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植物 の「樹木」を含む ことわざ 2

31. 猿もから落ちる ( さるもきからおちる )

 木登りの巧みな猿でもたまには木から落ちることがある、ということから、その道の達人でも失敗することがあるものだということ。
 【類句】 河童の川流れ / 弘法も筆の誤り

32. 直きに曲がる枝 ( なおききにまがるえだ )

 まっすぐな木でさえ、曲がった枝がついている。正しい人にも欠点や短所があるということ。

33. 頼むの下に雨漏る ( たのむきのしたにあめもる )

 雨宿りを頼りに木の下にきたのに、雨が漏るということで、 せっかく頼みにしたのにそのかいがなく、途方にくれること。

34. 枯れも山の賑わい ( かれきもやまのにぎわい )

 枯れ木でも山の景観をにぎやかにするのに役立つ。 つまらない者でも数の中に加わると、座をにぎやかにし景気づけになるから、いないよりはましである。 人だけでなく物についてもいう。

35. 元の阿弥 ( もとのもくあみ )

 再び以前の状態に戻る。貧窮から立ち上がって産を成した者が、失敗して再びもとの貧窮の状態に帰ること。 昔、大和の国の郡山の城主筒井順昭が病死した時、嗣子の順慶が幼かったので、容姿や声が似ていた盲人の木阿弥を替え玉とし、 薄暗い寝所に寝かせて、順昭が病気で寝ているように見せかけた。順慶が成人して喪を発したのち、替え玉は、 また、元の木阿弥に返ったという故事による。
 【例】 「ゲームクリアまであと少しというところでセーブデータが消え、元の木阿弥になった」

36. 剛毅訥は仁に近し ( ごうきぼくとつはじんにちかし )

 意志が強く、飾り気がなくて口べたな人は、仁者に近い美徳を持った人である。
 【参考】 これに対しては「巧言令色鮮し仁」がある。

37. 鳥はを択べどもは鳥を択ばず
  ( とりはきをえらべどもきはとりをえらばず )

 鳥はどのような木にとまろうかと選ぶことができるが、木の方では動くことができず、どの鳥をとまらそうとすることはできない。 つまり、人には居住の地を選ぶ自由はあるが、地に住む人を好き嫌いする自由はないのである。 そのように臣には君を選ぶ自由はあるが、君には臣を選ぶ自由がないということ。
 【参考】 これは孔子が孔文子のもとを去る時の言葉である。

38. 堅いは折れる ( かたいきはおれる )

 堅いものは折れやすく、こわれやすい。 やわらかいものはよく耐えるということのたとえ。

39. 埋もれに花が咲く ( うもれぎにはながさく )

 土の中に埋もれてしまった木に、再び花が咲く。 世間から忘れられていた不遇な人が、意外な出世をしたり、幸運に巡り合うことをいう。

40. 山家になし ( やまがにきなし )

 物はありそうな所に、かえってないものだということ。 いつも手に入るところには用意してないものである。

41. 禁断のの実 ( きんだんのこのみ )

 エデンの園にある知恵の木の実。アダムとイブが蛇にそそのかされて禁を破り、 それを食べたためにエデンの園から追放されたという旧約聖書創世記にある話から、求めてはならない快楽。

42. 老いの登り ( おいのきのぼり )

 老人にあわぬ無理をすることを、ひやかした言葉。 また無理なことをするなの戒めの言葉。

43. 社会の( しゃかいのぼくたく )

 「木鐸」は昔中国で、法令などを人民に知らせて歩く時に鳴らした、舌が木製の鈴。転じて、世人に警告を発し教え導く人の意。 世論を導く大切な役割を果たすものとして、ジャーナリズムの重要性を指摘した言葉。

44. 花は桜人は武士 ( はなはさくらぎひとはぶし )

 花の中では桜が最もすぐれているように、士農工商と言われる通り、人の中では武士が最もすぐれている。
 【参考】 「花は三吉野人(みよしの)は武士」ともいう。

45. 実のなるは花から知れる ( みのなるきははなからしれる )

 その花を見れば、その木にどんな実がなるかがすぐわかる。 つまり、その人のなすところを見れば、その結果のよしあしがわかるということ。

46. 辛抱するに金がなる ( しんぼうするきにかねがなる )

 何事もがまんし辛抱して励む木には、やがて金がなるようになる。 効果がすぐ現われないといって投げ出すのではなく、なによりも辛抱強さが大切である、という意味。

47. 痩山の雑 ( やせやまのぞうき )

 ものの数にも入らない者のこと。

48. 人は十歳は一丈 ( ひとはじゅっさいきはいちじょう )

 人は十歳くらいになればその子の将来がだいたいわかるものでる。 木でも一丈(約3メートル)にもなれば、これからどんなに伸びるか見当がつく。

49. 独活の大 ( うどのたいぼく )

 独活は茎が長く伸びるが、柔らかくて役に立たない。 からだが大きいばかりで能力も体力も十分でなく、役に立たない人をあざけっていう。

50. 盲亀の浮 ( もうきのふぼく )

 出会うことがきわめて容易でないたとえ。また、めったにない幸運にめぐりあうたとえ。 大海原に住み百年に一度だけ水面に浮かび出るという盲目の亀が、海上を漂う一本の穴のあいている木に出会い、 その穴にはいるという話。「盲亀の浮木、優曇華の花」と続ける。

51. 銭あれば仏も面をかえす ( ぜにあればきぶつもつらをかえす )

 どんな冷淡な者でも、金のあるほうには顔を向ける。金の力になびかない者はない。 「木仏」は、木でつくった仏像。転じて感情の冷ややかな人。

52. 昇れないは仰ぎ見るな ( のぼれないきはあおぎみるな )

 身分不相応なことを望んでも無理だから、ほどよいところで満足せよということ。

53. 鶏寒うしてに登り鴨寒うして水に入る
  ( にわとりさむうしてきにのぼりかもさむうしてみずにいる )

 物によってはおのおの違う性質に基づいて行動するというたとえ。

54. 蟻集まって揺がす ( ありあつまってきゆるがす )

 アリのような弱小な虫でも、たくさん集まれば木を動かすようになる。無力な群集でも恐ろしい。 また、無力なアリが集まっても木を揺るがすことはできない。身分不相応な望みにもたとえる。

55. 矯めるなら若のうち ( ためるならわかきのうち )

 木の枝ぶりを直そうと思えば、若木のうちがよい。 人も悪いくせは、大きくなってからではどうにもならない。

56. 泰山頽れて梁壊る ( たいざんくずれてりょうぼくやぶる )

 山のうちで最も仰ぎ尊ばれる泰山がくずれ、建物のうちで最も大切な梁がこわれる意で、 孔子が自分の死を予知して歌ったことば。転じて、一世の師と仰がれる人の死をいう。

57. 猿の水練魚の登り ( さるのすいれんうおのきのぼり )

 やることが反対なのをいう。

58. 幽谷より出でて喬に遷る ( ゆうこくよりいでてきょうぼくにうつる )

 低い地位から高い地位にうつることを望む意。栄転を望むこと。 鶯(うぐいす)が谷間から出て喬木(高い木)にうつること。

59. 大廈の顛れんとするや一の支うるところに非ず
  ( たいかのたおれんとするやいちぼくのささうるところにあらず )

 国家が滅びそうになった時には、一人の力ではどうすることもできないたとえ。 「大廈」は大きな建物。大きな家が倒れそうな時には、とても一本のつっかい棒で支えられるものではない、という意味。

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