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その他「川・河」を含む ことわざ 1

1. 口で船を破る ( かわぐちでふねをわる )

 もう少しで成功するというところで、失敗してしまうこと。 航海を終えて川口の近くまで来て船をこわすということから。

2. 越して宿をとれ ( かわこしてやどをとれ )

 難しいことは先にやれということ。 昔は大きな川には橋がなかったので、川を渡ることは大仕事であった。 もし川の手前で宿をとっていたら、その夜大雨が降ると川止めになって渡ることができないから、川を渡って宿をとれ。

3. だちはで果てる ( かわだちはかわではてる )

 川に育ち川になれた者は川で命をおとす。 得意の技や慣れたことは油断して失敗するものであるから、油断してはならないというたとえ。

4. 中には立てど人中には立たれず
 ( かわなかにはたてどひとなかにはたたれず )

 世渡りの困難なことのたとえ。

5. 向かいの火事 ( かわむかいのかじ )

 自分に少しの関係もないこと。 自分に利害関係がない、なんの心配もないこと。
 【類句】 対岸の火事

6. 潁に耳を洗う ( えいせんにみみをあらう )

 太鼓の堯の時、潁川のほとりに隠れ住んでいた許由は堯帝が天下を譲ってやろうというのを聞き、 汚れた話を聞いたといって潁川で耳を洗ったという故事。

7. 百海に朝す ( ひゃくせんうみにちょうす )

 すべての川が海に流れ込むように、もうけのあるところには多くの人が寄り集ってくる。 「朝す」とは、参内(さんだい)する。朝貢(ちょうこう)する。また川が海に流れ込むこと。

8. 古に水絶えず ( ふるかわにみずたえず )

 一見涸(か)れているように見える古い川も、実は地下の流れがあったりして、水が絶えることはない。 もと金持ちであった家は、落ちぶれてもなお残りの財産や利権があって、たやすく尽きることはない、という意味。

9. 浅いも深く渡れ ( あさいかわもふかくわたれ )

 浅い川だからといって油断すると危ない。 浅い川でも深い川と同じように用心して渡らなければならない、という油断を戒めた言葉。

10. 子供端火の用心 ( こどもかわばたひのようじん )

 子供が川に落ちないよう、火事を出さないよう、注意することが大切である。 子供を川や井戸のそばで遊ばせるのは一番あぶないことだ。

11. 粋がへはまる ( すいがかわへはまる )

 熟達した者の方がかえって失敗することがある、というたとえ。
 【参考】 単に「粋がはまる」ともいう。

12. 飛鳥の淵瀬 ( あすかがわのふちせ )

 飛鳥川(奈良県の中部を流れて、大和川に合流する小さな川)は、水流の変化がはなはだしく、 そのため深い所(淵)と、浅い所(瀬)とが変わりやすいことから、 世の中や人情が絶えず移り変わって、無情なさまをいう。
 【参考】 『古今集』雑下の「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」という歌に基づく。

13. 河童の流れ ( かっぱのかわながれ )

 泳ぎのうまい河童でも、時には水に流されることもある。名人・達人も時には失敗することもあるという意味。
 【類句】 猿も木から落ちる / 弘法も筆の誤り / 上手の手から水が漏る

14. 金槌の流れ ( かなづちのかわながれ )

 鉄の頭のついた方が水中に沈み、木の柄の方が浮いていることから、頭の上がらないことをいう。 出世の見込みのないたとえ。

15. 瓢箪の流れ ( ひょうたんのかわながれ )

 うきうきして、落ち着きのないようすをいう。軽薄な態度のたとえ。

16. 生物識へはまる ( なまものしりかわへはまる )

 なまじっか知っている者はそれくらいは知っていると軽率にやるから失敗する。

17. 提灯持ちへはまる ( ちょうちんもちかわへはまる )

 人を指導したり人のお先棒をかついだりする者が失敗することのたとえ。

18. 夫の心との瀬は一夜に変わる
  ( おっとのこころとかわのせはいちやにかわる )

 男の愛情の変わりやすいことのたとえ。

19. 水積もりてを成す ( みずつもりてかわをなす )

 小さな流れが集まって川になる。小さなものでも沢山集まれば大きなものになる、というたとえ。

20. 蝦踊れどもを出でず ( えびおどれどもかわをいでず )

 エビはどんなにはねても一生川から出られない。 物にはそれぞれ天が与えた運命が定まっているということ。

21. 海魚腹から魚背から ( うみうおはらからかわうおせから )

 海の魚は腹からさき、川の魚は背からさくという料理法をいったもの。 焼くときは海魚は身の面から、川魚は皮の面から焼くとよいとされている。

22. 泳ぎ上手はで死ぬ ( およぎじょうずはかわでしぬ )

 自分の得意とする才能や技量のために、かえって身を滅ぼすことがある。 得意なことについては油断しがちであることをいう。

23. 落ちれば同じ谷の水 ( おちればおなじたにがわのみず )

 出発点は違っても最後に行きつくところは一つである。人間の生き方はさまざまに違っていても、 最後は死んで灰になることは同じであるということ。

24. 山師は山ではて師はではてる
  ( やましはやまではてかわしはかわではてる )

 熟練者は自分の技能におごりたかぶるため、案外その技能がわざわいして失敗することがある。
 【類句】 善く游ぐ者は溺る

25. 雨垂れは三途の ( あまだれはさんずのかわ )

 家の軒先から一歩出ればどんな危険が待ち構えているかわからないということ。 雨垂れの落ちる軒があの世とこの世の境だから、家を出たら用心せよとの教え。

26. 童に塩を誂える ( かっぱにしおをあつらえる )

 見当ちがいのことのたとえ。 塩は海水からとれるが、海の塩を川に住む河童に頼めば、運ぶうちに川水でとけてしまう。

27. 童に水練 ( かっぱにすいれん )

 泳ぎの上手な河童に泳ぎ方を教えることで、なんの足しにもならない。 不必要なことをする愚かさのたとえ。

28. 童の川流れ ( かっぱのかわながれ )

 泳ぎのうまい河童でも、時には水に流されることもある。名人・達人も時には失敗することもあるという意味。
 【類句】 猿も木から落ちる / 弘法も筆の誤り / 上手の手から水が漏る

29. 童の寒稽古 ( かっぱのかんげいこ )

 河童ははだかで水中に住んでいるから寒さは感じない。 苦痛を与えようともなんとも感じないことのたとえ。 寒稽古は寒中の水泳練習。

30. 童の屁 ( かっぱのへ )

 たやすいこと。「木端(こっぱ)の火」がなまったもの。
 【参考】 「屁の河童」ともいう。

31. 豚食う馬鹿食わぬ馬鹿 ( ふぐくうばかくわぬばか )

 ふぐはうまい魚だが猛毒がある。しかしいちがいに恐れて、こんなにうまいもののあることを知らないで過ごすのだからやはり馬鹿である。

32. 豚にもあたれば鯛にもあたる
  ( ふぐにもあたればたいにもあたる )

 どこでわざわいが起こるかわからないということ。運が悪いときは何を食べても害になることがある。

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