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ことわざ 4

88. 悪淫を首とし百行考を先とす
  ( ばんあくいんをはじめとしひゃっこうこうをさきとす )

 すべての悪事のもとは、何といっても女色にふけることからはじまり、 よい行いは孝行がまず第一で、それから次第に善行が伸びていくものである。

89. 死一生を顧みず ( ばんしいっしょうをかえりみず )

 決死の覚悟をかためること。

90. 死に一生を得る ( ばんしにいっしょうをうる )

 とても助かる見込みのなかったところを、かろうじて助かることをいう。 万が一にも生きられないような危機を、やっとのことで逃れた。

91. 卒は得易く一将は得難し
  ( ばんそつはえやすくいっしょうはえがたし )

 兵卒はいくらでも集めることができるが、すぐれた一人の大将は、なかなか得がたい。平凡な人間の多いことをいう。

92. 能足りて一心足らず ( ばんのうたりていっしんたらず )

 あらゆる事に精通しているが、ただ一つ真心が足りない。

93. 歳の後 ( ばんざいののち )

 貴人の死を忌んでいう語。
 【参考】 「百歳の後」ともいう。

94. 事休す ( ばんじきゅうす )

 すべて終わりである。転じて、何とも手の施しようがない。 もはやだめである、という意に用いる。

95. 乗の君 ( ばんじょうのきみ )

 天子のこと。「乗」は、兵車一台をいう語。 昔、天子の領内には一万台の兵車を常備したのでいう。後には大諸侯も万乗の兵車を保有するようになった。

96. 千人と雖も我往かん ( せんまんにんといえどもわれゆかん )

 自分自身を反省してやましいことがなければ、たとえ敵が千万人いたとしても、わたしは自分の意見を主張し向かって行こう。

97. 一粒( いちりゅうまんばい )

 一粒の種をまいておくと、やがて一万倍もの収穫がある。わずかな元手から多くの利益を生じることをいう。 もともと仏教で一つの善根から多くの仏の報いが得られる意。

98. 雲泥( うんでいばんり )

 雲と泥、つまり天と地との間のように非常にかけ離れていること。
 【参考】 なまって「うんでんばんてん」という。
 【類句】 雲泥の差 / 天地霄壌の差 / 月とスッポン

99. 家書金に抵る ( かしょばんきんにあたる )

 旅先で受け取る家書(わが家からの手紙)は、万金にもまさる値うちがある。

100. 森羅( しんらばんしょう )

 宇宙空間に存在するありとあらゆるもの。 「森羅」は、限りなく並びつらなる、「象」は、形のあるものという意味。

101. 千石石も米五合 ( せんごくまんごくもこめごごう )

 千石万石の知行とりでも、食べる米は一日五合で、普通の人と変わりはない。 欲張っていくら金をためてみても、死んでしまえば、行く先は同じだ。

102. 人間事金の世の中 ( にんげんばんじかねのよのなか )

 人間は金のためにあくせくし、追いつかわれる。 何といっても、この世の中では結局金が物を言うのだ。

103. 人間事塞翁が馬 ( にんげんばんじさいおうがうま )

 人生の禍福・幸不幸は変転して定まりのないものである、というたとえ。 昔、国境の塞近くに住んでいた翁の馬が胡の国に逃げてしまった。その後、数ヶ月たって、その馬が胡国の名馬を連れて帰って来た。 ところが、翁の子が喜んで乗っていると、馬から落ちて足に負傷した。一年後に胡人が攻め込んで着た時、国中の若者は皆戦いに出て戦死したが、 翁の子は足を引きずっていたために、兵役を免れて無事であった、という故事による。
 【参考】 「塞翁が馬」ともいう。 曲亭馬琴の『南総里見八犬伝』に「いにしえの人いわずや、禍福は糾う縄の如し、人間万事往くとして塞翁が馬ならぬはなし」とある。」
 【類句】 禍福は糾える縄の如し

104. 知恵は全の宝 ( ちえはばんぜんのたから )

 知恵はその人の一代の宝ではなく、万代までの不朽の宝である。

105. 長者の灯より貧者の一灯
   ( ちょうじゃのまんとうよりひんじゃのいっとう )

 長者のささげる万の灯明(とうみょう)よりも、貧乏人が精一杯にささげる、たった一つの灯明のほうを仏様はお喜びになる。 金持ちの儀礼的なたくさんのささげ物よりも、貧しい人の真心のこもったささげ物は、たとえわずかでも価値がある、という意味。
 【参考】 「貧者の一灯」ともいう。

106. 天地は物の逆旅 ( てんちはばんぶつのげきりょ )

 人生の、短くはかなく憂いの多いことを嘆いた語。「逆旅」は旅人を逆(むか)える所、宿屋。 天地は万物が仮に宿る宿屋のようなもので、人間をはじめ万物は忽(たちま)ちに通り過ぎて行く。

107. 先手は( せんてはまんて )

 機先を制することが、どんな手よりも効果があるということ。出鼻をくじけば天狗も降参する。

108. 人の命は宝の第一 ( ひとのいのちはばんぽうのだいいち )

 人の命より貴いものはない。

109. 鼻糞丸めて金丹 ( はなくそまるめてまんきんたん )

 売薬の効き目のないのを冷やかしたことば。 「万金丹」は胃腸病・解毒その他諸病に効くとされている薬。 また、薬の原料には、案外つまらないものが多いという意味。

110. 千石取れば石羨む ( せんごくとればまんごくうらやむ )

 千石取りになれば、万石取りになりたいというように、人の欲望には限りがないたとえ。

111. 一将功成って骨枯る ( いっしょうこうなってばんこつかる )

 功績は上層の幹部だけのものとなり、その下で働いた多くの人たちの労苦は、顧みられないことを嘆く語。 一人の将軍が功名を立てるかげには、一万人もの兵卒の生命の犠牲があるという意。

112. 一犬虚に吠え犬これに和す
   ( いっけんきょにほえばんけんこれにわす )

 一匹の犬が何かの影を見てほえると、あたりのたくさんの犬が、その声につられてほえたてる、ということから、 誰かがいい加減なことを言い出すと、多くの人がよく確かめずにそれを言いふらす、ことをいう。
 【参考】 「一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ」「一犬虚に吠ゆれば万犬実を伝う」ともいう。

113. 目元千両口元( めもとせんりょうくちもとまんりょう )

 美人の形容で美人は目元が美しく口元が可愛いらしい。

114. 一事が成れば事成る ( いちじがなればばんじなる )

 よいことにはよいことが重なり続くという意味。

115. 鶴は千年亀は( つるはせんねんかめはまんねん )

 鶴と亀とは寿命が長くめでたいものとされ、縁起を祝う言葉に用いられる。

116. 誉人千人悪口( ほめてせんにんわるくちまんにん )

 世の中には、人をほめる者は少なく、悪口をいう者が多いということ。

117. 一夫関に当たれば夫も開くなし
   ( いっぷかんにあたればばんぷもひらくなし )

 要害堅固な地。険しい地勢のところに関所があるので、一人の男が関所を守れば、 万人の兵が攻めても陥落させることができない。守るにやすく攻めるに難い、極めて険しい地形、という意味。

118. 富は一生の宝智は代の宝
   ( とみはいっしょうのたからちはばんだいのたから )

 富はその人一代だけの宝で、その人が死ねばそれまでだが、知恵は自分だけにとどまるものではなく、後々の人のためにも長く役立つものである。

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