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「う」からはじまる ことわざ 3

61. 疑いは詞で解けぬ ( うたがいはことばでとけぬ )

 嫌疑をかけられると、いくら弁解しても疑いは解けるものではない。 かえっていっそう疑いを深くするものである。

62. 打たねば鳴らぬ ( うたねばならぬ )

 太鼓は打たなければ鳴らない。 行動を起こさなければ事は成就しないということ。

63. 歌は世につれ世は歌につれ ( うたはよにつれよはうたにつれ )

 歌の流行は、世の中のようすが変化するとともに変わり、世態も歌の流行の変化によって影響される。

64. 打たれても親の杖 ( うたれてもおやのつえ )

 親が我が子を打つのは慈愛のためであるから、打たれても憎しみを感じない。 親の杖には子を思う愛がこもっていること。

65. うだつが上がらぬ ( うだつがあがらぬ )

 「うだつ」は、梁(はり)の上に立てて棟木(むなぎ)を支える短い柱。 差し掛けの物置同様な家に住んでいて、梁の上にうだつを上げられない、家らしい家に住めない、ということから、 いつも逆境にあって幸せになれないことのたとえ。

66. 内閻魔の外恵比寿 ( うちえんまのそとえびす )

 家の中では(家のものには)むずかしい顔をしているが、外部の人にはにこにこと愛想がいいこと。気の弱い人。

67. 内兜を見透かす ( うちかぶとをみすかす )

 兜の内側を見通す。相手の内情や弱点を見抜く。
 【類句】 内懐を見透かす

68. 内に省みて疚しからず ( うちにかえりみてやましからず )

 自分の良心に問うてみて、少しも恥ずかしいことがない。 したがって、心配もおそれもない。

69. 中に誠あれば外に形る ( うちにまことあればそとにあらわる )

 誠意があれば、それをことさら示さなくても、自然に外にあらわれるものである。

70. 中の米の飯より隣の麦飯 ( うちのこめのめしよりとなりのむぎめし )

 なんでも他人のものは自分のものよりよく見えて、うらやましがること。

71. うちの鯛より隣の鰯 ( うちのたいよりとなりのいわし )

 自分の持っているものより、他人の持っているものの方がよいものに見え、うらやましく思う、ということ。

72. 内広がりの外すぼり ( うちひろがりのそとすぼり )

 内にいる時は威張りちらすが、一歩外へ出ると意気地なく小さくなっていること。

73. 内懐を見透かす ( うちぶところをみすかす )

 相手の他人に知られたくない内情や心の内を見抜く。
 【類句】 内兜を見透かす

74. 内弁慶 ( うちべんけい )

 家の内では威張っているが、外ではいくじがなくて小さくなっている人。
 【参考】 「陰弁慶」ともいう。

75. 内孫より外孫 ( うちまごよりそとまご )

 同じ孫でありながら、息子の嫁に生まれた孫よりも、嫁にいった娘に生まれた孫に、 祖父母の愛がかたむくことをいったもの。

76. 有頂天 ( うちょうてん )

 うまくいった喜びのあまり、我を忘れること。大得意。 有頂天は、仏教で九天の最上の天。形あるものの世界の最高所。
 【参考】 「有頂点」は誤り。

77. 美しい花によい実はならぬ ( うつくしいはなによいみはならぬ )

 外観だけでよしあしはわからぬ。 口先のうまいものには誠意がないものである、という意味。

78. 打つ槌ははずれるとも ( うつつちははずれるとも )

 万一にも間違いはない。必ず。きっと。絶対に。 大地を打つ槌ははずれるはずはない、もしそれがはずれても、と強く強調する言葉。

79. 打つ手に好き手なし ( うつてにすきてなし )

 人を打つということは、どんな場合でもよい方法ではない。 どんな場合でも暴力はいけない。

80. 移れば変わる世の習い ( うつればかわるよのならい )

 時世が移ると世の中のさまも変わる。移り変わりの激しいのが世の常である。

81. 腕一本脛一本 ( うでいっぽんすねいっぽん )

 自分の手足よりほかに頼りとするもののないことのたとえ。独力。独立独行。

82. 烏兎 ( うと )

 日月。歳月。太陽の中には三本足の烏(金烏(きんう))が、月の中には兎(玉兎(ぎょくと))が住んでいる、という伝説による。
 【参考】 用法としては「烏兎匆匆(うとそうそう)[月日のたつのが早い意]」と使う。

83. 独活の大木 ( うどのたいぼく )

 独活は茎が長く伸びるが、柔らかくて役に立たない。 からだが大きいばかりで能力も体力も十分でなく、役に立たない人をあざけっていう。

84. 優曇華 ( うどんげ )

 インドの想像上の植物。三千年に一度花が咲き、この花が開く時は、金輪明王(こんりんみょうおう)が出現するという。 世にまれなことにたとえる。
 【参考】 クサカゲロウの卵の産みつけられたものもまた、「優曇華」という。 長さ二センチぐらいの白い柄があり、かためて産みつけられた様子が、花が咲いているように見えるので、 「うどんげの花」といわれる。吉兆または凶兆とされる。
 【類句】 盲亀の浮木

85. 鰻登り ( うなぎのぼり )

 鰻が身をくねらせて、まっすぐに水中をのぼることから、物価や温度が急速に上がることや、 人の立身出世の速いことなどにいう語。

86. 自惚れと瘡気のない者はない ( うぬぼれとかさけのないものはない )

 人間は誰しも自惚れはもっているものである。瘡気とは梅毒の気味。 昔は良い薬がなかったから広がるばかりであった。

87. 兎の毛でついたほど ( うのけでついたほど )

 うさぎの柔らかい毛の先で突いた程度。きわめてわずかなたとえ。ほんの少し。
 【参考】 「兎の毛でついたほどのすきもない」などと使われる。

88. 鵜の真似をする烏水に溺れる
  ( うのまねをするからすみずにおぼれる )

 烏は姿や色が鵜に似ているからといって、鵜の真似をして水にもぐって魚などを取ろうとすると溺れてしまう。 自分の能力を考えずに人の真似をすると失敗する、という意味。
 【参考】 「鵜の真似をする烏」ともいう。

89. 鵜の目鷹の目 ( うのめたかのめ )

 獲物を求める鵜や鷹の目つきが非常に鋭いことから、何かを探し出そうとして、鋭い目つきであたりを見回す様子。 また、その時の目つき。
 【例】 「掘り出し物がないか、鵜の目鷹の目でフリーマーケット会場を見て回る」

90. 産屋の風邪は一生つく ( うぶやのかぜはいっしょうつく )

 赤ん坊のときに風邪をひかせると気管を悪くして、一生風邪をひきやすくなる。 幼い時についたくせはなかなかなおらないものであること。

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