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「こ」からはじまる ことわざ 1

1. 恋に上下の隔て無し ( こいにじょうげのへだてなし )

 恋愛には身分の上下による区別はない。
 【類句】 色に貴賤の隔て無し

2. 鯉の滝登り ( こいのたきのぼり )

 中国の黄河の上流にある竜門の急流を登った鯉は、化して竜となる、という伝説から、人の栄達、立身出世することにいう。
 【参考】 登竜門

3. 恋の山には孔子の倒れ ( こいのやまにはくじのたおれ )

 「くじ」は「こうし」の呉音。恋のためには孔子のような聖人も過失をおかすたとえ。

4. 恋の闇 ( こいのやみ )

 恋愛をすると理性を失うことを闇にたとえた語。
 【類句】 恋は思案の外 / 恋は盲目

5. 恋は曲者 ( こいはくせもの )

 恋愛は人の理性を失わせ、とんでもないことをさせるようになる。

6. 恋は思案の外 ( こいはしあんのほか )

 思案の外は「思慮・分別の届かない所」の意味で、こと恋愛に関しては、男女の取り合わせも、 その経緯も、結末も、常識で考えられる範囲外のことが起こる、ということ。

7. 恋は盲目 ( こいはもうもく )

 恋をする人は理性を失い、分別をなくし、全く目が見えないも同然である。
 【参考】 Love is blind. の訳語でもある。

8. 御意見五両堪忍十両 ( ごいけんごりょうかんにんじゅうりょう )

 人からの忠告は五両の値打ちがあり、忍耐は十両の値打ちがあるということで、 世の中を渡るうえに、忠告や忍耐が大切なことのたとえ。

9. 紅一点 ( こういってん )

 多くの男性の中に、ただ一人の女性がいること。緑の草むらの中に、ただ一輪紅い花が咲いているという意味。
 【例】 「彼女は工学部の中の紅一点だ」

10. 光陰矢の如し ( こういんやのごとし )

 月日がどんどん過ぎていくのは、飛び去った矢のようであるということから、歳月のたつのは早いものだというたとえ。
 【参考】 「光陰」は年月・時間。「矢」は「箭」とも書く。
 【参考】 Time flies (like an arrow).
 【例】 「入社してもう二十年、まったく『光陰矢の如し』ですね」
 【類句】 光陰流水の如し / 光陰に関守なし

11. 行雲流水 ( こううんりゅうすい )

 物事に執着することなく、自然のままに行動すること。 空を行く雲と山を流れる水のようにきわめて自然であること。また物事にとらわれないこと。

12. 後悔は平日の油断 ( こうかいいはへいじつのゆだん )

 後悔はふだんの油断から起こる、という意味。

13. 後悔先に立たず ( こうかいさきにたたず )

 後でいくら後悔してもどうにもならないのだから、十分に考えた上ですべきであるということ。
 【参考】 「あとの後悔先に立たず」ともいう。
 【例】 「あのときこうすれば良かったと思っても、後悔先に立たずだ」

14. 口角泡を飛ばす ( こうかくあわをとばす )

 つばきを飛ばすほどの勢いで、激しくまくしたてる様子。
 【参考】 「口角」は口のわきの意。
 【例】 「口角泡を飛ばして口げんかをしている」

15. 高閣に束ぬ ( こうかくにつかぬ )

 放っておいて使用しないこと。 「高閣」は、高い棚。書物などを束ねて高い棚に載せたままにしておくこと。

16. 浩瀚 ( こうかん )

 書物の分量が多いこと。もと、広大の意。

17. 好機逸すべからず ( こうきいっすべからず )

 よい機会は取り逃がしてはならない。

18. 肯綮に当たる ( こうけいにあたる )

 議論が急所をついてうまく当たること。 「肯」は骨についた肉、「綮」は筋と肉とがからみ合っているところ。からだの急所。

19. 巧言令色鮮し仁 ( こうげんれいしょくすくなしじん )

 うまく言葉を飾ったり、顔色をつくろったりする者には、人の道を心得た者が少ない。 心にもないことを言っておべっかを使う八方美人には、誠実な人間は少ない、という意味。
 【参考】 これに対しては「剛毅木訥は仁に近し」がある。

20. 黄口 ( こうこう )

 幼い子供。また、経験の浅い未熟な者。雛鳥(ひなどり)は、くちばしが黄色いからいう。

21. 孝行のしたい時分に親はなし ( こうこうしたいじぶんにおやはなし )

 親の元気なうちは、親孝行をしなければならないと理屈ではわかっていても、真に理解できていない。 それが実感としてわかるのは、とかく親が死んでからあとのことであって、後悔する人が多いものだ、という意味。
 【類句】 樹静かならんと欲すれども風止まず

22. 後昆 ( こうこん )

 後の世の人。子孫。「昆」も後の意。

23. 巧詐は拙誠に如かず ( こうさはせっせいにしかず )

 上手にいつわるのは、下手でも誠実なのに及ばない。

24. 恒産なき者は恒心なし ( こうさんなきものはこうしんなし )

 物質生活は人心に大きな影響を及ぼすもので、定まった生業のない者には、自然に人間として当然持っていなければならぬ正しい心が持てない。 孟子(もうし)が、人民の生活安定の必要を説いた言葉。

25. 嚆矢 ( こうし )

 物事のはじめ。「嚆矢」は、かぶら矢(野菜のかぶに似た形の木を矢じりにつけ、穴をあけ、飛んで行くときにうなりをたてる)。 昔、戦争を開始する合図にこの矢を射る習わしがあったのでいう。

26. 行尸走肉 ( こうしそうにく )

 無学・無能の人をあざける語。歩く尸(死体のこと)走る肉という意。

27. 孝子日を愛む ( こうしひをおしむ )

 孝子は親の老い先の長くないことを心配し、日を惜しんで孝養を尽くすことをいう。

28. 孔子も時に会わず ( こうしもときにあわず )

 孔子のような立派な人でも、世の中にいれられない時があったというので、 どんなに有能な人でも、不遇で世に用いられないことがある。

29. 香餌の下必ず死魚あり ( こうじのもとかならずしぎょあり )

 利欲のために迷わされて、身を滅ぼすことのたとえ。 「香餌」は、よいにおいのするえさ。

30. 好事魔多し ( こうじまおおし )

 よいことやうまくいきそうなことには、とかく邪魔が入りやすいものだということ。
 【例】 「今順調だからといって、好事魔多しだから、これから先も気を付けたほうがいい」
 【類句】 月に叢雲花に風 / 寸前尺魔

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