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ことわざ 1

1. 芸は一芸の精しきに如かず
 ( ひゃくげいはいちげいのくわしきにしかず )

 いろいろな沢山の芸ができるよりも、たった一つでもよいから、名人芸をもったほうがよいということ。

2. 石とっても手鼻かむ ( ひゃくこくとってもてばなかむ )

 百石取りの身分になっても、成り上がり者は手鼻をかむような、いやしいときの習慣が抜け切らないということ。

3. 歳の後 ( ひゃくさいののち )

 人の死後を遠回しにいう語。人の寿命は百歳を超すことが少ないから、死後の意となる。
 【参考】 「百年の後(のち)」「万歳の後」ともいう。

4. 歳の童七歳の翁 ( ひゃくさいのわらべななさいのおきな )

 年をとっていても少しも才覚のない子供のような者もあれば、子供でも、大人にまけないような頭脳の持主もある。人の賢さは年によらない。

5. 尺竿頭一歩を進む ( ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ )

 工夫をこらした上に更に工夫を加える。登りつめた百尺もある竿の上にあって、更にもう一歩進める。 高い頂上を極めても、それに満足しないで更に一歩上る。前進の上に前進を図る。

6. 川海に朝す ( ひゃくせんうみにちょうす )

 すべての川が海に流れ込むように、もうけのあるところには多くの人が寄り集ってくる。 「朝す」とは、参内(さんだい)する。朝貢(ちょうこう)する。また川が海に流れ込むこと。

7. 勝は善の善なる者に非ず
 ( ひゃくせんひゃくしょうはぜんのぜんなるものにあらず )

 百戦して百勝する必勝は悪くはないが、しかしその反面、多くの人命を失うので、国家安泰の良策とは思われない。 損害なしに敵を屈服させるのが最上というのである。

8. 足の足は死して僵れず ( ひゃくそくのあしはししてたおれず )

 むかでは足がたくさんあるから、死んでもひっくりかえらないということで、 支持する者や助ける者が多いものはなかなか滅びないことのたとえ。

9. 日の説法屁一つ ( ひゃくにちのせっぽうへひとつ )

 百日間の厳粛な説教が、説教者の漏らした一つのおならでぶちこわしになる。 長い間の苦心が、わずかなしくじりでだめになってしまう、という意味。
 【類句】 九仞の功を一簣に虧く

10. 日の労一日の楽 ( ひゃくにちのろういちにちのらく )

 働くばかりが能ではなく、時には休むのがよいということ。

11. になるまでは十代 ( ひゃくになるまではじゅうだい )

 老人が、自分はまだ若いぞとからいばりする言葉。

12. 人を殺さねば良医になれぬ
  ( ひゃくにんころさねばりょういになれぬ )

 医者は患者を扱うことによって、腕をみがくものだということ。

13. 年河清を俟つ ( ひゃくねんかせいをまつ )

 いくら望んでも実現できないたとえ。 いつも濁っている黄河の水の澄むのを、待ち望んでいても不可能である、という意味。
 【参考】 「河清を俟つ」ともいう。

14. 年の歓楽も一日にみつる
  ( ひゃくねんのかんらくもいちにちにみつる )

 百年もの永い歓楽でも、たった一日で尽きてしまうということで、栄枯盛衰、世のならいをいったもの。

15. 年論定まる ( ひゃくねんろんさだまる )

 人物や業績は、死後長い年月がたって、ようやく評価が定まるものである。

16. 聞は一見にしかず ( ひゃくぶんはいっけんにしかず )

 人の話を何度も聞くよりも、一度実際に自分の目で見たほうがよい、という意味。
 【例】 「ここで説明するより、百聞は一見にしかずで、見に行けばわかるよ」

17. 里来た道は里帰る ( ひゃくりきたみちはひゃくりかえる )

 行きが百里ならば帰りも百里あるのは当然のことで、自分のした事にはそれ相応の報いが必ずあるものである。

18. 里の道は九十里が半 ( ひゃくりのみちはくじゅうりがなかば )

 百里の道を行こうとする者は、九十里行ってやっと半分まで来たと考えよ。何事も完成に近づくと気がゆるみ失敗しやすいから、 九分どおり済んだあたりを半分と心得て努力せよ、という意味。
 【参考】 「百里を行く者は九十里を半ばとす」ともいう。

19. 家争鳴 ( ひゃっかそうめい )

 いろいろな立場の学者や文化人が、自由に意見を出し合い論争するさまをいう。

20. 貫の鷹も放さねば知れぬ
  ( ひゃっかんのたかもはなさねばしれぬ )

 高い金を払って買った鷹も、鳥をとらせてみなければ、働きがあるのかないのかわからない。

21. 烏度洗っても鷺にはならぬ
  ( からすひゃくどあらってもさぎにはならぬ )

 色の黒い者はいくら洗っても色白にはならない。 むだな骨折りはやめて特色を生かす工夫をしたほうがよい。

22. 雀まで踊り忘れず ( すずめひゃくまでおどりわすれず )

 雀は死ぬまで飛び跳ねる癖が抜けない、ということから、幼少時から身にしみ込んだ習慣は、年を取っても改めにくい。 年を取っても道楽の癖が直らないことなどにいう。

23. 裸( はだかひゃっかん )

 男はどんな働きをするか分らないので、たとえ無一物でも百貫文の値打ちはあるという意味。

24. 酒は薬の長 ( さけはひゃくやくのちょう )

 酒は適度に飲めば、どんな良薬よりもからだによい、という意味。

25. 考は行の本 ( こうはひゃっこうのもと )

 孝行はすべての善行の基本である。

26. 後のより今五十 ( のちのひゃくよりいまごじゅう )

 後でたくさん貰うよりも、少なくても今貰うほうがよい。先の大きな話より、小さくても今確実な話のほうがよいということ。
 【類句】 明日の百より今日の五十

27. お前までわしゃ九十九まで
  ( おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで )

 夫婦が仲むつまじく、ともに長生きすることを願ったもの。
 【参考】 「共に白髪の生えるまで」と続く。

28. 読書遍義自ら見る ( どくしょひゃっぺんぎおのずからあらわる )

 どんなむずかしい書も、何度も繰り返して読んでいれば、意味が自然にわかってくる。
 【参考】 「読書百遍意自ら通ず」ともいう。

29. 明日のより今日の五十 ( あすのひゃくよりきょうのごじゅう )

 明日になればくれるという百文の銭より、今日くれる五十文のほうがありがたい。わずかでも、差し迫っている今、もらうほうがよい。 また、明日はどうなるか分らないから、わずかでも、今、確実に手に入るほうがよいということ。
 【類句】 後の百より今五十

30. 悪妻は年の不作 ( あくさいはひゃくねんのふさく )

 悪い妻を持つと、自分の一生だけでなく子孫にまで悪い結果をもたらす、という意味。

31. 風邪は病の本 ( かぜはひゃくびょうのもと )

 風邪を引くと、あらゆる病気を引き起こす本になるから用心せよ。
 【参考】 「風邪は万病の本」ともいう。

32. 愚者の行より智者の居眠り
  ( ぐしゃのひゃっこうよりちしゃのいねむり )

 つまらない物はいくらあっても役に立たないから、よい物がごく少しでもあったほうがよいということ。 雀の千声より鶴の一声である。

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