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「し」からはじまる ことわざ 10

271. 虱の皮を槍で剥ぐ ( しらみのかわをやりではぐ )

 小さなことをするのに、大げさに振る舞うことのたとえ。
 【類句】 鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん

272. 知らんがために我信ず ( しらんがためにわれしんず )

 自分が信じるのは、更に進んでその真理を認識するためである。 スコラ哲学の創設者アンセルムスの言葉。

273. 芝蘭の室に入るが如し ( しらんのしつにいるがごとし )

 「芝蘭」とは、「芝」は瑞草、「蘭」は香草のことで、かおりのよい草、転じて善人、君子のことをいう。 このことから、芝蘭を入れてある部屋にはいっていると、香気が身にしみついて、特別にその香りを感じなくなる。 善人と共にいると、知らないうちにその人の感化を受けて、善人になるというたとえ。

274. 尻馬に乗れば落ちる ( しりうまにのればおちる )

 他人の言動をまねたり、他人のすることに便乗して考えずに行なうと失敗する。 「尻馬に乗る」は、無批判に他人の言説に雷同することをいう。

275. 尻から抜ける ( しりからぬける )

 学んだこと、見たり聞いたりしたことを、すぐ忘れることをいう。

276. 尻切れ蜻蛉 ( しりきれとんぼ )

 物事が中途で途切れて後が続かないこと。

277. 尻に目薬 ( しりにめぐすり )

 見当ちがいのこと。また全く効き目のないこと。

278. 尻は他人 ( しりはたにん )

 人前でおならをして、照れ隠しに言う語。

279. 支離滅裂 ( しりめつれつ )

 統一もなく、ばらばらに乱れていること。話などの筋が通らず、めちゃめちゃなさま。

280. 尻を結ばぬ糸 ( しりをむすばぬいと )

 玉どめを作らない糸の意から、物のしめくくりをせず、始末の悪いこと。

281. 而立 ( じりつ )

 三十歳の称。孔子が「三十而立(三十にして立つ)」といった語に基づく。
 【参考】 不惑

282. 知る者は言わず言う者は知らず
   ( しるものはいわずいうものはしらず )

 深く事情に通じた人、知識のある人は、みだりにそれを口にしないが、未熟な者はかえってぺらぺらと口にするものである。
 【類句】 言う者は知らず知る者は黙す

283. 汁を吸うても同罪 ( しるをすうてもどうざい )

 中身は食べなくても、その汁を吸えば、やはり同罪は免れない。 悪事はちょっと関係しただけでも、同類と見なされる。

284. 士別れて三日即ち当に刮目して相待つべし
   ( しわかれてみっかすなわちまさにかつもくしてあいまつべし )

 男子は別れて三日もあわないと、その間にすばらしい進歩をとげるから、よく目を見開いて見るようにしてほしい。

285. 師走坊主 ( しわすぼうず )

 師走(陰暦十二月)は僧侶に用がないことから、落ちぶれている僧侶。 また、その僧侶にたとえていう語。

286. 吝ん坊の柿の種 ( しわんぼうのかきのたね )

 「吝ん坊」は、けちんぼうのことで、けちな人は、何でも持っていればよいと考えて、役に立たない柿の種さえも捨てようとはしない。

287. 士を好めば士至る ( しをこのめばしいたる )

 君主が賢士を好めば、賢士はおのずから集まってくる。 賢士が世にいないのではなく、賢士を招こうとしないからだ、という意味。

288. 詩を作るより田を作れ ( しをつくるよりたをつくれ )

 実生活に直接関係のない風流なことより、実利のある仕事をせよ、という意味。
 【類句】 碁を打つより田を打て

289. 死を視ること帰するが如し ( しをみることきするがごとし )

 わが家に帰る楽しみのように、従容(しょうよう)として死を恐れないさま。

290. 深淵に臨むが如し ( しんえんにのぞむがごとし )

 深いふちの岸に立っているように、危険な場合に出合わせていること。

291. 心気が湧く ( しんきがわく )

 じれったくなってくる。業を煮やす。 心気は、心が結ばれてもだえること。いらいらすること。じれったいこと。

292. 唇歯輔車 ( しんしほしゃ )

 利害関係が密接で互いに助け合う関係にある。 唇(くちびる)と歯、輔(ほお骨)と車(歯ぐき)との関係のように、互いの利害が密接で一方が滅びれば他方も立ちゆかないたとえ。 一説に「輔車」は、車の荷台と添え木。添え木があって荷台に荷物を積み込むことができる意ともいう。

293. 親炙 ( しんしゃ )

 その人に近づき親しんで直接に感化を受けること。 「炙」は、火であぶる意。肉を火で焼くように、立派な人に近づき直接に教えを受けること。
 【参考】 その人の著書などによって、間接的に教えを受ける場合には「私淑」という。

294. 神出鬼没 ( しんしゅつきぼつ )

 鬼神のように忽(たちま)ち現われたり隠れたりして、所在が容易に量り知れないこと。

295. 針小棒大 ( しんしょうぼうだい )

 物事を大げさに言うこと。針ほどの小さいことを棒ほどに大きく言うこと。

296. 信心過ぎて極楽を通り越す ( しんじんすぎてごくらくをとおりこす )

 信心にこりすぎて、かえって邪道におちいるたとえ。

297. 信心は徳の余り ( しんじんはとくのあまり )

 信心も生活にゆとりができてからのことで、衣食住に追われていては信心の起こる暇もない。

298. 薪水の労 ( しんすいのろう )

 炊事の苦労。薪(たきぎ)を取り、水を汲(く)む苦労。

299. 進退これ谷まる ( しんたいこれきわまる )

 進むのも退くのもならないような困難な状態。にっちもさっちもゆかないこと。「谷」は窮(きわ)まるの意味。
 【参考】 『日本外史』巻一に「忠ならんと欲すれば考ならず、考ならんと欲すれば忠ならず、重盛(しげもり)の進退此(ここ)に窮まれり」とある。
 【類句】 進退両難

300. 身体髪膚これを父母に受く ( しんたいはっぷこれをふぼにうく )

 からだ全体、髪の毛や皮膚に至るまで、すべて父母から受けているものであるから、大切にせよ。

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