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「さ」からはじまる ことわざ 2

28. 酒が酒を飲む ( さけがさけをのむ )

 酒飲みは、酔いがまわればまわるほど、ますます酒を飲むものである。

29. 酒飲み本性違わず ( さけのみほんしょうたがわず )

 いくら酒に酔っていても、その人のほんとうの性質は失われない。
 【参考】 「生酔い本性違わず」「上戸本性違わず」ともいう。

30. 酒は憂いの玉箒 ( さけはうれいのたまぼうき )

 酒は心配を払い捨てる美しいほうきである。 酒に酔えばどんな心配事も忘れることができる、という意味。

31. 酒は天の美禄 ( さけはてんのびろく )

 酒は天が人間に与えてくれたありがたい賜わりものである。 酒をほめたたえたことば。

32. 酒は飲むとも飲まるるな ( さけはのむとものまるるな )

 酒を飲むのはよいが、そのために本心を失うような飲み方はするな。 酒に飲まれるような愚はするべきでないという意味。

33. 酒は飲むべし飲むべからず ( さけはのむべしのむべからず )

 酒は「百薬の長」といわれるくらいであるから、適量なら飲んだほうがよいが、 一方では「気違い水」といわれるように、過度に飲むと理性を失ったり健康を害したりするから、 飲むにあたっては注意しなければいけない。

34. 酒は百薬の長 ( さけはひゃくやくのちょう )

 酒は適度に飲めば、どんな良薬よりもからだによい、という意味。

35. 雑魚の魚交じり ( ざこのととまじり )

 名もない小魚が大きな魚の中に混じっている。地位の低い者が地位の高い人物の中に混じっていることから、 能力のある人たちが大勢いる中に、不相応な人間が混じっていることをいう。
 【参考】 「雑魚」はつまらない小魚。「ごまめの魚まじり」ともいう。

36. 笹の葉に鈴 ( ささのはにすず )

 よくおしゃべりする人のことをいう。 笹の葉に鈴をつけると、風に吹かれて絶えず鳴り続けるからいう。
 【類句】 竿の先に鈴

37. 囁き千里 ( ささやきせんり )

 ひそひそとささやいた話が、すぐに遠くまで知れ渡ってしまう。 秘密やないしょ話はもれやすいたとえ。

38. 匙の先より口の先 ( さじのさきよりくちのさき )

 患者のごきげん取りはうまいが、治療の技術は下手なやぶ医者をさしていう。

39. 座して食らえば山も空し ( ざしてくらえばやまもむなし )

 働かないで食っていれば、どれほどたくさんの財産があっても、やがては使い果たしてしまう、という意味。
 【類句】 遊んで食えば山も尽きる

40. 左遷 ( させん )

 低い官位・官職に落とす。 中国では右を尊び左を卑しんだから、左へ遷すことは、高い地位から低い地位に落とすことになる。

41. 沙汰の限り ( さたのかぎり )

 「沙汰」は物事の是非を論じることで、言語道断なことは明らかで、是非を論じる必要など全くないこと。
 【類句】 沙汰の外

42. 沙汰の外 ( さたのほか )

 理非の判断をするまでもない、お話にならないこと。

43. 左袒 ( さたん )

 味方すること。賛成すること。「左袒」は、着物の左を片はだぬぎにすること。 前漢の周勃(しゅうぼつ)が呂氏(りょし)一族の乱を平定しようとした時、天子(劉氏(りゅうし))に味方する者は左袒せよ、と言った故事による。

44. 沙中の偶語 ( さちゅうのぐうご )

 臣下がひそひそと謀反(むほん)の相談をすること。「偶語」は向かい合って話をすること。 漢の高祖が、一部の功臣だけを大名にして他に及ぼさなかった時、諸臣たちが砂地の上に集まって、謀反の相談をしたという故事。

45. 五月の鯉の吹き流し ( さつきのこいのふきながし )

 さっぱりとして心にわだかまりのないたとえ。 端午(たんご)の節供に立てる鯉幟(こいのぼり)には腸(はらわた)がないからいう。

46. 蹉跌 ( さてつ )

 つまずくこと。失敗すること。「蹉」も「跌」も、つまずき倒れる意。

47. 鯖の生き腐れ ( さばのいきぐされ )

 鯖は生きのいい見かけの状態のままで腐っている。 鯖を食べてあたることが多いので注意せよということ。

48. 鯖を読む ( さばをよむ )

 利益を得るために、実際の数よりもたくさん有るように言う。単に、数をごまかして言う意にも用いる。
 【参考】 鯖を数える時には、腐りやすいので早口で急いで数えるために、数を飛ばすことが多いことによると言われる。

49. 左右の手を失うが如し ( さゆうのてをうしなうがごとし )

 もっとも頼みにしていたものを失って落胆すること。

50. 左右を顧みて他を言う ( さゆうをかえりみてほかをいう )

 返答に困って、他の事に言いまぎらかす。問題を回避する。

51. 座右の銘 ( ざゆうのめい )

 「座右」は身近の意で、絶えず心に留めておいて、自らの励ましや戒めとする言葉。

52. 皿なめた猫が科を負う ( さらなめたねこがとがをおう )

 魚を盗んだ猫は逃げてしまい、後から行って空の皿をなめた猫が罪を背負いこむ。 大罪人はつかまらず、小物ばかりがつかまるというたとえ。

53. 去り跡へ行くとも死に跡へ行くな
  ( さりあとへゆくともしにあとへゆくな )

 後妻に行く時には、先妻と離縁した跡へ行くのはよいが、死別した跡へは行くな。
【参考】 「往に跡へ行くとも死に跡へ行くな」ともいう。

54. 猿知恵 ( さるぢえ )

 一見、気が利いているようでも実は、浅はかな知恵をいう。

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