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「ち」からはじまる ことわざ 1

1. 小さくとも針はのまれぬ ( ちいさくともはりはのまれぬ )

 小さいもの、ささいなものでも、ばかにできないことのたとえ。

2. 知音 ( ちいん )

 自分のこことをよく知ってくれる友。心の通じあった友。 琴の名人が、親友の死後、自分の琴の音を知る者がいないと嘆いて琴を壊したという故事による。
 【類句】 伯牙絶絃(はくがぜつげん)

3. 知恵出でて大偽あり ( ちえいでてたいぎあり )

 むかし人間が素朴であったころには、人々は自然のままに生活して平和であったが、 世が下って人々の知恵が発達するに及んで、大きないつわりが生じ、世の中が乱れてしまった。

4. 知恵多ければ憤多し ( ちえおおければいきどおりおおし )

 旧約聖書の言葉で、人間は知恵が増してくると、世の中の矛盾や欠陥が目についてきて、 憤慨することが多くなってくるとの意。

5. 知恵と力は重荷にならぬ ( ちえとちからはおもににならぬ )

 知恵と体力は、あればあるだけ役に立ち重荷になることがない。あるならば沢山あるほうがよい、ということ。

6. 知恵の鏡も曇る ( ちえのかがみもくもる )

 運が傾いてくると、日ごろの知恵もにぶって出てこない。

7. 知恵のない子に知恵をつける ( ちえのないこにちえをつける )

 無心なものに、よけいな知恵をつけて、物事をめんどうにする。

8. 知恵の持ち腐れ ( ちえのもちぐされ )

 せっかくよい知恵をもちながら、それを活用できないでいること。

9. 知恵は小出しにせよ ( ちえはこだしにせよ )

 知恵は一時に出してしまうと、あとで窮することがあるから、必要に応じて少しずつ出したほうがよい。

10. 知恵は万全の宝 ( ちえはばんぜんのたから )

 知恵はその人の一代の宝ではなく、万代までの不朽の宝である。

11. 近きを捨てて遠きを謀る ( ちかきをすててとおきをはかる )

 大切な目の前の仕事を忘れて、遠いさきの計画をたてるのに熱中する。順序を誤ることのたとえ。

12. 近しき中にも垣を結え ( ちかしきなかにもかきをゆえ )

 親しい間柄であってもお互いに礼儀は守り、なれなれしくしてはいけない、ということ。
 【類句】 親しき仲にも礼儀あり

13. 近火で手を焙る ( ちかびでてをあぶる )

 目先の小さな利を図ることのたとえ。
 【参考】 「近い火の手あぶり」ともいう。

14. 力は正義なり ( ちからはせいぎなり )

 力を持った者が結局は正しいことになる、という意味。
 【参考】 一方、「力は必ずしも正義ならず」という語もある。
 【参考】 Might is right.
 【類句】 勝てば官軍負ければ賊軍

15. 力は貧に勝つ ( ちからはひんにかつ )

 努力をすれば、貧乏を追っ払うことができる。

16. 知己 ( ちき )

 真の親友。自分の才能や人柄をよく知ってくれる人。また、知り合い。知人の意にも使う。
 【参考】 「士は己を知る者のために死す」から出た語。

17. 池魚の殃 ( ちぎょのわざわい )

 巻き添えで災難に遭うこと。思いがけない災難。 城の門が火事になった時、消火のために池の水をくみ干したので、池の魚が全部死んだという故事による。 一説に、宝珠を池に投げ込んで亡命した者があり、王が池の水をさらって珠を捜させたが珠は得られず、魚が死んだという。

18. 池魚籠鳥 ( ちぎょろうちょう )

 池に飼われている魚や、かごの中の鳥。転じて、不自由な身の上。 「池魚籠鳥に江湖山藪の思いあり」といえば、池の魚やかごの鳥は、大河や湖水、山や沢などの自由の天地にあこがれる。 宮仕えの者が、田園の閑日月にあこがれるにいう。

19. 竹帛の功 ( ちくはくのこう )

 歴史に残るような大きな功績。 昔、紙が発明される以前は、竹の札や帛(絹)に文字を書いたので、書物や記録・歴史のことを竹帛といった。

20. 竹馬の友 ( ちくばのとも )

 幼友達。共に竹馬に乗って遊んだ幼い時の友達。
 【例】 「同窓会に出席して、久しぶりに竹馬の友に会った」

21. 逐鹿 ( ちくろく )

 政権や地位を得ようとして争うこと。選挙戦にもいう。
 【参考】 「中原に鹿を逐う」から出た語。

22. 知行合一 ( ちこうごういつ )

 真に知ることは必ず実行が伴わなければならず、知と行とは表裏一体で、別ものではないということ。
 【参考】 明の王陽明が唱えた学説。

23. 知識は力なり ( ちしきはちからなり )

 知識を持っている人は力を持っている。
 【参考】 Knowledge is power. の訳語。

24. 知者は惑わず勇者は恐れず ( ちしゃはまどわずゆうしゃはおそれず )

 物知りは事物の道理に通じているから、事に当たっても迷い乱れることがない。 勇気のある者はこわがらないので、事に当たって恐れることがない。

25. 知者は水を楽しむ ( ちしゃはみずをたのしむ )

 知者の臨機応変の態度は、まるで水が停滞しないで流れて行くような状態である。 だから知者は水を好み愛する。

26. 痴人の前に夢を説く ( ちじんのまえにゆめをとく )

 ばかばかしいことのたとえ。 愚かな人に夢の話をすると勝手な判断をしたり、本気になって騒いだりする。

27. 痴人夢を説く ( ちじんゆめをとく )

 言うことにまとまりがなく、要領を得ないこと。 愚かな人が自分の見た夢の話をする、ということ。

28. 父父たらずと雖も子は子たらざるべからず
  ( ちちちちたらずといえどもこはこたらざるべからず )

 たとえ父が父らしくなくとも、子は子らしくなければならない。 どこまでも子としての務めを果たすべきである。
 【参考】 君君たらずと雖も臣は臣たらざるべからず

29. 父父たり子子たり ( ちちちちたりここたり )

 父は父としての分を守り、子は子としての分を守り、一家の者がそれぞれの分を守れば、家内は円満である。

30. 父の恩は山よりも高く母の恩は海より深し
  ( ちちのおんはやまよりもたかくははのおんはうみよりもふかし )

 父母の恩は、はかりしれないほど大きい、という意味。

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