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「す」からはじまる ことわざ 1

1. 水火の争い ( すいかのあらそい )

 立場が正反対で仲が悪いことをいう。

2. 粋が川へはまる ( すいがかわへはまる )

 熟達した者の方がかえって失敗することがある、というたとえ。
 【参考】 単に「粋がはまる」ともいう。

3. 粋が身を食う ( すいがみをくう )

 遊里や芸人社会の事情に通じて粋であるのを誇る人は、やがてその道におぼれて財産をなくし、身を滅ぼす。
 【参考】 「粋は身を食う」ともいう。

4. 水魚の交わり ( すいぎょのまじわり )

 非常に親密な交際。魚は水がなければ生きてゆかれないように、離れることができない非常に親密な間柄。 元々は君臣の関係について言ったが、今では、夫婦・友人など一般に使う。

5. 推敲 ( すいこう )

 詩や文章の字句を幾度も練り直して苦心すること。 唐の詩人の賈島が、「僧は敲く月下の門」と「僧は推す月下の門」といずれが良いかと考えながら夢中で歩いているうちに、 有名な文豪であり長安の知事である、韓愈の行列につきあたって、捕らえられ、そのわけを話したところ、 韓愈は「敲」のほうがよいと教えた、という故事。
 【例】 「再び原稿に推敲の手を加える」

6. 水晶は塵を受けず ( すいしょうはちりをうけず )

 清廉、潔白な人は不義・不正をいとうことのたとえ。

7. 酔生夢死 ( すいせいむし )

 何の価値のあることもせず、ただ生きていたというだけの一生を終えること。くだらない一生。 酒に酔ったり夢を見たりしているような心地で一生を終わる、という意味。

8. 垂涎 ( すいぜん )

 強く物をほしがること。おいしいごちそうを見て「涎(よだれ)を垂らす」ことで、人の持っている物をうらやむ、という意味。
 【例】 「この掛け軸はマニア垂涎の的である」

9. 好いた同士は泣いても連れる ( すいたどうしはないてもつれる )

 好きで一緒になった夫婦は、どんなにつらいことがあって泣いても、なんとかやっていくものだ、という意味。

10. 水中に火を求む ( すいちゅうにひをもとむ )

 求めたくとも得られないことのたとえ。

11. 錐刀を以て泰山を堕つ ( すいとうをもってたいざんをこぼつ )

 きりや小刀のように小さな刃物で、大きな山を切りくずす。 小さな力を以て強力な相手に立ち向かうことで、これをそこなうことができないのをいう。

12. 推輓 ( すいばん )

 推挙すること。「推」は押す、「輓」は引くことで、車を押したり引いたりする、ということから、人を引き立て推薦すること。

13. 酸いも甘いも噛み分ける ( すいもあまいもかみわける )

 豊かな人生経験を積んで、世間の裏表や人情の機微に通じている。
 【例】 「この業界は長いので、酸いも甘いも噛み分けているつもりだ」

14. 垂簾の政 ( すいれんのまつりごと )

 「垂簾」は簾(すだれ・みす)を垂れる意で、昔は男女の別がきびしかったから、皇太后が群臣たちと会うときには、 その前にみすを垂らした、ということから、天子が幼少の場合、皇太后が代わって政治を行うことをいう。

15. 数奇 ( すうき )

 不幸せ。不遇。「数」は運命、「奇」は時世にあわないこと。
 【参考】 「さっき」とも読む。

16. 末始終より今の三十 ( すえしじゅうよりいまのさんじゅう )

 始終を四十にかけていうもので、将来多く得られるという話よりも、少しでもよいから今すぐ得るほうがよい。 先のことであてにならないことのたとえ。

17. 据え膳食わぬは男の恥 ( すえぜんくわぬはおとこのはじ )

 目の前に膳を据えられて手を付けないのは男の恥である、という意味。 女のほうからけしかけてきた情事を男が受け付けないことについてもいう。

18. 末の露 本の雫 ( すえのつゆ もとのしずく )

 葉の先に宿る露と根元に残る雫とは、早い遅いの違いはあるが、消えるのは同じである。 人の命は長短の違いはあっても、やがては尽きるものである、という意味。

19. 末の初物 ( すえのはつもの )

 もう、そのものの季節も終わるころになってから出来る野菜や果物を「初物」と同じように珍重していう言葉。

20. 好かぬは得せぬの唐名 ( すかぬえせぬのからな )

 唐名は別の言い方。好きでないは、できないからと同じで、ただ別の言い方をしたに過ぎない、という意味。

21. 頭寒足熱 ( ずかんそくねつ )

 頭を冷やし足もとを暖かにすること。健康を保つコツの一つ。

22. 好きこそものの上手なれ ( すきこそもののじょうずなれ )

 素質とかよい指導者とか、大成するにはいろいろな条件が考えられるが、 それが好きであってこそ、熱心に努力するから上達するのである、という意味。

23. 好き連れは泣き連れ ( すきづれはなきづれ )

 恋愛関係から夫婦になった者は、嫌なことがあっても責任をもたなければならないから、泣き泣き一生を送る。 恋愛結婚はうまくいかないものだということ。

24. 好きな事には騙され易い ( すきなことにはだまされやすい )

 自分の興味のあることというのは、つい深入りしすぎて、人のたくらみに乗りやすい。

25. 好きに赤烏帽子 ( すきにあかえぼし )

 どんな変わったものでも、人は好き好きだということ。

26. 好きには身をやつす ( すきにはみをやつす )

 好きなことに対しては、自分の身が細るほどに苦労してもいとわないものである。

27. 空き腹にまずい物なし ( すきはらにまずいものなし )

 空腹の時には、うまいまずいを言わず何でも食べられる、という意味。
 【参考】 Hunger is the best sauce.

28. 隙間風は冷たい ( すきまかぜはつめたい )

 戸・障子・壁などの隙間から漏れてくる風は特に冷たく感じる。 義理のある間柄などが、何となくしっくりしないような場合をいう。

29. 過ぎたるは及ばざるがごとし ( すぎたるはおよばざるがごとし )

 程度を過ぎたものはそれに達していないものと同じで、ともに中正をはずれている。 どちらも正しい中庸の道ではない。

30. 過ぎぬる事は物申さず ( すぎぬることはものもうさず )

 もう過ぎてしまったことは何を言っても仕方ない。

31. 過ぎれば似合う焼ければ光る ( すぎればにあうやければひかる )

 はじめ不似合いと思われた夫婦も、長年連れ添っていると、似合いの夫婦になるものだ。

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