の損を招くことに気付かない愚。 目先の損得だけを考えず、将来の利益も考えて大いに使うことを知らなければならない、という意味。

112. 一文高の世の中 ( いちもんだかのよのなか )

 金さえあれば幅がきく世の中。一文でも多く金さえあれば賢い世の中。

113. 一葉落ちて天下の秋を知る ( いちようおちててんかのあきをしる )

 小さい前兆を見て、やがて後にくる衰えを察知する。 青桐の葉は、他の木よりも早く落葉する。その一枚の葉が落ちるのを見て、秋の気配を知る、という意味。
 【参考】 A straw shows which way the wind blows.

114. 一陽来復 ( いちようらいふく )

 よくないことが続いたあとに、いいことがめぐってくる意。 冬至になると寒さの極限に達し、やがて寒さが転換して陽気(暖かさ)が生じるから、落ち目のものが回復すること、 落ち目の者に回復の運がまわってくることにもいう。

115. 一利あれば一害あり ( いちりあればいちがいあり )

 利の反面には害がある。

116. 一粒万倍 ( いちりゅうまんばい )

 一粒の種をまいておくと、やがて一万倍もの収穫がある。わずかな元手から多くの利益を生じることをいう。 もともと仏教で一つの善根から多くの仏の報いが得られる意。

117. 一利を興すは一害を除くに如かず
   ( いちりをおこすはいちがいをのぞくにしかず )

 一つの利益になることをやり始めるよりも、前からある一つの弊害を取り除いた方がよい。 元の名臣、耶律楚材(やりつそざい)が言った有名な言葉。

118. 一蓮托生 ( いちれんたくしょう )

 死後、極楽の同じ蓮華の上に一緒に生まれるという仏教の教えから、結果がどうであろうと、 行動や運命を共にすること。特に、悪いことを一緒にすること。

119. 一を聞いて十を知る ( いちをきいてじゅうをしる )

 才知がきわめて優れていること。一つのことを聞いて十のことまで知る。 わずかな示唆で、物事のすべてを理解するという意味。

120. 一を識りて二を知らず ( いちをしりてにをしらず )

 知識や考え方が狭く浅いこと。一つのことだけを知って、その他の場合を知らないこと。

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